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牛の幸せを考える>#3 牛と牛の幸せ

私、牛が好きなんです。
牛が好きで牛の幸せについて考えています。

牛の幸せについて調べている時に、宝牧舎さんという牧場を見つけました。


牛の最期

宝牧舎さんの山地さんは、大分県内の山の中で牛を飼っています。
飼っている牛は、乳牛から生まれる乳牛のオスの子牛(主にジャージー牛)子供を産むことができなくなったお母さん牛(主に黒毛和牛)です。

宝牧舎さんのことがとてもよく分かるリールがあるので、是非ご覧ください。

一般的に、乳牛から生まれる乳牛のオスの子牛は、乳牛農家さんでは育てられないので、生まれて間もなく市場に出されます。ホルスタインは比較的体が大きいので、肥育農家さんに買い取られ、2年ほど肥育されて、お肉になることが多いです。
しかし、ジャージー牛は、体が小さいため、肥育農家さんも買い取ることが難しいです。

また、子供を産めなくなったお母さん牛も市場へ出荷されます。肥育農家さんに買い取られ、3-6ヶ月ほど牛舎で肥育されてお肉になります。

生まれて間もなく、価値の無くなってしまうオスの子牛。
お母さん牛として頑張ってきたのに、第三者に肥育され、黒毛和牛としてでもなくどんな肉かわからない状態でお肉になるお母さん牛。

そんな牛達を引き取り、自然放牧で育てて、お肉にする。

牛の最期として何が牛にとって幸せなのだろかを考え飼育されています。

これは本当に牛の幸せなのか?

私は、そんな山地さんの牛を見たくて、考えを直接聞いてみたくて、牧場に足を運びました。見学と少しお手伝いをさせていただき、たくさんお話しもさせていただきました。

そのお話の中で最も印象に残っていることは、山地さんの中にある
「今やっていることで、本当に牛は幸せなのか?」
という問いです。

最終的にお肉になる、牛にとって、何が幸せなのか?

牛の幸せを考える牧場なので、この問いはずっと考え続けることになりそうです。

とおっしゃっていました。

第一話にも書いたように、牛は家畜です。

そんな家畜の幸せを考えることはとってもとっても難しいことなんだなと思いながら、同じように考えている方に出会えたこと、お話しできたことにとても嬉しく思いました。

宝牧舎さんのインスタグラムでは、牧場の様子やお肉の販売状況などを見ることができます。是非ご覧ください。

https://www.instagram.com/houbokusha/

つづく


(少し番外編)

私は最近、「愛食」という概念を生活に取り入れています。
愛食とは食を命として捉え、愛ごといただく食体験です。

食はお肉も魚も野菜も全部「命」です。その命を愛情込めて育ててくれた生産者さんがいます。そんな食の背景を想像して、生産者さんの愛ごといただいて、食事をする。

愛食は私たちの体の中に食べ物と愛が取り入れられる状態で、その食べ物と愛は私たちの体の中で循環します。

食べ物は私たちの体をつくり、愛は私たちをごきげんにします。

愛情を込めて飼育された牛がお肉になることで、この循環に入ることができる。このことはその牛が生まれてきた価値になるし、牛の幸せにもつながるのかな?

なんて思いながら私は愛食を広めていきたいなと思っています。

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