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◯◯で身体の不調の9割を改善する

はじめに


 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響により、多くの方が体調不良やコロナ後遺症と闘っています。

 感染症蔓延をきっかけに、食事による身体の免疫力向上や症状の改善に与える重要性を再認識した方もいると思います。


 疲労感・倦怠感、めまい、記憶障害、不眠、うつ様症状、低血糖、PMSの悪化…
私自身もワクチン接種やコロナ感染をきっかけに多くの症状を1年半以上にわたって悩み、苦しみました😣

 その中で、私自身は薬を使わず栄養療法と食事療法のみで改善させました。

改善させていく中で体感した答えとして、
結論、身体の不調の9割は腸活で改善する。
ということです。

腸活と言っても、方法はいくつかあり、 
「もうすでに行っているけど何が正しいのか分からない」
という方もいらっしゃると思います。

 主に食べ物や身体のpHを意識した事で私自身は体調不調が改善されていきました。
 そこで今回は、管理栄養士の視点から身体や食べ物のpHがコロナ後遺症に対抗する上でどのような役割を果たすのかについて詳しく探っていきます。

難しそう😵と思うかもしれませんが、
分かりやすくお伝えしていきます😊




1.人間の身体はアルカリ性に保たれているってホント?

 いきなりですが、専門用語で
酸塩基平衡(さんえんきへいこう)
という言葉があります。

漢字だらけでよく分からないし、とっつきにくいですよね😣

少しかみ砕くと分かりやすいです!

酸(酸性)
塩基(アルカリ性)
平衡(バランスをとること)

酸塩基平衡とは体内の血液の酸性とアルカリ性のバランスを一定に保つことです‼

人間の体液濃度は、常にpH7.35~7.45の弱アルカリ性に保たれています。


2.なぜ一定に保つ必要があるの?

身体の状態を一定に保つ事を
恒常性(ホメオスタシス)といいます。

ではなぜ身体を弱アルカリ性に保つ必要があるのでしょうか?

それは、全身の細胞が、この範囲内でしか機能を発揮できないからです。

体内の酵素はタンパク質で出来ています。

pHが大きく変わると酵素は変化して働けなくなってしまいます。

つまり、身体はpHを調節して体内の酵素が最も働きやすい環境を作っている。ということです。


3.pHってなに?

先ほどから何回か出てくる「pH」。

なんとなぁく理科の授業でやったような…

という方もいれば初めて聞く方もいるかもしれません。

このpHって何でしょうか?


学校でリトマス試験紙を使って酸性・中性・アルカリ性を調べる実験をしませんでしたか?

この表を見たら「あっ!!これか!!」となるかもしれないです。


赤色→青色に変化したらアルカリ性
青色→赤色に変化したら酸性
どちらも変化しない場合→中性 

見覚えありませんか??😊

pH(ピーエイチ・ペーハー)とは、
液体を酸性・中性・アルカリ性に分類する尺度のことです。


基準となる中性が7、
1に近いほど酸性が強くなり、
14に近いほどアルカリ性が強くなります。



もっと簡単に言うと、
pHとは酸の強さのこと。

酸の強さとは、水素イオン濃度のこと。


つまり、


pHとは、水素イオン濃度のことです。


言いかえれば、pHとは、体内にどれだけの水素イオンが含まれているかを表しているものということです。



この水素イオンが沢山あるほど、
pHの値が小さくなる=体内の血液が酸性に傾き、
酸性に傾くことをアシドーシスと言います。


反対に水素イオンが少なくなれば、
pHの値は大きくなる=体内の血液がアルカリ性に傾き、これをアルカローシスと言います。



4.どのようにして保っているの?


 ではどのように酸性とアルカリ性のバランスを調節しているのかを説明します。

簡単に言うと肺と腎臓の機能によって調節しています。


pHをコントロールしているのは、呼吸、代謝などです。
体液のpHが正常範囲からずれると、肺でのガス交換による調整、腎臓での再吸収による調整、胃や腸での吸収による調整が行われ、pHを一定に保つようにしています。


このバランスが崩れることで、

呼吸性アシドーシス・アルカローシス

代謝性アシドーシス・アルカローシス

の4つに分けられます。


①呼吸性アシドーシス

換気不全によって二酸化炭素(CO2)が体内に蓄積された状態。急性呼吸器不全、慢性呼吸器疾患などで生じます。
末梢血管の拡張、交感神経の刺激があるため、発汗、皮膚の発赤、心拍数の増加、不安、失見当識、混迷などの症状が出ます。


②代謝性アシドーシス

糖尿病など腎機能不全などにより、炭酸水素イオン(HCO3−)が低下した状態。
インスリン不足があると糖の不完全燃焼を起こし、ケトン体が蓄積されるなどで起きる場合もあります。


➂呼吸性アルカローシス

過換気によって二酸化炭素が過度に体外に排出され、血液の二酸化炭素分圧が極度に低下した状態。発熱やヒステリーなどによって起きる過換気症候群によって生じます。


④代謝性アルカローシス

胃液の嘔吐によって胃酸が減少すると生じます。


文章にすると難しく感じますよね😅
図にすると比較的簡単になります。

https://nursta.jp/kokushi/word_detail/?word_id=2455


コロナワクチン後遺症やコロナ後遺症の方はこのpHのバランスが崩れているところにワクチン接種したり、
感染がきっかけでバランスが崩れ、症状が悪化している方も少なからずいるのではないでしょうか?


症状が当てはまっていたり、呼吸法が有効な方もpHが一つ関係していると思います。
アシドーシスでは交感神経が刺激されるため、コロナ後遺症により、自律神経が乱れていると言われている方は多いのではないでしょうか?


5.食べ物のpHは考え方が違う⁉

 1.ではpHとは何か?をお伝えしました。
液体の酸性・中性・アルカリ性を分類するためのpHでしたが、

食べ物にもアルカリ性・酸性があります。

食品も大きく分けて、アルカリ性食品酸性食品かに分類できます。

アルカリ性食品とは、具体的には野菜や果物、海藻類や豆類などのことです。 


ですが、食べ物のPHは少し考え方が違います。


酸性食品、アルカリ性食品を決定するのは、
その食品そのものの液体を測定したものではなく、

その食品を燃焼した後に生じる灰が酸性かアルカリ性かによって左右されます。
 
 
食品を燃やすのは、体内の代謝と同じ状況を作り上げるためです。

そのため、身体の外では酸性として働いても、身体の中に取り込むとアルカリ性として働く食べ物があります。
その食品は何かは次項でお伝えします。

 下の表は食品100グラムを燃やした灰を水溶液に混ぜ、phを測定した結果をもとに一覧表を作成されています。


【アルカリ性食品】

参考:アルカリ性食品の効用(女子栄養大学出版部 編)



【酸性食品】

参考:アルカリ性食品の効用(女子栄養大学出版部 編)


この考え方で注意してほしいのが、
※身体のpHに食品のpHが大きく左右するわけではありません。

酸性食品とアルカリ性食品をバランスよく食べることが大切ですが、どの食品を多く食べていたかで自分の身体の状態を推察できます。

また、普段の自分の食事はどちらが多いのか、
上記の表に◯をして
簡易チェックとして用いてみてください。


もし酸性の食品が多かった方で

血液検査では異常なしと言われた…

何件も病院に行ったけど原因不明で困っている…

等に当てはまる方は、食事療法や栄養療法で解決できるかもしれません。

6.身体の中で変身する◯◯‼

1つ前の項目で、
アルカリ性食品と酸性食品は

燃焼した後に生じる灰が酸性かアルカリ性かで分類される

とお伝えしました。
なので、身体の外では酸性として働いても、身体の中に取り込むとアルカリ性として働く食べ物があります。それは何かと言うと…

「クエン酸」です。

液体として、pHはおよそ1〜3と強酸性ですが、
身体の中に入ると、エネルギーをたくさん作る回路(クエン酸回路)で必要とされるためアルカリ性食品に分類されます。

「梅干しやレモンは酸っぱくて酸性なのに、なぜアルカリ性食品なの??」

「身体に取り込むと酸性に傾いてしまわないの??」

と疑問を持たれた方がいるかもしれませんが、
上記が理由です。

私達が身体を動かしたり、考えたりする際には、
エネルギー(ATP:アデノシン三リン酸)が必要になります。


このエネルギーを作るための発電所のような所が、
「ミトコンドリア」です。

主に、ミトコンドリアでエネルギー産生が行われるクエン酸回路(TCA回路)でたくさんのエネルギーが作られています。

また、このエネルギー産生にはたくさんのビタミンが必要となります。

なので、クエン酸を摂取しても疲労感などが
軽減されない方は

・土台となる三大栄養素(炭水化物、脂質、たんぱく質)やビタミン・ミネラルが足りていない
→摂取量が少ないor腸内環境悪化により産生出来ない

・ミトコンドリアの機能が低下している
・ミトコンドリアの数が減ってしまっている

上記が考えられます。

特にコロナ後遺症の方はミトコンドリアの機能が低下し
代謝が低下していると考えられる方が多いので、

梅干しやクエン酸、キレートレモンなど、
クエン酸を含む食品で疲労感が軽減されたというのも生化学の視点で考えると納得できます。


7.アルカリ性食品:酸性食品の理想の比率


「アルカリ性食品が身体に良い」
と言うことは何となくでも知っていただけたと思います。

そこで、

「アルカリ性食品だけ大量に食べるようにしよう!!」

と思った方は要注意です!!



注意していただきたいのは、

「酸性食品を一切食べてはいけない」
というわけではありません。

例えば、アルカリ性食品にも多く含まれている
「食物繊維」

現代を生きる私達は不足しがちなのですが、
食物繊維も摂りすぎると便秘や腸閉塞にもなります😣

また、アルカリ性食品にはたんぱく質を多く含む食べ物が少ないので、たんぱく質不足により、
・うつ
・慢性疲労
・肩こり
・腰痛
・下痢
・冷え性
・むくみ
・貧血
上記の症状が現れます。

なので、バランスがとても大切になってきます!!

アルカリ性食品:酸性食品=8:2または7:3

くらいの割合で食べることが大切です。

この割合は身体がpHのバランスをとりやすい食事の基準です。


簡易チェックでアルカリ性食品と酸性食品のバランスを確認することも出来ます。

ご自身が良く食べている食べ物のバランスは良いのかどうか知る所から始めてみてください😊


アルカリ性食品がワクチン後遺症やコロナ後遺症を絶対治す!!とは言えませんが、食生活の見直しで治る方もいると思います。

私自身、この考え方も取り入れつつ、様々な視点からアプローチし、薬を用いず根拠を持って栄養療法と食事で後遺症から回復しています。



最後に

ここまで読んでいただきありがとうございました😊

今回、様々な新しい知識をお伝えしましたが、全てを今日から行うのは大変だと思います。
特に脳疲労が強い方は考えて食べることがしんどいと思います。

なので、上記の考え方を用いて、比較的生活習慣を変えずに体質改善できる方法もお伝えしています。

色々治療法を試してみたけど回復せず、手のうちようがないという方はぜひ一度ご連絡ください😊

回復する方法を一緒に探し、健康に過ごすための土台を作りましょう‼

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※ボランティアで行っておりますのでお金はかかりません😊
働きながらの活動となりますので、すぐに返信出来ない場合もある事をご了承いただけますと幸いです🙏

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