BCAAとプロテインの4つの違い
前回の記事ではなぜBCAAで不調を改善できないのかについてまとめました。
BCAAで効果が得られなかった理由やなぜ「たんぱく質」をバランスよく摂ることが大切なのかを知っていただけたと思いますが、
今回は、BCAAとプロテインの違いについて紹介したいと思います。
BCAAとプロテインの違い4つ
BCAAがたんぱく質の元となるアミノ酸の種類であることを前回の記事でご理解いただけたと思いますが、
プロテインなどたんぱく質の形で摂取する場合と、BCAAの形で摂取する場合ではどのような違いがあるのかご存じでしょうか。
確かに、BCAAがたんぱく質の元となるアミノ酸なのであれば、プロテインを摂取しても効果は同じことのように思えます。
しかし双方にはそれぞれ違いがあり、お互いにメリット・デメリットがあります。
①摂取できるアミノ酸の違い
プロテインは、たんぱく質を効率よく摂取できるように加工されたサプリメントです。
プロテインはたんぱく質なので、たんぱく質を構成する20種類の必須アミノ酸・非必須アミノ酸をすべて摂取することができます。
それに対しBCAAは3つの必須アミノ酸のみの摂取になるので、
摂取できるアミノ酸の種類はプロテインの方が多いということになります。
②吸収スピードの違い
食事やサプリメントからたんぱく質を摂取した場合、
胃や小腸でアミノ酸に分解される工程を経てから体内へ吸収され、
筋肉や内臓などの材料として使われます。
たんぱく質の分解が必要になるプロテインに比べ、
BCAAはすでにアミノ酸へ分解された状態で摂取するため、
体内への素早い吸収が可能となっています。
吸収されるまでの速度として、
普通の食事の場合は約5時間、吸収が早いたんぱく質を原料としたホエイプロテインで約2時間、BCAAは数分から数十分といわれています。
③カロリーの違い
プロテインとBCAAを摂ったときの摂取カロリーにも違いがあります。
BCAAはほぼカロリーがないのに比べ、
プロテインは加工過程で極力排除されているとはいえ、糖質や脂質を含んでいるためカロリーがBCAAより高めです。
また、プロテインの種類によってはカラダを大きくするために糖質を多く含み、カロリーを多く摂取できるような商品もあります。
④腹持ちの違い
プロテインとBCAAの両方を飲んだことがある人は感じたことがあるかもしれませんが、一回当たりの摂取する量(飲むボリューム)に大きな違いがあります。
少量でこまめに飲むBCAAに比べ、プロテインは1回でお腹がいっぱいになるほどの量を飲むことがあります。
そのため、プロテインは腹持ちがよくダイエット時などに食事に置き換えて摂取するという方法が可能になります。
BCAAは摂取量が少ないため、食事の置き換えダイエットには適していません。
逆に、カラダを大きくしたい場合は食事をしっかりとる必要がありますが、小食の人はプロテインを飲むとお腹いっぱいになってしまい、食事が満足に食べられないという人もいます。それでは筋肉は効果的に作られません。その点BCAAであれば摂取量もごく少量で食事をしっかり摂取することができますので、小食の人はBCAAの方が使いやすいと思います。
どちらの方が優れているという訳でなく、使い分けをうまく行うことで相乗効果を生み出すことができます。
まとめ
●摂取できるアミノ酸の種類はプロテインの方が多い
●吸収速度の違い
・普通の食事:約5時間
・ホエイプロテイン:約2時間
・BCAA:数分~数十分
●カロリーの違い
BCAA<プロテイン
●腹もちの違い
BCAA<プロテイン
BCAAとプロテインどちらがいいというわけではなく、
その時に使う目的に合わせて上手く組み合わせていくことが大切です。
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