大学中退くらいで人生オワらんから心配すんな

大学を中退、いやもっと正確に言うと、学費が払えなくてこれ以上在籍することができなくなったので、「除籍」というらしいのですが、まあとにかく大学を途中で辞めて16年くらいになります。(大差ないので、「中退」と表現しますね)

僕の大学中退の理由は大学生活が全くツマらないけど、働くのはもっとイヤ、という何とも情けない理由です。4年以上居座った挙句、ダラけた生活の原資たる奨学金が打ち切られ、「学費が払えないなら辞めてください」と事務の方に極めて事務的に処理されたのでした、ひどい。

大学を中退される方は文科省の調べによると、年間約6万人もいるらしいです。中には起業するからだとか、世界を見に行く的なカッコいい理由で中退される方もいらっしゃると思いますが、大半の方は僕ほどヒドくはないにしても、「大学生活の理想と現実」や「将来への悲観」やらに苦しみ、中退という選択を取ったのだと思います。

意識が低く何事もいい加減な僕でも、流石に中退当時は「人生終わったな」と思いました。今も昔も中退者にまつわる情報はネガティブなもので満ち溢れています。そういった情報に触れるにつれ、死んだ方がマシとまで思い詰めましたが、そんな勇気は無いので死なずに済みました。ヘタレな自分に感謝です。

実際問題、新卒一括採用がまだまだ根強い日本社会では、中退者は不利であることは間違いないと思います。でも、やりようはいくらでもあるんじゃない？というのが、中退から十数年生き延びた僕の実感です。中退せずに済むなら、それに越したことはないです。でも、中退したからと言って、幸せに生きれないかと言えば全くそんなことはないです。ブラックでない働き口もいくらでもあるし、お金も稼げます。貯蓄もできます。結婚も育児もできます。

僕は苦しんでいる若者や、思い悩んでいる親御さんに少しでも希望を持ってもらいたいのです。僕も色んな人に手を取っていただいて、なんとかやってこれました。今度は僕がそういう役割を果たす番なのかな、と勝手に思っています。

人生、悪いこともあれば良いこともあります。捨てる神がいても、拾う神も必ずいるんです。ホンマやで。