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お弁当お役立ち情報第1弾!夏場のお弁当管理は”低温保存”を徹底!

こんにちは!株式会社くるめしの照井です。
くるめし弁当では、毎日数万食のお弁当をお客様のもとにお届けしています。お弁当に詳しいと自負している私だからこそ、発信できる情報があるのではないかと思い、"お弁当お役立ち情報"をお届けすることにしました!

第1弾は、これからの時期に向けて「夏場のお弁当管理方法」についてお届けします! 例えば、会社のイベントでお弁当を発注した際や友人とお弁当を注文した場合など、複数人でお弁当を一気に頼んだ際に、食べるまでの間にお弁当をどのように管理していますか?(もちろん、段ボールに入れて放置なんてことはないですよね?)

今回は、夏場に多い食中毒の危険性から考えたお弁当の管理方法や、万が一お弁当が傷んでしまった場合の対応まで、わかりやすくお伝えできればと思っています!

<夏場のお弁当保管の鉄則!>
・お弁当は届いたらすぐに冷蔵庫へ!
・時間経過とともに「細菌」は増殖‥。傷む前に食べる!
・もし万が一違和感を感じたら、すぐに医療機関を受診

食中毒の原因は「細菌」と「ウイルス」

食中毒による事故が毎年ニュースで話題になりますが、そもそもの原因は「細菌」と「ウイルス」です。細菌は温度や湿度など、一定の条件がそろうと食べ物の中で爆発的に増殖します。一方、ウイルスは細菌のように食べ物の中で増殖はしませんが、食べ物を通じて体内に入ることで増殖し、食中毒を引き起こします。低温や乾燥した環境でも生存するウイルスは、冬場に食中毒を引き起こすことが多いですが、夏場は細菌性食中毒がより多く見られます。そこで、今回の記事では細菌性食中毒に焦点を当てたいと思います。

「細菌」の増殖は倍々ゲーム 温度と湿度に要注意!

先ほど「一定の条件がそろうと爆発的に増殖する」とお伝えしましたが、実際にグラフを見てみるとその増え方がよくわかります。

出典:内閣府ホームページ

時間が経つごとに菌数が増えていることが分かりますよね!最初は約1,000個の菌でしたが、時間とともに増加し、このグラフでは約1,000,000,000個まで増殖しています。また、10℃と30℃では増え方が異なり、温度によって増殖率が異なることが分かりますね。

東京の8月の最高気温平均は31.3℃であり、これは細菌にとって最も増えやすい温度です!夏場は特に温度管理に注意が必要です。

食中毒のリスクと症状

食中毒の症状がみられるようになるまでの時間は、原因となる細菌によって異なります。短いものでは食品を食べた直後、長いものでは1週間以上たってから症状があらわれることもあるのだとか‥!

出典:東京都福祉保健局

夏場に増加する食中毒の代表的な原因菌には、「カンピロバクター」と「腸管出血性大腸菌(主にO157など)」があります。これらの菌は下痢や腹痛などの症状を引き起こし、死亡例も報告されています。特に乳幼児やご年配の方など、抵抗力の弱い人々は重篤化のリスクが高いとされているため、注意が必要です。

カンピロバクターは、増殖する温度範囲が30℃~46℃です。この菌が体内に入ってから発症するまでの平均期間は2~3日です。カンピロバクターの主な潜伏先は牛、豚、鶏などの動物の消化管内であり、また、犬や猫、ハトなどの動物の糞便からも検出されることがあります。

一方、腸管出血性大腸菌は7~8℃から少しずつ増殖をはじめ、35~40℃で最も活発に増殖します。夏場は室温で十分に増殖できる細菌ですので、注意が必要ですね。

夏場のお弁当管理はとにかく冷蔵庫!

会議弁当やイベントの昼食など、お弁当が届いたらまず冷蔵庫に入れることを徹底してください。先ほどもお伝えした通り、夏場は室温でも細菌が増殖します。冷蔵庫に入れることができない場合は、届いたらなるべく早く食べることをおすすめします。細菌は温度と湿度が一定に保たれた状態で、時間経過とともに増殖します。増殖する前に、安全な状態で食べるようにしましょう。

冷蔵庫がない場合やすぐに食べられない場合は、お弁当を冷やすことに注意しましょう。保冷剤を使用したり、冷房効率の良い部屋で温度をできるだけ低く設定したりすることで、お弁当の温度上昇を防ぐことができます。また、直射日光を避け、冷暗所で保管することで菌の増殖率を抑えることができますが、それでもできるだけ早く食べることをおすすめします。

もし食べたお弁当に違和感を感じたら?

様々な対応策を試みたとしても、もし食べたお弁当に違和感を感じた場合は、すぐに食べるのを中止し、病院を受診することを強くお勧めします。食中毒の症状が現れる前に早めに医療機関の専門家に相談することで、適切な対処法や治療を受けることができます。

また、食べかけのお弁当でも構いませんので、証拠としてお弁当を冷凍保存し、撮影することをおすすめします。冷凍保存することにより、お弁当の内容や状態を保持し、後日必要な場合に保健所へ提出することができます。写真撮影も合わせて行うことをおすすめします。

さらに、食中毒が発生した場合は、保健所や関係する医療機関に積極的に連絡し、報告することも重要です。これにより、他の人々への被害を未然に防ぐことができますし、食品安全対策の改善にもつながります。

食中毒は健康に直結する重大な問題ですので、早期の対応と専門家の助言を求めることが大切です。安全な食事環境を守るために、適切な措置を講じることが必要です。

夏場のお弁当管理について、リスクなどを踏まえてお伝えしましたがいかがでしたでしょうか?

まとめると

  • お弁当は届いたらすぐに冷蔵庫に入れる。

  • なるべく早くお弁当を食べる。

  • もし万が一食べた際に違和感を感じたら、医療機関を受診する。

上記の対応を心がけていただけると幸いです。
安全なものを提供する努力を行っていきますが、お弁当が届いてからの保管方法にもご注意いただき、安心してお召し上がりいただければ幸いです。食中毒の予防は重要なことですので、皆様のご理解とご協力をお願いいたします。


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