山下由

Pityman(ピティーマン)主宰。都内で演劇を製作しています。 pityman0@g…

山下由

Pityman(ピティーマン)主宰。都内で演劇を製作しています。 pityman0@gmail.com

マガジン

  • 35の質問 Pityman「くるぶしを濡らして」

    Pityman2年ぶりの新作公演「くるぶしを濡らして」の公演に寄せて、出演者で5づつ質問をつくり、35の質問として互いに答え合いました。 今回は全編広島弁によるおしゃべり演劇でもあります。公演にもぜひお越しください。

  • ささやかでいて、やくにたたないこと

    ささやかで、役に立たないことです。

  • 愛と感情

    愛と感情をとりもどす日記

  • 【ぜんぶのあさとよるを~ラブ・イズ・オンライン~】

    公演中止となったPityman『ぜんぶのあさとよるを』に登場する人々によるオンライン通話短編を5夜に渡って連続配信する企画の台本です。

  • 水着はないけど、スカボロービーチ

    山下由のオーストラリア滞在記。ウルルは大きなちゃんみたいでした。

    • 35の質問 Pityman「くるぶしを濡らして」

    • ささやかでいて、やくにたたないこと

    • 愛と感情

    • 【ぜんぶのあさとよるを~ラブ・イズ・オンライン~】

    • 水着はないけど、スカボロービーチ

最近の記事

【山下由】35の質問       Pityman「くるぶしを濡らして」

①「無人島に一つだけ持って行けるとしたら何?」と言われても困っちゃいますよね。 ――バレーボール。 ・②知らない番号からの不在着信、折り返しますか。わたしは出来ません。 ――番号を検索して心当たりあれば折り返します。 ③出来ることなら全て置き配にして欲しいですか。 ――直で受け取りたいです。 ④本読まなきゃと思っても実際に本読むのって大変ですよね。 ――読まなきゃいけない本じゃない本ばかり読んでしまいます。 ⑤紅茶のティーバッグ一回で捨てるのは勿体ないなーと思いながら

    • 【川口雅子】35の質問       Pityman「くるぶしを濡らして」

      ①「無人島に一つだけ持って行けるとしたら何?」と言われても困っちゃいますよね。 ――持っていくとしたら何だろうと考えてる間にその場の話題が変わっちゃってちゃんと答えた事がないかもしれません。 ②知らない番号からの不在着信、折り返しますか。わたしは出来ません。 ――いったん検索します。 ③出来ることなら全て置き配にして欲しいですか。 ――置き配は不安です。 ④本読まなきゃと思っても実際に本読むのって大変ですよね。 ――好きな大変さです。 ⑤紅茶のティーバッグ一回で捨てる

      • 【川島信義】35の質問       Pityman「くるぶしを濡らして」

        ①「無人島に一つだけ持って行けるとしたら何?」と言われても困っちゃいますよね。 ――困らないです!と思ったけど、色々考えてしまって結局困ってました。 ②知らない番号からの不在着信、折り返しますか。わたしは出来ません。 ――携帯電話からの着信なら折り返します。固定電話なら検索して折り返す。 ③出来ることなら全て置き配にして欲しいですか。 ――置き配は盗まれないか心配になるので、直接受け取りたいです。 ④本読まなきゃと思っても実際に本読むのって大変ですよね。 ――大変ですよ

        • 【相根優貴】35の質問       Pityman「くるぶしを濡らして」

          ①「無人島に一つだけ持って行けるとしたら何?」と言われても困っちゃいますよね。 ――困っちゃいますね‥いつも持ち歩いているお守りポーチかもしれないです。 ②知らない番号からの不在着信、折り返しますか。わたしは出来ません。 ――私は気になって、折り返しちゃいます。 ③出来ることなら全て置き配にして欲しいですか。 ――そうしてほしいです。 ④本読まなきゃと思っても実際に本読むのって大変ですよね。 ――いつまでも読まずにリュックに入れて持ち歩いて、ぼろぼろになっちゃいます。ぼ

        【山下由】35の質問       Pityman「くるぶしを濡らして」

        • 【川口雅子】35の質問       Pityman「くるぶしを濡らして」

        • 【川島信義】35の質問       Pityman「くるぶしを濡らして」

        • 【相根優貴】35の質問       Pityman「くるぶしを濡らして」

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        • 35の質問 Pityman「くるぶしを濡らして」
          山下由
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          山下由
        • 愛と感情
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          【内藤ゆき】35の質問       Pityman「くるぶしを濡らして」

          ①「無人島に一つだけ持って行けるとしたら何?」と言われても困っちゃいますよね。 ――死を覚悟して家族写真 ②知らない番号からの不在着信、折り返しますか。わたしは出来ません。 ――検索したうえで考えます。 ③出来ることなら全て置き配にして欲しいですか。 ――食べ物はなんとなく直接受け取りたいです。 ④本読まなきゃと思っても実際に本読むのって大変ですよね。 ――好きな文章だったらさらさら読めます。終わりたくなくてわざとゆっくり読んだりもする ⑤紅茶のティーバッグ一回で捨て

          【内藤ゆき】35の質問       Pityman「くるぶしを濡らして」

          【織内傑作】35の質問       Pityman「くるぶしを濡らして」

          ①遊園地に行ったらまず何をしたいですか。 ――まずアメリカンウォーターフロントへ走り出します。 ②映画館はどのあたりの席で観ますか。 ――南東。 ③手紙を書くとしたら誰に書きたいですか。 ――好きなバンド。恋人。 ④頑張ったごほうびには何を食べたいですか。 ――お寿司。お鮨ではなくお寿司。 ⑤かっこいいと思うひらがなを教えてください。理由は言わなくていいです。 ――あ ⑥「無人島に一つだけ持って行けるとしたら何?」と言われても困っちゃいますよね。 ――はい。無人島に

          【織内傑作】35の質問       Pityman「くるぶしを濡らして」

          【加藤美菜】35の質問       Pityman「くるぶしを濡らして」

          ①遊園地に行ったらまず何をしたいですか。 ――最初から、気が済むまでコーヒーカップにいたいです ②映画館はどのあたりの席で観ますか。 ――うしろ ③手紙を書くとしたら誰に書きたいですか。 ――死んじゃったけど祖父2人に ④頑張ったごほうびには何を食べたいですか。 ――クレープ ⑤かっこいいと思うひらがなを教えてください。理由は言わなくていいです。 ――お ⑥「無人島に一つだけ持って行けるとしたら何?」と言われても困っちゃいますよね。 ――切れやすい刃物 ⑦知らない

          【加藤美菜】35の質問       Pityman「くるぶしを濡らして」

          『コーダ あいのうた』のこと

          昨日見たコーダという映画がとてもよかった。 聾唖の漁師の家に生まれた健聴の娘。家族の耳を彼女一人が賄ってきた。家族は自分を頼りにしすぎていて、自分を犠牲にすることに違和感を感じながらも、支えている。 家族が聾唖で馬鹿にされたりすることもあり、それとの戦いでもあった。彼女は孤独で自分に自信を持てない。 そんな彼女には愛するものがあった。歌だ。だけどその彼女の歌がどれほど美しいのか家族のだれも知ることが出来ない。劇中ずっと彼女の孤独や不自由さに同情していた。彼女一人が背負うべきで

          『コーダ あいのうた』のこと

          リーゼント教官

          花粉の季節になると自動車教習所を思い出す。 高校を卒業して、短大に入るまでの一か月の間に自動車教習所に通っていた。僕の教習の時は必ず同じ教官の人がついてくれた。四〇代のひょろっと細いおじさん教官で、小さなリーゼントを頭にのっけていた。リーゼントをのっけているので、怖い人なのかと思ったが教官はいつでも風にそよぐシロツメクサくらい優しかった。緊張してこちらが焦って確認を怠ったりしてしまっても 「大丈夫ですよ、落ち着いていきましょう」 と常に優しい声で話してくれた。重度の花粉症で常

          リーゼント教官

          おまけコロッケ

          そこで肉を買うと、竹皮にくるんでくれるのが好きだった。 以前住んでいた家から歩いて五分ほど、隣にお豆腐屋さんのある、古民家のような時間の重なりを感じさせる肉屋だった。 手首のところが絞ってあるシミの着いた割烹着を着たひょろりと背の高いおじいさんと、こちらも揃いの割烹着を着た、腰の曲がって肉の陳列してあるショーケースカウンターから鼻から上だけのぞかせているおばあさんの二人でお店を切り盛りしていた。おばあさんはカウンターの近くでいつもコロッケなどの揚げ物を作っていて、「こんにちは

          おまけコロッケ

          瞬間移動店員くん

          おじさんがブちぎれていた。 店内にあるものすべてが怖い安さでおなじみのスーパーの一角のレジ。ピンクのポロシャツに眼鏡の小太りのおじさんが絵に描いたような青筋をたててどなっている。 怒声の先にいるのは、前髪がバンプオブチキンのボーカルのように目を覆い隠している店員の男の子。 僕はその店の五円コピーを利用していて、用紙が切れたので足してくださいと頼もうかなと思ったところだった。 「俺が間違ってたの?あなたが間違ってたの?どっち?」 「申し訳ありません、こちらのミスです」 「そうで

          瞬間移動店員くん

          4月9日

          今日はゲネプロ。リハーサル。吉祥寺に一時間前につく駅前の花子の象の写真を撮って、パン屋でフランスパンのフレンチトーストを買う。吉祥寺シアターの前のベンチで食べる。 いい天気。 みんなが結構ギリギリまで全然こない。来た。 劇場に入って、舞台上で声とか出して、準備をする。ずっとゲラゲラ笑ってるけど何の話をしてたのか全然覚えてない。ずっと楽しい。いつか思い出すな。 ゲネはすごくよかった。みんなちゃんと自分の大きさを取り戻して、ダサくやれてた。 生きることとか、誰かを好きなこととかっ

          ケバブ

          ケバブが好きだ。薄っぺらいパンのような生地に野菜やらローストされた肉やらがギュウギュウに詰められる。スパイスの利いた甘辛いソースがかけられて、それを口の両端につけながら頬ばる。絶対きれいに食べることは出来ない。それも含めてケバブが好きだ。 阿佐ヶ谷にあるケバブ屋さんにその当時付き合っていた恋人と行ったときのことだ。 道を歩いていたら突然、店の中からどこの国の人なのかわからないおじさんに声を掛けられた。おじさんはゆっくりと回る肉のタワーの灯に照らされて顔を半分オレンジにしなが

          4月5日

          休み。演劇しながらフリーターみたいなことしてるから休みも何もないんだけど。 5月の稽古場を取りに行く。仙川での最終稽古が昨日終わって、もうしばらく仙川に来ることはないなと思った次の日にまた仙川に来た。 きのう受付してくれたおばあさんが、また受付にいて「利用したことはありますか?」と聞かれる。「はい」と答える。おばあさんはスカーフをご飯食べる時の胸につけるナプキンみたいに首元からたらしている。ファッションなんだろうか。申請が終わって外にでると雨が降ってきていた。 帰ってミートソ

          4月3日

          朝の台所は白い。流しの窓から差し込む光はどんな天気の日にも白い。トマトの中華風スープを温めて食べる。 大根が少しかたい。最初に作った時にちゃんとやわらかくなるまで煮こまないと、そのあと冷蔵庫に入れてレンジで温め直してもかたいままだ。 洗い物をしてオレンジ的なのを食べる。オレンジのなにかの種類で何という名前かわからない、大きいやつ。グレープフルーツくらいの大きさで、皮の表面はもうちょっと固いが、実ばなれはいいのでむきやすい。 一房づつ食べようと実と実を剥がそうとすると薄皮がす

          はげまし登山

          人を励ましてしまった。励ますのが悪いということではなくて、別に励まされる筋合いはなかったりするのに、勝手に励ましてしまう。申し訳ないなと思う。よく考えた末の結果なら、それでいいんだろうし、何かを変えたり違う場所に行くことは悪いことでないのに。 励ますということについて考えると思い出すことがある 子供の頃どこかの山に両親に連れていかれた。どこの山なのかは今となっては全くわからないけれど、山頂付近、丘のように開けた場所でのことだった。 弟の足が完全に止まってしまったのだ。まだ小

          はげまし登山