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4月5日

休み。演劇しながらフリーターみたいなことしてるから休みも何もないんだけど。
5月の稽古場を取りに行く。仙川での最終稽古が昨日終わって、もうしばらく仙川に来ることはないなと思った次の日にまた仙川に来た。
きのう受付してくれたおばあさんが、また受付にいて「利用したことはありますか?」と聞かれる。「はい」と答える。おばあさんはスカーフをご飯食べる時の胸につけるナプキンみたいに首元からたらしている。ファッションなんだろうか。申請が終わって外にでると雨が降ってきていた。
帰ってミートソースをつくる。
ミートソースに何度も挑戦してきたけど、いつもいまいちだった。今日こそ勝ちたい。
玉ねぎをみじん切りにする。むかしチキンカレーを実際に劇中でつくる芝居で俳優さんがやっていたみじん切り。あの俳優さんは今もやっているのだろうか。細くて、無口で綺麗な人だった。
セロリ、エリンギ、人参、ニンニクもみじんにする。
玉ねぎを茶色くなるまで炒める。玉ねぎはよく炒めると甘い。玉ねぎのシャキシャキはあんまり好きじゃない。牛丼とかもたまねぎシャキシャキならあんまりいらない。歯ごたえのある野菜が昔は嫌いだった。キャベツや、青梗菜の太い茎のところだけよけていた。
玉ねぎをフライパンから取り出して、今度はベーコンをいためる。微みじん切りにしてあるのですぐに焦げ目がつく。
それもとりだしておいて、ニンニクを火にかける。香りが出てきたらひき肉を入れる。塩コショウをして、ローリエを一枚落しておく。色が変わってきたら、出しておいた野菜やベーコンを全部入れる。
トマトのホール缶をいれてよく混ぜる。すぐにグツグツと地獄みたいに湧いてくる。
あとは赤みそとか塩で味を調えて煮詰めていく。どう考えても作りすぎた。
いつも作りすぎてしまう。覚めると味が濃くなるし、水分も飛ぶのであんまり味をつけすぎないのと、水を飛ばしすぎないところで火を止めて、レモンをしぼる。
よくわからないけど、いろんな味がちょっとづつしたほうが美味しいらしい。バイトしていた寿司屋の板前が言っていた。
オードリーのラジオを聴きながら走って、パスタを作る。おいしい。誰かに食べてもらいたいくらいおいしい。ついにミートソースに勝つことが出来た。
風呂から上がってふと手をみると変なイボみたいなものが右小指に出来ていた。イボだったら液体窒素痛くてやだなと思ったけど、軽めの火傷だった。フライパンの淵に触ったのだろう。
明日からミートソースを消費するための生活が始まる。
バイトを挟んでもうすぐ舞台の本番だ。

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