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第二回高専マテリアルコンテストの概要!

今年も昨年に引き続いて、高専マテリアルコンテストを実施します!

スケジュール

6月5日(水)から参加者募集!

本日2024年6月5日から募集します。
久留米高専の佐々木へメールやチャットもしくは久留米工業高等専門学校 研究推進係 0942-35-9333までお気軽にご連絡ください。
参加フォームは作成中です。

9月キックオフイベント

キックオフイベントは9月12日13日(予定)に群馬高専の高山先生のご協力を頂いて、群馬高専にて開催いたします。
群馬高専さんの学生実験で行われる座屈試験を、久留米高専から持っていくハイスピードカメラで撮影することにも挑戦します。佐々木もはじめての群馬高専を大変楽しみにしています。

10月 試験材料の配布

今年はS10C相当のφ16を配布予定です。長さは1000mmを予定しています。配布された材料を自由に加工熱処理して、シャルピー衝撃試験片の形状に加工して、3月の最終イベントに持ち寄ってください。

衝撃試験を3回行い、その最大値と最小値の差分を今回は競います。鉄を強靭化もしくは弱靱化の技術を競います。

11月1日 有志による中間発表

11月1日に久留米シティプラザで行われるKOSEN水素フォーラム2024 in KURUMEでは、有志によるポスター発表を行います。電子顕微鏡やデジタルマクロスコープのデモ機の手配を行っています。当日は、自分たちの材料の組織観察、事前に試験した試験片の破面も観察可能です!

3月 コンテスト

3月には久留米高専にてコンテストをはじめとする最終イベントを実施します。第一回と同様にプレゼンテーション、試験値で競います。交流会、学内見学も用意する予定です。

3月 レビュー会

マテコンは専門家による解説も体験できます。参加学生さんの素朴な質問をもとに学協会の御大が楽しく(←ここ大事。そしてほんとに楽しそう)解説してくれます!
学生さん自分が手を動かした体験や狙い、疑問を素直に共有してみてください。御大も実は体験したことがないことも、この活動で学生さんが体験していたりします。そこで感じた苦労や工夫は誰が聞いてもたのしめます。世代を問わずみんなが勉強になる会です(←これほんと)。

その後 学協会へ

願わくばこの活動と学生さん・先生方の労力を学協会へ示したいと考えています。(佐々木や先生方の希望があればコンテストの活動で得た試験データやハイスピードカメラの動画で発表できれば良いと考えています。佐々木はただいま原稿作成しています。)
きっと分野の先人は学生さんの姿に明るい未来を感じますし、学生さんはコンテストを通じて材料工学・材料強度とそれを取り巻く人々のおもしろさを感じてくれると思います。何より学生さんだけでなく、教職員、企業の方々、大学の方々も材料工学のおもしろさを再発見します。

グループ編成について

昨年度は特に言及しておりませんでしたが、高専+企業さんの合同チームの参加もウェルカムです。また表彰対象外とはなりますが、大学チームのゲスト参加もウェルカムです。みんなで材料と工学とそれをとりまく人々を楽しみたいと考えています。

参加チームの形式について考えたこと

今回は高専+企業さんの連携チームについて参加を募集しています(実は第一回もそういう形での参加希望があり、委員で審議した結果改めて記載した次第です)

高専マテコンの主役はあくまで学生さんです。ですのでグループの主役が高専生・高専であることは願っています。ただ、高専と企業さんの連携に同時にとても夢を感じています。

企業さんを高専生・教員が知る

高専は県庁所在地ではない土地に造られ、その背景には高専が地域へ貢献するという意識があります。ただ全国から高専に求人案内を頂き、企業さんの規模と立地を問わず人材不足の声はあるため、地元企業さんに就職する卒業生は40人クラスで6人ほどでしょうか。そこまで多くないのもまた事実です。

ただ、近年県外から地元に戻って働く久留米高専の卒業生の姿も何人か確認しています。背景には共働きしながらの子育てと親族のご支援を勘案しているものと感じます。今後もそのような卒業生は増えることは想定されますし、そのような卒業生にとっても企業さんを知るという上で有益な機会となるように思います。

 

企業さんと連携すれば材料と工学をみんなでもっと楽しめる

地元の企業さんの持つ技術力の高さをどうすれば、知ることができるのか?マテコンや熱コンを通して、佐々木はその技術力の高さを感じました。エンジニアの方と企業さんの設備をはじめとする企業の技術力を高専生が知ることにとても意味を感じています。材料と工学の奥深さは現場技術の中にも感じ取ることができます。きっとそれは学生の材料と工学への関心をたかめるものとなります。

また、テーマによっては高専に設備が十分にない場合でも企業さんと連携することで、高専生と企業さんが活動する機会を増やすことができます。

※企業色が強くなったとしても、コンテストではプレゼンテーションがあり、そちらの点数配分で学生さんの活動や工学への学びを主とすることを評価できるようにしたいと考えています。

 

企業さんにとってメリットは目を輝かせる学生の姿

 地域企業さんとお話しした際に、若手エンジニアの育成体制に関して、人手とノウハウから悩んでおられると伺いました。高専+企業さんチームの活動において、教員の知識と知見、なにより学生が目を輝かせて企業さんの設備を見学しエンジニアの説明を聞く様子は、企業さんの若手エンジニア育成の一助になればと願っています。

硬さを競う熱処理コンテストで石井熱錬の石井社長から「ビッカース硬さは900からが勝負だと思っています」との言葉を、久留米高専の学生が度肝抜かれつつ(久留米はようやく600を出せたところでした)尊敬の眼差しで聞いていました。それは同じ競技に携わればこそでた表情です。この表情を企業のエンジニアの方が見れば、きっと自社技術の高さを誇りにもたれるのではないかと考えます。

 また前述したIターン卒業生が企業さんの理念と姿勢を十分に理解した上で、就職を希望するマッチングの機会になることも期待しています。

使う人からの「これは役立つから勉強しておくといいよ」

 材料工学を働く時にどんな風に活用するのか?どんなことが実際に役立つのか?それは教員ではなく働いている人から直にお話しして頂くことがきっと一番響きます。委員から学生と企業さんが活動される時に「これ役に立つよ」というコメントは学生の勉学へのモチベーションを上げてくれます。


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