見出し画像

観た映画 ヴェステルプラッテ(:Westerplatte broni się nadal)

ポーランド語は無知だけど、英語字幕付きでなんとか追いながら見ることができた。第2次世界大戦初頭のドイツによるポーランド侵攻の物語で、その背景はウィキペディア(Wikipedia)を見ていただきたい。

観た範囲の欧州映画、戦争関連(PKO含む)やSF映画はいわゆる米国的な映画と一線を引く観点で描かれてると思うのだが、この映画もそうだった。
その観点はあくまでも、時の流れに翻弄される「人間の心情」を深く掘り下げ表現するところにあるのではないかと思う。
日本映画では「戦争と人間」とか、米国ではドラマの「Band of Brothers」が近いかもしれないが、一人一人は丁寧に掘下げられている感じる。

この映画では、厳しい状況下で、特に将校、下士官ら指揮官クラスの激しい感情のぶつかり合いがあり、組織として、人としての葛藤がよく表現されている。特に隊長と副官とのぶつかり合いは感情的な爆発を何とか抑え、組織的な完全崩壊を防いだ。

戦闘シーンは迫力あるが、犠牲は出すものの最後まで責務を果たし尊厳をもって終わる難しさ、ぎりぎりさが良く表現されてるではないかと感じた。その点では日本帝国陸軍の大場栄大尉を思い出した。

上にも書いたが、欧州映画は人間をフォーカスする作品が多く、米国などの映画と一線を画すものが多いと思うので、機会がありましたらご覧ください。

この記事が参加している募集

#映画感想文

67,587件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?