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『平等』って何??

車いすユーザーの大学生によるブログ「かんちゃんねる」スタートです!!




今回は「平等」について、ぼくの考えを綴っていこうと思います。





私はサッカーJ3リーグロアッソ熊本に所属する浅川隼人選手が
運営するオンラインサロン『はやととあなた』に入っています。



そのサロン内で浅川選手から「みなさんにとって平等って何ですか?」
という問いがありました。
その時にぼくが感じたことがあったので、ここにもまとめていきます。
(浅川隼人選手及び、「はやととあなた」メンバーの皆様には許可を頂いて
 書かせていただいています。)


ぼくは現在20歳の大学3年生です。
以前からも紹介していいる通り、先天性骨形成不全症という障がいを
抱えており、幼いころから車いすを使用しています。



家族の中で障害があるのはぼくだけです。
ぼくは、幼いころから通常学級で、周り(健常者の友人)と同じように
勉強をしていましたし、部活動では「全国」という結果を残すなど、
一握りの生徒しか経験できないような舞台も経験しました。


ぼくは周りと同じように成長してきたので、同じであることが正解だと思っていました。

だから、大学生になり、勉強・サークル・アルバイトを全て充実させたいと思いました。なぜなら、それが「普通」の大学生だと思っていたからです。



しかし、現実は甘くはなくアルバイトの面接は連敗続き。
「周りの方と同じように働けないのなら、雇うことはできません」
言われ心の底から悔しかった。
(アルバイトのことについては以前の投稿で詳しく紹介しています。)
https://note.com/preview/nb511b0ed878e?prev_access_key=e45dd7e5cfd5923c853f2324e605fdc4





なぜなら今まで平等に生きてきたはずだからです。
大学生になって周りがアルバイトをしているなら、ぼくにも平等にチャンスがやってくるだろう。それが当たり前だと思っていました。


ぼくは大学生になる前には部活動では結果を残していたし、
勉強でもいつも学年で半分よりは上でした。それなりに自信がありました。



そんな自信を打ち砕かれたぼくは、周囲と比べて「なぜぼくは...」と
負のスパイラルに陥っていました。





ぼくは障害を持っている自分が大好きです。
人からすぐに覚えてもらえますし、素敵な出会いがたくさんあったからです。
しかし、大学1年の時は周りと比べると劣等感を抱くようになっていたのも事実です。




転機が訪れたのは、1年半前。とある先輩から、
「車いすってめっちゃ武器じゃん!どんどん生かしていきなよ」
と言われました。数々の試練を乗り越えてきていたその先輩から車いすユーザーであることを羨ましがられて素直に嬉しかったです。


その時にぼくから1年間抱いていた「モヤモヤ」が消えました。
それから1か月もしないうちにアルバイトも決まりました。
家族や知人、みんなが喜んでくれたのが
一番の幸せでした。



そのあたりから、「普通」や「同じ」という言葉に対して疑問を抱くようになりました。
「違っていること」や「変わってる」という言葉を受ける方が
嬉しくなる自分がいました。(変ですかね💦笑)



だって、全く同じ人間などいないからです。
人それぞれに違った魅力や、人生の物語があることに気が付いたからです。




マジョリティとマイノリティの差をなくすことが平等なのかもしれない。
でも、差はなくならないし、なくす必要もないのかもしれない。
輝ける環境があると嬉しいし、もしなければ作りたい。






チャンスを与えられてばかりではなく、自分から掴みにいったり、チャンスを産み出したりする。
残り半年でそうした挑戦ができる年にしたいと思います。




最後に私の挑戦を応援してくれる友人の言葉で締めます。




「かんちゃんは僕らのような健常者ができることができなくて
悔しい思いをしたかもしれない。
でも、これからは僕らにはできなくてかんちゃんにしかできないことが
絶対に増えるよ。」

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