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車椅子男子の心がポカポカになった話。

こんにちは!かんちゃんねるスタートです!

今回はとある寒い日に起こった心温まるエピソードをご紹介します。

ぼくはその日、応援しているロアッソ熊本のホーム戦を観戦しました。
サッカースタジアムは屋外なので、秋冬はとても寒いです。


入場ゲートが開門し、私は凍えながら車椅子席に。
喉が渇いたので飲み物を買いに行こうと思い、ふらふらと自動販売機へ。


お財布からお金を取り出し、自動販売機のコイン投入口に入れました。





さあ、ボタンを押そう!と手をのばしたその時………

事件は起こりました!!笑
(事件ではありません)

なんと背後から女性が「ボタンを押しましょうか??」と声をかけてくださったのです。
ぼくは自動販売機を最低でも週に1回は利用します。
しかし、このように声を掛けられたのは初めてでした。



ぼくが欲しかったお茶は無理をせずとも手の届く位置にあったので

「ありがとうございます!届くので大丈夫ですよ。」と笑顔で返しました

ボタンを押し、ボトルが取り出し口に落ちてきました。
さてボトルを取ろう。ぼくがボトルに手を伸ばしている間に後ろの女性が
前に回ってきました。



なんとお釣りの小銭を取り出し微笑みながらぼくに差し出してくれたのです。

私は冷たいお茶を片手に、お釣りを受け取りました。
片手は冷たいけれど、ぼくの心はポカポカになっていました。

思わず何度も「ありがとうございます!」が出てきました。







ぼくはこの出来事を客観的に振り返り、考えたことが2つあります。

1つ目は、「できることでも多少甘えても良い」ということです。
これは決していつも甘えてばかりで良いということではありませんよ。

ぼくは自動販売機での動作はすべて不自由なく行えます。
なので、女性からのご厚意は「おせっかい」と捉えることもできてしまいます。
おせっかいをされたら、「このくらいできるよ!」と怒る方もいるでしょう。
でも親切にしようとして、怒られるって誰も良い思いはしないですよね。

ぼくが笑顔で女性の親切を受けたので、女性は今後も恐らく車椅子ユーザーに手を差し伸べてくださるでしょう。
でもぼくが「余計なお世話だ」と言ってしまえば、その女性は車椅子ユーザーに声をかけることができなくなってしまうでしょう。
もし、命に関わる苦しい状況にいる車椅子ユーザーにその女性が出会ったとします。その時に手を差し伸べるか差し伸べないかという大きな選択さえ左右する出来事であったと、ぼくは思っています。
上から目線の表現になり恐縮ですが、ご厚意に甘えることで、
お互いが笑顔になり、「手助け」「ありがとう」が増え「笑顔の輪」
増えると思います。


2つ目は、「心のバリアフリーで社会は豊かになる」ということです。

車椅子ユーザーにとって、エレベーターや多目的トイレは強い味方です。
またそれらの建物のバリアフリーは、車椅子ユーザーだけでなく車椅子ユーザーの家族にさえ強い味方となるのです。(家族も外出時に場所の制約を受けないということです。)

ですが、心のバリアフリーというものもそれと同じくらい、
いやそれ以上の「価値」と「温かみ」があると思います。手助けをした方もされた側も笑顔になるのです。素敵な時間が生まれると思いませんか⁇


ぼくが出会った名前も知らない女性のような方が溢れる世の中だと
車椅子ユーザーだけでなく、だれもが過ごしやすい「安心感」と「充実感」そして「温かみ」のある社会になるとぼくは思います。

改めて、お声掛けくださった女性には感謝申し上げます。





最後に、今回は女性のご厚意をまとめました。
上から目線に思える表現もあると思いますが、この出来事を主観的ではなく客観的に見て考えてみるとこのような表現になりました。
ぼくは心優しい方であふれ「心のバリアフリー」が世の中に広がり、多くの人が笑顔になって欲しいと願っています。ご理解いただけますと幸いです。


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