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中国行きのスロウ・ボート

村上春樹さんの作品を読んだのは久しぶりでした。(おそらく4年前に「一人称単数」という書籍を読んで以来…)
1983年に刊行された「中国行きのスロウ・ボート」という短編集が先日復刊されたので、それを手に取りました。
手にしてから「そういえば実家にあったかも…」と思い立ち、実家の本棚を見てみると、当時の単行本がありました。
それは父が若い頃に買ったもので、もちろん経年劣化もあり、また今でこそ禁煙しましたが、当時は結構な喫煙量だったようで、その煙も影響したのか装丁は茶色く変色していましたが、中身はまったく問題なく読むことができました。


世帯などを比較すべく並べてみました

当時の作品と現在の物を比較すると書体や文字のピッチなどに違いがあるのがよく分かります。
現在の仕様がいかに読みやすいものになっているかがよく分かりますね。(慣れてしまっているだけかもしれませんが…)


今の書籍の単価は40年前の倍近い?

奥付には定価九八〇円と記されており、この約40年余りの時間の流れを感じてしまいますね。
新装版には装丁を担当した安西水丸さんを偲ぶコメントも掲載されていて、しんみりした気持ちになりました。
久しぶりに読んだ村上春樹の短編集は、想像以上に読みやすく、積読の山に埋もれている「街とその不確かな壁」の方も近いうち、手に取りたいと改めて思いました。

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