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長く休むことの落とし穴
以前「休む勇気を持つ」ことの重要性を記事にしましたが、今回はその反対の意見になるかも知れません。でも、あえて言わなければいけないな、と思い、記事にしました。
鬱病などでメンタル不調になった場合、よく真っ先に言われるのが「休息は大事」ということです。とにかく休息を取って、心身ともに休めてから行動を考えるといい、復帰するのはやる気が出てからで大丈夫、と言うのがメンタル不調の対応の基本になるというのが最近の通説のようです。
私、これちょっと違うんじゃないか、と思うんです。
確かに休息は大事です。何時間も休めていない状況で心身共にくたびれ果てた状態なら、1週間ぐらいのんびり何もしないで過ごすのもありでしょう。ただ、やる気が出ないからと言って何週間、何か月と休むのは、復帰を必ず長引かせます。また、復帰した時のストレスは、休む前以上に大きくのしかかってくるはずです。
私昔山登りとかしてたんで、登山に例えて言います。
山に登る時、最初は必ず小刻みに休憩を入れます。その際、座り込むのではなく荷物をしょったまま、立って小休憩を入れるのがコツです。
人情としては座ってゆっくりと休みたいんです。ただ、いったん完全に休んでしまうと、せっかく運動に慣れてきた体がリセットされてばてるのがどんどん早くなります。ちょうど、信号のたびにアイドリングストップを入れている状態(そういえば一時期はやっていたあの車、実際燃費に役立っていたんでしょうか?)。アイドリングしている時に比べてスタートが遅くなるのが判りますでしょうか?
実際休んでいるからと言って、目の前の問題がなくなったわけではありません。常に頭の中はその問題に支配されている状態なので、長く時間をかけても休めてはいないはずです。
なので、疲れがある程度リセットされた状態で、問題に少しずつでもいいので対処していくのが正解です。
他の人にアドバイスをもらうか、別のアプローチをしてみるか。いずれにしても問題に立ち向かう勇気を出さないと、事態は何も変わりません。
やる気を出す前に、体が温まってるうちに立ち向かう勇気を出してみませんか?
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