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ベーシックインカム実験 inドイツ

こんにちは、お久しぶりです、Renです。

突然ですが、みなさんユニバーサルベーシックインカム(以下UBIと略す)についてどうお考えでしょうか。

UBIを知らない方に簡単に説明しますと、UBIというのは政府がすべての国民に対して最低限の生活を送るのに必要とされている額の現金を定期的に支給するというモノです。

UBIのメリットとしては自分で「働く」「働かない」の選択ができるようになる、経済的負担が減り生活に余裕ができる(幸福度/生産性の向上)、失業率の低下が見込める、ブラック企業消滅etc。デメリットは、膨大な財源が必要になる、インフレを誘発する可能性がある(これは結構危険)etc。

これらの他にも賛否様々な意見がありますが、個人的にはずっと前からとても期待している制度で、SF世界のような人類が科学を究極まで発展させた先にはUBIを導入せざるを得ない社会が待っているのかなと思っています。

そんなUBIですが、先日ドイツで小規模ではありますがUBIの実験が開始されたとのニュースを見ました。内容は1500人を研究対象にし、その内の120人に毎月1200ユーロ(約15万円)を3年に渡って支給、その後他の現金支給を受けていない1380人と比較分析を行うというモノです。

数年前にフィンランドで行われた実験では毎月6万円を2年間でした。それに比べて今回のドイツの方は支給額も期間も伸びているのでよりリアルな結果が出ると思います。結果が出るまで楽しみに3年待ちたいと思います。

ちなみに、フィンランドの実験からはUBI受給者の精神的なストレスは改善し将来について前向きになれ、社会参加も増えたとの結果も得られたとのこと。

今回のドイツでの実験でも同じような結果が出ると期待しています。ただ、これらの実験は規模が小さいのでインフレの誘発や失業率の低下などに関しては大して参考にならないという課題もあります。でもこの欧米の「とりあえずやってみる」の精神好きです。トライアンドエラーでどんどん実験を行って欲しいですね。


もし日本でUBIが導入されたらどうなるんでしょうかね。労働意欲なくなる人がどれくらいいるのか、税制度がどのように変化するのか気になります。あとは超個人的ですが今バイトに明け暮れている大学生はバイト辞めるのか、経験や人間関係のために続けるのか、そして辞めた人はその時間を何に使うのか気になる(笑)

人間は「暇」を嫌う生物なので多くの人が働き続けるだろうと思います、しかし「必要だけど不人気な仕事」に就く人は確実に減りますよね、所謂汚れ仕事。それらをロボットが代替してくれれば良いのだけれど...

UBIは機械やITが社会を支えるようになった時に有効です、科学発展の果ての段階ですね。そうなると人は生きるために働くことがなくなります、少し大袈裟かもしれませんが「自由」な訳です。その時人はそのお金を使ってどう生きるのでしょうかね。少し哲学チックですが考える必要があると思います、人生の重きをどこに置いて、何を幸せとするのか。


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