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筑波の科学者と[ロボットの踊り食い]にトライしてみた件。

ここ数ヶ月、筑波に通ってました😄
普段は東京で企画や映像の仕事をしているのだけど、科学者と作品をつくるサイエンスハッカソンに参加するため、つくばエクスプレスに乗って通いました。秋葉原から45分!近い!

つくばサイエンスハッカソン


ハッカソンとはいろんな職種の専門家が集まって、短い時間で作品をつくるイベント。今回は、科学者とアーティストの4組で行うハッカソンでした。

筑波市からは解剖学、ロボティクス、古生物、海洋学とワクワク・ジャンルの4名の研究者が参加。僕らアーティストチームとのプレゼン合戦、アイデア出しを経て、デートアプリのように科学者とアーティストがマッチング。(ボッチになるんじゃないかと不安で死にそうだった💧)

筑波大学でソフトロボティクスを研究されている望山先生に見初められ見事にマッチング。髭をたくわえたジェントルマンなお方。高卒で落ちこぼれの僕なんかにも、とても優しくロボティクスの世界を教えてくれる尊いお人。マッチングして本当によかった。

ロボットが朽ちるってどういう事なのか

ブレストで「朽ちていくロボット」というアイデアを思いつき、徐々に死にゆくロボットを制作するのはどうかと望山さんに相談。 ロボットに有機的な身体を与え、朽ちていく様子を観察しようとなりました。
今回のハッカソンのテーマが「共生関係」だったので、ただ朽ちるだけではなく、ぬか床で発酵するのはどうだろう?とロボットをぬかに漬けることからはじめました。ロボットは望山さんが研究されている座屈ロボットを使用(曲げの力で小動物のような瞬発力を備えたジャンピング・ロボット)

ぬかと仲良しの野菜でロボ・パーツをざっくりと組みました。包丁リテラシーの低い男性チームなので少しヘンテコではありますが、野菜ロボの誕生です。

実際にぬか床に入れてみると結構アニマシー(生き物らしさ)を感じる瞬間が何度かあり、これを更に発展させていこう盛り上がりました!


「ロボ」と「ぬか」のズブズブな関係

ロボットとぬかが依存しまくって離れられない関係をつくる事を目標として、まず共生関係の図を制作。(この安易な図が高卒的。。)

流れをざっくり説明すると、
ロボがぬか床をかき混ぜる→ぬか発酵→
ぬか床から微弱な電気でる→ロボにフィードバック→
ロボが勢いを増してぬかをかき混ぜる→繰り返し!
そして美味しく発酵したロボットを人間が食べるという幸福エコシステム。

「ロボットの踊り食い」

今回は最終アウトプットがエキシビジョンなので展示プランを考える事に。まずキュウリやニンジン、ナスをパーツとしてロボットを制作。ロボットはぬかの浸かり具合により、自身の柔らかさをセンシングする事で外界の世界を知覚する。ロボットがぬかを攪拌さることで発酵を促し、そこで生じた微弱な電気はロボットにフィードバックされる。

またロボットをぬか床に漬けるだけではなく、まな板の上で調理して、お皿に盛り付けるところまでを展示。お皿に盛られたロボットは、新鮮な刺身みたいにピクピク跳ね、「ロボットの踊り食い」状態でバッテリーが尽きるまでお皿の上で跳ねている。

センシング周りは超頼れるテクニカルディレクターの泉田くんを召喚。最初は機械的な動きをしているロボットも、浸かって柔らかくなると次第に有機的な動きをするアルゴリズムを設計。モゴモゴと動くそのふるまいは生命くささを感じます。

[展示会場]
からぶき屋根の古民家で展示。ぬか樽がとても似合う場所。会場でデモをした時にまな板に置いたロボットがまるで意思を持ったように逃げ出して、その意図せぬふるまいにアニマシーを強く感じました。ロボットが有限性をもってるからこそバタバタと逃げていく様子に、けなげさや悲しみを感じてしまう。

ぬか床、まな板、お皿、と段階的にロボットが変容していく姿を見せる事で、ロボットはどういう状態が死なのか?逆にどういったふるまいに生を感じるのか?そんな事を考えれる展示を目指しました。また展示の途中でモーターが止まったり、パーツがバラバラになったり、どうなるか見通せないこのロボット達の日常を自分たちも観察する事で、自然との繋がりや生、適応、死の境界線を探っていこうと思います!作品タイトルはDying Robots。

AIスピーカーやルンバ、ペッパーくんなど、日常にもロボットが増える昨今、ロボットとどう共生していくか、壊れたらただ捨てるのか、最後のお別をどう捉えるのか、このDying Robotsを通して少しずつ向き合って行きたいなと思います。

今回のハッカソン、4組の科学者とアーティストがつくる作品は、全く違うアウトプットになっています!つくば駅近くの古民家で場所もステキな所なのでお近くの方は是非みてください!


貴重なイベントに誘ってくれたロフトワークのみなさん!市役所の方々(ぬかを毎日混ぜてくれて神々)!筑波大のラボのみなさん、ブルパ・エンジニアのみなさん、本当にありがとうございました!下のビデオはロフトワークさんが作ったメイキングビデオです。さすがの出来栄え!

TSUKUBA SCIENCE ART EXHIBITION〜つくばの科学技術とアートが出会う
2019年5月10日(金)~2019年5月19日(日)
10:00-18:00(最終日の5/19は16:00閉館)
会場:さくら民家園(中央公園内)
入場料:無料

Dying Robots

|望山 洋(サイエンティスト)
|くろやなぎてっぺい(アーティスト)
|泉田 隆介(テクニカル・ディレクター)
|伊藤 篤紀(映像)
|土田 祐介(カメラマン)
|吉田 朋生(エンジニア)
|安藤 潤人(エンジニア)
|翠 健仁(エンジニア)

毎日、新しいロボットを投入予定です!こちらはきゅうりとナスのハイブリッド・ロボットです。ニョキニョキとゾンビみたいに動きます。

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