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急にフライトがキャンセルであせった日

2024年7月25日

先週、所用でクライストチャーチに出かけました。帰りのフライトがキャンセルになってしまい、ちょっと大変でした。その覚書です。だらだらつづっていますが、お伝えしたいのはただ一つ。ニュージーランド航空のチケットをオンラインで買う時は、保険に入っておきましょう! 

私は飛行機から眺める風景が妙に好きで、この日も窓からぼーっと眺めていました。

オークランドのある北島を過ぎて、南島に入りました。
写真の位置情報によると
Molesworth Recreation Reserve

ところが、クライストチャーチに近づくにつれ、地面を霧が覆うようになってきました。このところ、月に1回はクライストチャーチに飛んでいるのですが、こんな霧の風景が眼下に広がっているのは初めてでした。

広い、広いエリアが霧に覆われていました。
早朝のフライトだったので、東側の空が明るいです
クライストチャーチにあと一息。
一瞬、海の上にいるかと勘違いするほどの霧で
街並みがまったく見えませんでした

着陸はスムーズでしたが、クライストチャーチ空港の周辺には霧が立ち込めていました。ウーバーで目的地である山の方にある住宅地に行くと、下界が真っ白。帰りのフライトが心配になりましたが、とにかく一日、所用をこなして、夕方、再びウーバーを呼んで空港に向かいました。周辺はまだ霧がうっすらと立ち込めていましたが、ドライバーさんによると「下の方は大丈夫だよ」とのこと。

確かに、山から下りると、霧もなくなっていました。ところが! あと数分で空港というところで、ポーンとテキストメッセージが。嫌な予感と共に携帯を見ると、「残念ながら、天候のため、あなたのフライトはキャンセルとなりました」と出ていました。思わず、え!と声が出てしまい、ドライバーさんに「どうしたの?」とびっくりされてしまいました。

とにかく空港に向かい、到着したとたん、今度は日本の家族から「お母さんが駅前で倒れて救急車で病院に運ばれた」とLINEが入ってきました。もうどうしていいやら分からなくなって、夫に電話。フライト慣れしている夫の冷静なアドバイスは「お母さんのことは日本に任せて、明日のフライトに変更すること」。なるほど、と我に返り、カウンターに並びました。早めに到着していたので、数人で私の順番になりました。

とってもてきぱきしたアジア系のスタッフに、フライトナンバーと自分の苗字を告げて、まずはフライトを明日の便に変更。明日の午前中にしたい、と言ったら、機材の関係でキャンセルになる可能性があるから、午後にした方がいいとのこと。それでお勧めの午後1時の便に切り替えました(そして実際、翌日11時のフライトはキャンセルになっていました)。

次に、ホテルの予約をしてもらえるか聞きました。天候によるキャンセルの場合、航空会社の補償はありませんが、私はチケット購入時に20ドルで保険を付けていたのです。私、ぐっどじょぶ。「ホテルをこちらで取ります。ただ、時間が掛かるので30分後に戻ってきてほしい」と言われました。

そこで、待ち時間の間に携帯のチャージャーを購入。お店のお姉さんがとっても親切で、いろいろ教えてくれて、高速でチャージできるセットを購入しました。その後、バーガーキングでハンバーガーセットを買いましたが、胸がいっぱいでポテトをドリンクで流し込んで、ハンバーガーは持ち帰ることにしました。

そしてカウンターに戻ってみると、長蛇の列となっていましたが、さきほどのてきぱきスタッフが私を見て、私の情報をプリントアウトした書類をくれて、「予約したのはCommodore Hotel」と電話番号を書き入れて、歩けない所にあるので無料シャトルバスの乗り場に向かうように教えてくれました。天候によるキャンセルなので食事は付かないとのことでしたが、泊まれるところがあれば問題なし(ハンバーガーはあるし)。ホテルに電話をしたら、8番出口に行くようにとのこと。これまで出口の番号を気にしたことがなかったのですが、レンタカーのカウンターの向こう側のいつも通っている出口でした。

そして、そこには同じようにシャトルバスを待っている女性が二人。一人は朝9:30から4回キャンセルされて、ダニーデンに向かうとのこと。「明日はバスにしようかと思う」と言っていました。そしてもう一人は、今日オークランドから来て、インバーカーギルに向かうはずだったのに、代わりの飛行機が取れなくてクライストチャーチに二泊しないといけない、とのことでした。「あなたは?」と聞かれて、オークランドに明日戻ります、と、なんだか自分だけ楽して申し訳ありません、と言う気持ちで答えました。

しばらくして本当にシャトルバスが来るのか不安になっていたら、犬を連れた空港の係員(麻薬探知犬だと思います)が親切に私たちに声を掛けて、ホテルに問い合わせをして、「あと数分で来るそうだよ」と教えてくれました。これでちょっと安心。しばらく待っていると、きれいな新しいシャトルバスがやってきて、私たちに加えて、後からインド系の家族が乗り込んで、10分ほどでホテルに着きました。

Commodore Hotelって、聞いたことがなかったのであまり期待していなかったのですが、ラグジュアリーなホテルでスタッフの人たちも丁寧な対応でした。穏やかな感じの女性がにこやかにチェックインの対応をしてくれて、なんと、食事券90ドル分までもらえるとのこと。レストランが9:30までオープンしているのでご利用ください、とのことでしたが、もう疲れていたので、とりあえず、ありがたく頂戴することにしました。何かの間違えだと思うのですが、一週間たった現在、何も言ってきません。。。

水着がないのが残念と思いながら、プールを通り過ぎて、部屋に到着。入ってみると、広々として、とっても快適な部屋でした。

ありがとう、保険! ありがとう、Commodore Hotel!

空港で購入したチャージャーでチャージができることを確かめて、日本に連絡。母は回復して、家に戻ったとのこと。ほっとして、オークランドの家族に部屋の写真を送って、冷えたハンバーガーに、お湯をわかしてカモミールティーで夕食としました。そして、歯ブラシをして(歯ブラシセットとパジャマは、NZのホテルではほぼ付いていません。私はいつも歯ブラシセットだけは携帯するようにしています)、顔をざぶざぶ洗って、備え付けの保湿クリームを塗って、とりあえず下着になって、布団に潜り込みました。

翌朝、のんびりシャワーを浴びて、備え付けの保湿クリームを再び塗って、身支度をして(化粧品は口紅以外持ってきてなかったから、早い)、レストランで朝食を取りました。

まあ、普通の、ニュージーランドのホテルのビュッフェでした。
広々として、光が差し込んで、気持ちのいい空間で
のんびり、ありがたく、頂きました

10時すぎにチェックアウトして、再びシャトルバスで空港に戻りました。

フロント前でシャトルバスが来るのを数分待ちました。
お花のアレンジメントが生き生きとしていて
フリージアからさわやかな香りがふんわり漂っていました

チェックインは通常はアプリからできるのですが、今回は空港でやるようにとのメッセージがアプリに出ていました。カウンター前にはまた行列が並んでいましたが、スタッフが声を掛けてくれて、発券手続きを端末でやってくれたので、待つことなく搭乗券を手に入れることができました。

そして、時間があるので、空港のあちこちのお店を見て回りました。ニュージーランド製のバッグがなかなか素敵だったりして、楽しく過ごして、無事に搭乗できました。帰りの席は真ん中だったので、残念ながら窓の景色は楽しめませんでしたが、機内誌を読んで過ごしました。機内サービスはポテトチップスとミルクティーにしました。ミルクティーは「White Tea」と言うと簡単でいいです。

ということで、保険が役に立つときが来た、という覚書でした。以前、日本へのフライトが前日にキャンセルになって、それもかなり大変な道中になったのですが、今回は用事をこなして疲れている中での帰りのフライトのキャンセルだったので、保険でスムーズに対応してもらえて本当に良かったです。フライト購入時に付けることができるこの20ドルの保険はNZ国内線用で、購入手続きを終了してからは購入できないようです。保険を付けていなかった別のフライトに保険を付けようとしたら、20ドルのオプションを見つけることができず、ちょっと高くなってしまいました。たぶん補償条件が違うのだと思いますが、空の旅はトラブルや変更があるものとして、保険は必ず付けるようにした方がいいように感じています。

機内誌の屋根の広告。
丈夫で、シンプルで、眺めが良い、こんなお家、いいなあ

おまけ
この日、前日に予約していた行きのオークランド空港までのウーバーが「遅れる」とテキストが来てから、いっこうに到着しなくてあせりました(今思うと、最初からトラブルだった)。どんどん到着予定時間が遅くなって、25分待ちになってしまった時点でドライバーに電話しても無視されて、結局キャンセル。新たに取り直したら4分後に来たので、無事にフライトに間に合いました。

家に戻ってからクレジットカードからキャンセル料が引かれているのに気づいたので、アプリで返金手続きをしたら、すぐに返金されました。ところが、このあと「今回の件で電話したい」とメールが来て、本当に電話が来ました。かなりアクセントが強かったので、たぶん海外から。で、今回の件を説明して、「何か改善のための提案を」と言われたので、「あいにく、思いつきません」と言って、勘弁してもらいました。クレームをしたユーザーと会話ができたら報酬がもらえる仕組みなのだと思います。グロッサリーのオーダーの20ドルのバウチャーをくれる、と言われたけれど、ウーバーでそういうものは注文しないので、なんだか電話を受けて損した気分になったのでした。まあ、すぐ返金してもらえたので、よしとしましょう。

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