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真夏の日本から初春のNZへ無事に帰ってきました

先日、日本への帰省から戻ってきました。トップの写真は、なんだかうれしくて買ったニュージーランド産レモン。さつまいものレモン煮とハニーレモンに使いました。

夏バテしてかえって面倒を掛けてしまったらどうしよう、と心配でしたが、暑さは思ったより大丈夫でした。毎日、食事作りや掃除、病院への付き添いなどで、ほとんど実家近辺から出ない2週間。心身共に疲れきったけれど、両親の助けに少しでもなって、日ごろ両親の世話をする家族へ、夏休みをプレゼントできたことになっていたらいいな、と思っています。

帰りのフライトは、伊丹-羽田ー成田ーオークランドの移動でした。家から伊丹空港はタクシーなのでらくちん。ただ、搭乗カウンターで、トランクの重量を限度の23キロにしたつもりが、実際は11キロしかないことが分かり、ショック。荷造りには、トランクに取り付けて持ち上げて重さを計る道具をいつも愛用していて、今回は「あれー思ったよりすぐに限界になったなー」と、購入したウイスキー、ジン、みりんを置いてきたのに、どうやらこの道具が壊れてしまっていたようです。もっといっぱい食材を持ってこれたのに、残念。

気を取り直して、手荷物検査の後のフードコートで、今井のうどんを食べました。きつねうどんが有名ですが、私はかき揚げ好き。

おだしがおいしくて、疲れた心に染みる

伊丹空港は羽田空港と違って、搭乗口近辺には売店がないので、検査場を出たところで買い物は済ませた方がいいと思います。

そして、事件! 搭乗口でチケットをスキャンしたら、通過できませんでした。日本人形みたいな黒髪のおかっぱの無表情のお姉さんが飛んできて、預け荷物の中にワイヤレスイヤホン(夫が注文)が入っていて、これは手荷物にしないとだめとのこと。知らなかったです。すみません。

トランクが運ばれてきて、アクリル板を挟んで、係員が中身を確認。私が接触することは認められないそうで、イヤホンを探してもらいますが、実はこのとき、どれがイヤホンの包みなのか、そもそもイヤホンが注文されていたことさえ分からなくて動揺(本当はだめ)。あれこれ開けて、最後に係員が「この包みを開けていいですか」と言ってくれた封筒の中に入っていました。ふー、無事に出てきて良かったです。そして、ほかの乗り継ぎ便が遅れていたため、私が一番最後の乗客というわけでなかったのも、ちょっと気が楽になりました。

羽田空港に到着したら、荷物を受け取って、すぐに成田空港行きのバスに乗ります。この移動は面倒ですが、意外と好きな時間です。滞在をあれこれ振り返りながら、風景を楽しみます。

夢の国にまた行ける時が来るかな
日本の真夏の空を見ることになるとは

アルツハイマー型認知症と去年診断された父は、できなくなったことが増えていたけれど、すっかり落ち着いていて、穏やかな時間を一緒に過ごすことができました。今の懸念事項は、この6月にレビー小体型認知症と診断された母です。起き上がる気力がなくなって、横になってばかりで、薬もどうも合わない様子。レビー小体型認知症を専門とする精神科医に通い始めたので、少しでも病状が安定してくれるといいのですが。

今回改めて思ったのは、何事も永遠に続くわけではない、ということ。前回、父が胃薬のコランチルを飲ませろと何度も怒鳴って大変でした。脳に働きかけて胃酸を調整する抗コリン作用がある胃薬は、医師から服用を禁じられているので、そのたびに説得したり、怒鳴り返したりする騒動が繰り広げられて、いつまで続くかとかなり憂うつでしたが、今回はそれがすっかりなくなっていました(また復活する恐れはありますが)。気が滅入ることがあっても、永遠ではないと言い聞かせて、気持ちを前向きに切り替えられるようにしていこうと思います。

あと、夏は暑いけれど、好物の白桃が食べれて良かったな。ニュージーランドでは、日本のように大きくて、ジューシーな白桃はお目に掛かりません。ガリガリ君と白くまアイスとエビスビールもおいしかったな。久しぶりに地元の花火大会を見れたな。とりあえず日本を取り巻く周辺は今のところ平和だからこそ、こうやって行き来できるわけだ、などと、つらつらと考えているうちに、1時間ほどで成田空港に到着しました。

家の近所の公園から、花火大会を久しぶりに見物

伊丹空港では30分以上並んで、手作業のチェックインでしたが、成田空港では搭乗手続きがパスポートをスキャンするだけの自動チェックインになっていて、スムーズでした。カウンターで荷物を預け、出国手続きをして、本屋、ドラッグストアをウロウロしてたら、あっという間に時間切れ。急いで、夫のために日本酒と焼酎を買って、娘のためにお菓子をいくつか買って、最後にセブンイレブンでサンドイッチとカフェオレをかきこんで、搭乗口へ。

今回は急きょチケットを購入したので、行きはエコノミーとほとんど値段が違わなかったプレエコにしましたが、帰りは節約のためにエコノミーに。空いていたので移動して、三人席を一人で使えてラッキーでした。エコノミーが空いているだろう、という読みが当たってちょっと勝利感。

寒かったのでフリースを着こみ、ラーメン屋さんのドキュメンタリーを見て、本を読んで、うとうとして、オークランドに到着。夫が迎えに来てくれました。前日まで雨だったそうですが、この日は快晴。家に着いて、車から荷物を出していたら、ご近所さんが「おかえりー、いい天気で良かったわねー」と声を掛けてくれました。人生の先輩である彼女には、事情をいろいろ聞いてもらっているのです。

帰ってきたら、種まきからのレウイシアが咲いていました!

これから両親がどうなっていくのか、そして、家族とどうやって折り合っていくのか。今回の滞在で、症状の進行に加えて、家族の考え方の違いを突き付けられて、問題が山積みであることを実感しています(良かれと思ってやったことが迷惑がられたり、非難され、私からすると不要に思えることに家族がこだわる)。でも、私にとっての居場所はニュージーランドです。そして、衝突のたびに、私を私として受け入れて、理解して、支えてくれる家族はニュージーランドにいるんだ、というありがたさを改めて感じた2週間の帰省となったのでした。


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