![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/95431806/rectangle_large_type_2_a13a17cf8d5a3910f537d3119b6dc08d.png?width=1200)
Photo by
sirasagijyousyu
【詩】こめかみ
美しく触れられないものを
丹念に愛する思考の森
枝別れてしずくまで飲み込むように
乾きがちなまぶたの裏
また失敗してしまった
結果、自己嫌悪
かみさまの視点がほしい
ぐるりと見渡して
仕方ないと
軽やかに踵を返すような潔さと共に
またも馬鹿げたお伽話に目が濡れて
ため息で夢をしわくちゃにする
煙たい薔薇のにおいの中で
自分の思想を咎める夜
水面を波立たせる風にもなれない
月のように影を落とすこともできない
あなたはあたしなど、
早くどこかの道端に捨ててしまえばいいのに
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?