【第71回】トレーニングの名前の由来

こんにちは!トレーナーの黒津です。
今回はテーマにあるとおり、普段お客様にご提供しているエクササイズの中で、「なぜ外国の国名が使われている種目が多いのか」がふと気になり、ルーツなど調べてみようと思いましたのでご紹介できればと思います。

ではさっそくいってみましょう!

筋トレメニューの名前の由来とその効果

筋トレメニューの中でも人気の高い「ブルガリアンスクワット」、「ルーマニアンデッドリフト」、「ロシアンツイスト」は、外国の国名が使用されています。これらの種目がどのようにしてその名を持つようになったのか、またそれぞれのトレーニングの内容と効果について詳しく見ていきましょう。

ブルガリアンスクワット

名前の由来
ブルガリアンスクワットの名前は、1980年代にブルガリアのウェイトリフティングチームがこの種目をトレーニングに取り入れたことに由来します。特に、ブルガリアのコーチがこのエクササイズを強化するために広めたと言われています。彼らの成功がこの種目の知名度を高め、結果として「ブルガリアンスクワット」という名称が定着しました。

トレーニング内容
ブルガリアンスクワットは、片足を後ろのベンチや椅子に乗せ、もう一方の足でスクワットを行うシングルレッグエクササイズです。この種目は、バランス力と下半身の筋力を同時に鍛えることができます。具体的なやり方は以下の通りです。

  1. 一方の足を後ろのベンチや椅子に乗せる。

  2. 前足の膝が90度に曲がるまで腰を下げる。

  3. 前足の踵を押し付けるようにして立ち上がる。

  4. これを繰り返す。

効果
ブルガリアンスクワットは、大腿四頭筋、ハムストリングス、臀筋群を集中的に鍛えることができます。片足での動作により、左右の筋力バランスの改善にも効果的です。また、体幹の安定性を向上させるため、他のスポーツや日常生活における動作の効率性も高まります。

ルーマニアンデッドリフト

名前の由来
ルーマニアンデッドリフトの名前は、ルーマニアの重量挙げ選手であるニク・ヴラディがこのエクササイズを普及させたことに由来します。彼が国際的な大会でこの動作を取り入れ、成功を収めたことで、「ルーマニアンデッドリフト」という名前が広まりました。

トレーニング内容
ルーマニアンデッドリフトは、ハムストリングスと腰部を重点的に鍛えるデッドリフトのバリエーションです。以下の手順で行います。

  1. 足を肩幅に開き、バーベルを握る。

  2. 胸を張り、背中をまっすぐに保ちながら、腰を後ろに引くようにしてバーベルを下ろす。

  3. ハムストリングスにストレッチを感じたところで、腰を押し出すようにしてバーベルを持ち上げる。

  4. これを繰り返す。

効果
ルーマニアンデッドリフトは、ハムストリングス、お尻、そして脊柱起立筋を強化します。特に、背中から足にかけての筋肉群の強化に効果的であり、腰痛の予防や姿勢改善にも寄与します。また、股関節の柔軟性を高めるため、スポーツパフォーマンスの向上にもつながります。

ロシアンツイスト

名前の由来
ロシアンツイストの名前の由来は定かではありませんが、冷戦時代に西側諸国で「ロシアン」と名付けられた運動やトレーニングが流行したことが影響していると考えられます。特に、強靭な体幹を持つソビエトのアスリートが多かったため、そのトレーニング方法として広まったとも言われています。

トレーニング内容
ロシアンツイストは、腹斜筋を中心に体幹を強化するエクササイズです。以下の手順で行います。

  1. 床に座り、膝を曲げて足を浮かせる。

  2. 背中を少し後ろに傾け、バランスを取る。

  3. 両手を合わせ、体幹を左右にツイストする。

  4. これを繰り返す。

効果
ロシアンツイストは、腹斜筋を効果的に鍛え、ウエストの引き締めに効果的です。また、体幹全体の安定性を向上させるため、スポーツや日常生活における動作の効率性が高まります。さらに、バランス感覚と協調性の向上にも寄与します。

まとめ

ブルガリアンスクワット、ルーマニアンデッドリフト、ロシアンツイストの3種目は、それぞれ特定の国名に由来しており、効果的に特定の筋肉群をターゲットにしたトレーニングです。これらのエクササイズを取り入れることで、全身の筋力バランスを向上させ、スポーツパフォーマンスの向上や日常生活の動作効率を高めることができます。ぜひ、自分のトレーニングメニューに取り入れて、効果を実感してみてください。

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