短歌 雨の日の物思い
雨の日は藻になりさらさら流れゆく
花咲くことも咲かないことも
狂おしきオフィーリアは流れゆき
花の化身となりてたゆたふ
毎日 雨です。
〈記事に合う画像〉の画像をスライドしながら次々に妄想が走ります。
この水辺にはオフィーリア(ハムレット)が横たわり 口ずさむ歌が聴こえるようです。哀しい恋です。
昔 水生生物や植物に興味を覚え 夏に同好の家族数人と、近辺のこどもさんたちも誘い、 川や泉に一緒に行ったことがありました。
こどもさんたちは、ヤゴを見つけるのに夢中。カワムツやハグロトンボもいました。三十年前の話。
その頃の憧れが この写真の梅花藻(バイカモ)。遠く他県の湧水には自生しているらしいと聞き想像をかきたてられたたものでした。
その後 この貴重な梅花藻を 思いも寄らないところで 見ることがありました。花は 写真のものよりずっと地味で、これ程白くはなく すりガラスのような印象で 初々しく 清(すが)しく たった一輪儚く浮かんでいたなぁ など、物思いする雨の日です。
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