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短歌 出合う
此処でない何処かへ詩人いつも飛ぶ
追いかけて歌詠み始めている
迷う日の掌にある歌集
昏い海の灯標として
去年 五年日記を頂きました。今まで日記が続いた試しはありません。それは一日分が四行で 仕事で使用していた手帳と同じような仕様です。仕事を辞めて十年。懐かしいけれど、書き込む予定はさほど無く 自分の目標として七十二候に合わせる俳句のプランがありましたので 俳句の試行錯誤を日記に書いていました。
そんな時 朝ドラ「舞いあがれ!」が始まりました。貴司君や秋月さんの短歌に巻き込まれながら それまで読む側にいたはずが 応えるような歌を書いては 一人舞い上がる日々。ツイートの盛り上がりを耳にしても スマホ初心者は呆然とするばかりで参加出来ませんでした。
そんな中 デラシネ店主の詩人のおっちゃんは 度々姿を消すのですが、その時の言葉に 絡めとられます。彼は「呼ばれたから行ってくるヮ」と 書き置きしては居なくなるのです。
「呼ばれたから行ってくるヮ」人生の
極意のような決め台詞
デラシネの詩人は「パリにいます」と葉書
寄こしたままでホントウはドコ
説明の無いのが良いと友は言う
そうかも知れない詩人の行く方
と、日記に記しています。
こうして 短歌を詠みはじめました。あれから 一年。思いがけないきっかけからnoteに発表し始めて三ヶ月。大海に飛び込んだ蛙の喩えのままに歌詠む日々です。
心許ない航海をnoteの方々 投稿されている方々の様々な言葉を道標としながらの毎日。私の生活は一変しました。晩年に差し掛かる中 このような新しい世界が開かれようとは。
ありがとうございます 感謝に堪えません
写真は 桑原亮子「舞いあがれ!」アンソロジー
詩歌集
左は 五年日記
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