３行日記（運動会、合戦、宝）

十月八日（日）、曇のち雨
寒露、鴻雁来、こうがんきたる。

午前、妻が母校の小学校でやる運動会に張り切って出発した。私は遅れて行こうと思っていたところ、LINEに写真が届いた。自分の町内に誰もいなかったらしく、陣地にはブルーシートもなく、校庭に敷いたごみ袋の上におばあちゃんがひとりで座っている。慌てて準備をしてピクニック用に買っておいた敷物を持っていった。小学校に到着すると、ちょうど妻がボール送りのリレー競走に参加するところだった。敷物を広げて、おばあちゃんと二人で体育座りで観戦した。司会の女性の声で、場内アナウンスが流れるのだが、羽柴、正宗、毛利、島津など、戦国武将の名前がついた地名がたくさん飛び交い、町内対抗戦の火花が散る校庭はさながら合戦場と化す。

町内単位ではなく、個人で参加できる競技もあったので、私も参加した。宝つり競争だ。横一列でいっせいにスタートし、数十メートル先にある「宝」をゲットする競技らしい。今年の運動会はコロナ禍をへて久しぶりの開催で、前回よりもかなり規模を縮小したらしい。この競技は景品がもらえるので参加者はかなり前のめりで集まっている雰囲気を感じたが、今年はこれまでとルールがかなり違うようで、あたりがざわつき動揺が広がっている。前回の宝つり競争では、八人が参加して四人までしかお宝が貰えなかったようなのだが、今年はなんと全員分用意されていた。平和な合戦がはじまった。妻が醤油味の即席ラーメン、私は味付け海苔を手土産に根城に帰った。

昼、妻の実家で鯖寿司をもらう。午後は雨が降りそうなので、チャックと早めに散歩した。

夜、焼きうどん、柿。チャックの散歩は雨でお休み。明日は友達が家に遊びに来るので、妻がミルクレープを作っている。

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