3行日記（青鷺、ギャン、にけつ）

七月二十一日（金）、晴れ。

病院の帰り、二条大橋から三条大橋にかけて右岸を歩いた。真鴨、軽鴨、土鳩、川鵜を見かけたが、あの鳥の姿がない。鴨川を歩けば、たいてい一羽はいるあの鳥が、きょうは一羽もいない。もしかして、いま置かれている立場を誰かに聞いて、ほとぼりが冷めるまでしばらく、みんなで示し合わせてどこかに身を隠しているのかもしれない。

夜、チャックの散歩、ガード下をくぐって公園、さらに隣の広い公園へ。遠く、桃色の光が見える。あれは、まつりちゃんじゃないか。先日、忙しない色に光る首輪を巻いていた、まつりちゃんじゃないか。近づいてゆくと、相手は頻りに懐中電灯の光を照らしてくる。眩しい。帰りは神社の境内を通って湧き水へ。日本に旅行中らしき海外の三人組が参拝に来ていた。気になって後ろをきょろきょろ歩いていると、ギャン！！と悲鳴が。チャックの足を踏んでしまった。ごめんね。

にけつのおばちゃん四人組が、ろくちゃんに入っていった。奥のテーブル席でまだ飲んでいた。

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