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アブとトンボと散歩道

 今年のアブは凄まじく、山だけでなく、町まで出るということで、まさにアブの当たり年、人は困ったものである。

 かく言う山も、入るな危険、一歩木陰に踏み込めば、瞬く間にアブの十匹二十匹、とても歩けたものじゃない、散歩道も封鎖され、しばらく朝の楽しみはお預け、道中に成るまたたびの実も、指を咥えて見るしかない。

 このアブが消えてしまうには、別の勢力が必要であり、それが我らが益虫・トンボ、いまもいるにはいるのだが、その二倍三倍羽化したところで、アブを捕まえ、食べてしまう、早くその日が来ないかと、他力本願、トンボ任せ、平和が訪れるその日まで、待っているしかないのである。

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