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やばい宗教に誘拐された時の話。

※今回の話は詳細を書くとその宗教の方々に命を狙われるかもしれないので伏せ字しながら書きます。
ご容赦ください。

〇〇年前、当時〇〇歳の俺は〇〇から〇〇へ行くため、ヒッチハイクをしていた。

〇〇インターチェンジからヒッチハイクをして高速道路に乗り、〇〇サービスエリアに辿り着いた。

〇〇サービスエリアは大きいところなので、ヒッチハイクをするならまずは『〇〇SAまででも!』とスケッチブックに書き、ここまでは連れて行ってもらうのが吉だ。

〇〇の〇〇ら辺で『〇〇方面』と書いたスケッチブックを掲げていると、一台の車が止まってくれた。

ありがとうございます!と乗せていただいた。
車は優しそうなお爺さんが1人で運転していた。

まずは自己紹介しようと思うと向こうの方から「〇〇です。」と名乗ってくれた。

運転中は乗せてもらっている身として黙っている訳にはいかないのでずっと会話をする。

会話の中でお仕事は何してるの〜と聞かれた。

芸人をしてます、と答えると
「でも、上手くいかないでしょ?」と言われた。
まあそんな簡単にはいかないですね〜、と返しておいた。

その後もいくつか質問をされたが、どれも答えた後少し否定的なことを言われた。

こちらはあまり気分がよろしくないが、まあそういう人もいるだろう。
多分このお爺さんも大変なんやろな、と思った。そこで自分は違います!と言っても向こうが気を悪くするだけだ。
ずっと「そうですね〜」と相槌を打っていた。

するとお爺さんが「俺も昔はそうだったんだよ。」と、なにやら語りだした。

「でもな、10年くらい前に知り合いの〇〇さんに紹介してもらってセミナーに行ったんだ。」と言いながら、カバンから紙を出してきた。

「それ読んでみて。」と言われてそれを読むと、なにやら宗教的な教えが書いてあった。

ヤバっ!と思い「頭悪いんでよくわかんないですわ〜」と返した。
だがお爺さんは笑いながら「わからないから教えてくれるんだよ。お勉強お勉強。」と言っていた。

お爺さんはその後、その宗教の教えについてお勉強させてくれた。
人が死んだ後は〇〇になる、〇〇大学の論文にも書いてある(真偽不明)、〇〇は嘘だ、〇〇に行ってはいけない、〇〇は全て捨てろ等。
そして最後に、地球上の人間全てがこの教えを信じた時に世界は救われる。と教えてもらった。

やべ〜最悪や〜、と思ったが時すでに遅し。
ここまで聞いてそんなん信じません!と言う勇気はなかった。

なんせヒッチハイク中である。逃げ道はない。
怒らせたら山奥に連れてかれて置いてけぼりにされるかもしれないし、スタンガンとかでいきなり気絶させられるかもしれない。

そうなんですね!勉強になります!と相槌を重ねて適当なサービスエリアで降ろしてもらおうと思った。
しかしこれが失敗であった。

「君は物分かりがいいね。実は〇〇県に〇〇の御神体が祀ってあるんだ。ちょうど通り道だし寄っていこうか」と言われ、断ることもできずその宗教の本部的なところに連れて行かれた。

本部に着くと受付でお爺さんが何やら話し、俺のために分厚い聖書を買ってくれた。
値段を見たら結構高かった

正直全くもって要らないが、お爺さんにとっては善意のみでの行動だ。
そう考えるとBOOKOFFに売りに行く訳にもいかないので今でもウチに置いてある。

その後二階に上がると、そこでは老若男女の人々が〇〇に向かって〇〇と呪文を唱えていた。
ここまで来るとちょっとおもろいな、などと思っていたら俺は何故か最前列に連れて行かれた。

入信の儀式を受けるらしい。
「おめでとう」「ようこそ」とかなりの歓迎ムードだ。

そして俺は〇〇達と一緒に〇〇様に向かって〇〇と呪文を唱え、〇〇〇〇に成ったのであった。

なにやら書類に住所と名前を書けと言われたので、とりあえず実家の住所を書いておいた。
親が離婚してから実家には誰も住んでないので大丈夫だろう。多分。

無事殺される事なくやり過ごした俺はその後また高速道路に乗ってもらい、近場のサービスエリアまで送ってもらった。

お爺さんとは連絡先を交換したが、その後の連絡は無視した。
善意で接してくれたお爺さんに対して申し訳ない気持ちも少しあったが、流石にこっちからしたらいい迷惑なので仕方ないだろう。

皆さんもヒッチハイクをする時は宗教に気をつけてください。
〇〇に連れてかれて〇〇にされることもあります。

おしまい。



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