見出し画像

ビジター・ホスト。

やぁ、いらっしゃい。今日は時間大丈夫かな。来てくれて嬉しいよ。

改めてファミマとローソンのダブルシューを食べてみたんだよ。
いや、同時じゃないよ。2個はムリ。

いつも近くのファミマばかりなんだけど、ローソンのを食べる。
あれ、こっちの方が?いや、どっちもあり?

味は甲乙つけがたいけど、ローソンの方が安くて大きいのは分かったよ。
結構大事な情報かもしれないよこれは・・・。


インバウンド需要。


コロナによる規制緩和が進む中で、徐々に外国人旅行者が増加しつつあるみたいだね。

訪日外国人一人当たりの消費額と、今後の訪日人数の予測値を試算したところ、2023年1年間のインバウンド需要は4兆9,580億円程が見込まれるそうな。

海外から来て、日本で沢山お金を落としてくれるんなら、観光業界やお土産産業だって良くなるよね。

--------------------
色々大人の事情もきっとあるんだろうけど、まだ全開での入国体制には至っていないにも関わらず、外国人旅行者の勢いは留まることを知らない。

既に一部地域では、外国人しかいないんじゃないってくらい溢れかえってるとこだってあるし、不動産を購入している入国者だって沢山いる。

特にこの辺りは中国系が多いみたいだけど、普通にその辺にある不動産とかじゃなく、中国人独自のマーケットが水面下でネットワークを築いているそうな。

今回はそんな外国人観光客のお話だよ。

観光請負屋。


H氏は外国人観光客向けにガイド兼ドライバーを行っている女性。

色んな国から観光客が来るということで、観光シーズンの際は毎日予定が詰まる形となる。

正直なところ、グレーの香りがする部分もある為、深くは突っ込まない。ビジネスモデルに気になる点があってもスルーしておこうね。

--------------------
まず、本部にてウェブサイト経由の問い合わせがあった観光客と、待ち合わせ日時を相談し決定する。

車両はハイエースなど大型乗用車を5台ほど常駐してあり、滞在しているホテルに指定の時間に迎えに行く。

大体4~7名くらいのグループ客がメインの層となる。
空港とかまで行くんじゃないんだね、と思いつつH氏から話を聞く。

基本的に、1日完結で乗り入れたホテルに送り返すまでが仕事となる。

ツアープラン。


H氏の対応する観光客は様々な国から来ているらしい。

何となく、アメリカやヨーロッパ。中国、韓国あたりの人なのかなと思っていたら、もちろんそういう層もいるにはいる。

ただ、多いのは東南アジア系。
特にミャンマーやラオスの人が多かったとか言ってたね。

タイやベトナムなどは割と聞くけど、ミャンマー・ラオスの人たちも来るもんなんだね。全然この辺は分かんないけど、意外だったからよく覚えてるんだよね。

--------------------
関西圏を中心に稼働しているので、ツアープランは基本的に京都や奈良が多くなる。時々、和歌山の高野山とか?

ツアー客はH氏のリピートや紹介客が多いそう。

日本語以外は全く通じないH氏だが、コミュニケーションお化け的なため、カタコトでもノリで何とかなってしまう。

懐に入ることがうまく、写真撮影や食事の際のおしぼり、フォークなどをサッと渡すホスピタリティが快適なツアーに繋がる。

--------------------
日本には来たいけど、来てからが分からない。
という層も海外には沢山いる。そういう人たちが直接問い合わせに繋がることがあるという。

この辺は国境は関係ないね。
この人に任せたい!なんて感情、日本の様式美でもありそうなもんだよ。

どうあれ、売れっ子H氏は大体いつも定番コースの観光に携わる。

国別傾向。


色んな国の人が訪れるということで、傾向が分析出来るようになってくる。

必ずしもそうという訳ではないんだろうけど、大枠でアジアの人だと少し安いホテルから始まる。

そして、ツアーで現地に到着すると観光もそこそこに、お土産や雑貨などを大量に買って帰る。

--------------------
逆に欧米からの人だと、まずホテルが立派なところが多い。

そして観光地に到着すると、異様に時間をかけて回る。

撮影や食事なども時間をかけているので、出発の予定時刻は度々ずれ込むこともあるそう、そしてお土産は必要分だけ淡々と購入していくそうな。

--------------------
『物品』に重きを置くのか、『体験』に重きを置くのか。

これはどちらの方が良いというのものでもなく、個人の価値観による。
いずれにしても、国別で露骨に趣向が変わるなぁと感心していたね。

あと、欧米系の方がチップがもらえるのでそこは好きと。
特にリピートになると、チップが跳ね上がるのも面白い傾向だね。

対応関連業務。


日々精力的に活動していたH氏。

ちょっと本部が頼りない組織になっていたようで、5車両分のプラン組や行動ルートなどを決めるのもH氏の業務になっていた。

というより、かなり依存されてしまっている状況。

観光と接客は楽しいし、プランを組むのも悪くはない。
ただ、組織としてこれってどうなんだろう。

早い段階でそう思っていたH氏の不信感は募っていく。

--------------------
冒頭でも言っていたが、ビジネスモデル的に少々いかがわしいと言わざるを得ない。新規集客だけがうまくいってしまっているようで、ソフト面の強化がおぼつかない。

ドライバーとガイドが兼任というのもなかなかの状態。

その会社の代表はよく知らないけど、H氏とは元々知り合いということで抜けようにも縋り付かれるような対応で、困惑が募る。

コロナ禍で大手が沈んだところに、滑り込みの新参業者は色んな業界にいる訳でその類の企業という印象だったね。

これから。


というのが、約1年前の話。

現在、H氏はツアーの仕事を辞めて別の仕事に就いている。
結果的に企業の代表とはケンカ別れになったそう。

まぁ、よくあることだけど福利厚生後回しで、スタッフにリスクを負担させる事業主も少なくない。

仕事自体は楽しくても、適切な環境で働けていないのであれば大体内部崩壊してしまうのは珍しい話じゃない訳で、例に漏れず分解したって話。

--------------------
結局、司令塔のような立場になっていたH氏の退職は既存顧客にも少なからず影響があったことだろう。

日本で良い体験をしていった外国人観光客の皆さんからすれば、もう一度行こうと思った時に返事が来るのかも分からない状況。

悪いのは業者だけど、日本に変な感情を持たないでほしいところだよ。
ビジネスはやっぱし真っ当に。コレ大事。何だか気を使う記事だったよ。

H氏も改めて今の仕事を、一生懸命やっていることだろうね。

--------------------
ここまで見てくれてありがとう。

楽しんでもらえたら最高です。
いつも来てくれることの感謝を禁じえない今日この頃。

良かったら気軽にスキ・フォロー・コメントを残していってくれると更に喜びます。感謝感謝。

それでは、また。

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
ここまで読んでくれてありがとねっ!

私のnoteのサイトマップ。
自己紹介から、各種紹介が下記より一望できます。

ぜひ、ご覧ください。




この記事が参加している募集

この経験に学べ

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?