村を作ると村人が増えた話。
やぁ、いらっしゃい。今日も元気そうで何よりだよ。
炭酸水が好きで箱で買う。
案外、冬でも似たようなペースで飲む。
1ヶ月で2箱ペースで消費。
通販だと、安くて良い。ただ定期便よく品切れなのは勘弁。
買って帰るの重すぎて論外だよ…。
小規模組織。
小さい集団ってあるよね。
別に表立って公開している訳じゃないし、大掛かりな恒例行事とかがあるような感じでもない。
ただ、時々集まって楽しく食事会をしたり、野外活動を行ったり、キャンプに行ったりと時々企画をしたりする。
会として目標などがある訳でもなく、複数人の拠り所として集まる場を提供する。時々、こういった組織がある。
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地域によってはだんじりなど、色んな世代の方々が集まってだんじりというイベントを盛り上げる旗印のもと、寄り合いという基本的におじさん衆が中心の打ち合わせ。その後飲み会へと移行する。
どうあれ、そのイベントの為に有志の者たちが集って盛り上げていくというものは多い。
ただ、その目標をあえて設定せず、個々の繋がりだけで出来上がっている存在を垣間見る。
今回はそんな会のお話だよ。
世話焼きのおじさん。
O氏は建設業の職人として長らく会社を運営している。
年齢にして50程、スラッとした体型に白髪が目立つ。
一見年齢不詳な人物だ。
眼光が鋭く、初見だと筋モンかと思わせるような迫力もあるが、話してみれば人のいいおじさんだ。
話を聞くことも上手で、人付き合いがうまいことも頷ける。
知り合ってからかれこれ5年になるが、仕事で人を紹介してもらうこともあれば、逆に紹介することもある。
昔気質な性格で広告など出すことなく、紹介や追加依頼などで数十年仕事をこなしてきた実績があり、確かに顔も広くかなり離れた地域でも並行して仕事を走らせる事も多い。
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基本的に新築でなければ大概の建設作業が可能な為、知り合った顧客の無茶振り案件なども多い。
ビニールハウスなども昔仕様の丸っこいものではなく、がっちりハウス型のものを組む作業などもあるそう。
農協関連の上役などから振られる仕事はそこそこな規模感のものも多いが、場所が郊外でハードなものも多いと言っていた記憶がある。
どうあれ、話しているとよく電話がかかってきて現場の人間に指示を伝えたり、クライアントからの相談などをしている姿を見てきた。
村長をしている。
O氏は村長をしている。
といっても地方自治体の村という訳ではない。
ここでは『O村』と言っておこうか。
冒頭で言ってた、色んな人が集まる会の屋号的な名称だ。
何気に10年くらい細々と活動しており、O村に所属?している人も結構多いそう。先程のだんじりのように固定の目標イベントがある訳ではない。
単純にO氏が子供の頃、色んな遊びをしていたものの今の子供にそういった経験をする機会がないことを鑑みて、そういう場の提供が出来ればと思ったのがきっかけだそう。
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人の世話を多く焼いてきたO氏は人望が厚く、色んな大人がO村にはいる。
この夏、山でキャンプを開催しておりそこに誘われて行ってみた。
キャンプは2泊3日で行われ、入れ替わり立ち替わりでO村の住人が遠くから訪れる。
色んな人がいた。年齢も様々で会社をしている人も多い。
若手の駆け出しから、結構大きな会社の代表もいる。
子供も沢山いて、各年齢が楽しめるよう設備もしっかりしていた。
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ちなみにキャンプ場のオーナーはO氏の知り合いで、交渉の上で管理室から電力を借りて、テント周りには電力が通っている。
山の中のキャンプで冷蔵庫、冷凍庫、大型扇風機などが備わっている環境なんて見たことないよ。
炭の設備も置いており、好きなだけ冷蔵庫から取り出して焼いてもいいし、冷凍庫からアイスを食べてもいい。ビールだってサーバー実装済で飲み放題だね。
山の中なので近くに店はないが、後から来る村人は補充がてら色々持ち込んでくる為、基本的に物資は枯渇しそうになかった。
バーベキューにて。
入れ代わり立ち代わりで現れる人の中に、時々面識のある人もいる。
O氏に過去に紹介をされ、一緒に仕事をしたことがある人やお客さん。一通り決着して疎遠になった人とやり取りが復活するのはいい機会だ。
村人は全部で100人を超える。
招待されたLINEグループでその数なんだから、子供さんとか含めたらもっといるんだろう。
コロナ禍でなかなかこういう場が出来なくて、停滞気味ではあったそうだが満を持して開催の折となったそうな。
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久々に会う人達とO氏が話しているところを遠目に見ることもあったが、普通の雑談から相談、仕事の話まで随分広い引き出しで色んな人に頼られてるなと思いながら聞いていた。
私も何気に引き合わせいただいた会社の役員さんもおり、何らかの機会にビジネスになるのならありがたい。記事ネタにもなれば尚ありがたい。
バーベキューの焼き場ではずっとジンギスカンを焼き続けていた。準備量が相当多く屈強な若手はご飯を片手にずっと食べている、凄いなと。
「しまった、シシ肉忘れたっ」
「あれー、シカ肉忘れたっ」
「あぁー、クマ肉忘れたっ」
ここは何処なんだい?と思わせる会話が飛び交う。ジビエが手に入るツテも村にいるみたい。
とりあえず忘れすぎだろと思いつつ、忘れた肉たちのいく末の方が気になったよ。
ちなみにシュークリームはなかった。残念。
仕事の回想。
O氏にかつて紹介されたクライアントがいて、結構な難客だった。
この話はどこかでまた記事にすると思う。
その先には政治家絡みの案件があり、O氏はその人の自宅の大幅リフォームを受けることがあったそう。
結果から言うと、うまく踏み倒されてO氏は大きく売上を失い、原価と人工代だけ乗っかかる形となった。
何だか似たような話を前にも違う話で出た記憶あるね…怖い業界だよ。
その事を一切知らないまま難客との仕事をこなしていた私は、ある時にO氏から話を聞くことになる。先の政治家の話が出てきたら注意した方がいいぞということと、長く付き合うべき客ではないかもしれないという話。
まあ、それについては結構最初の方から思ってはいたが、O氏の顔の手前断らずに業務をしていたこともあり、お陰様で一区切り出来るなといった感じだった。
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O氏も苦労しているなと思う。
色んな仕事をしていく中で、最初はすごい円滑だったのに徐々に人が変わっていくようなタイプは確かに結構いる。
かなりその難客から大きな仕事も預かっていたO氏もあっさりこの処遇なんだから、恐ろしいと言わざるを得ない。他人事とも思えん。
O村の身内を大事に扱うO氏としては、一層中の繋がりを大事に考え妙な案件事に首は突っ込まないよう口うるさい親父の一面もありそうなもんだ。
これから。
O氏にも、先々構想があるらしい。
キャンプ場のような自前の施設や、もっと学びや経験になるような場の提供。そして人脈。
私から見て、随分入りにくいジャンルの知り合いが多いように見えるO氏も、先々考えるとまだまだ知り合って行く必要があるのだろう。
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色々と人をつなぐのが好きなO氏。感謝している者も多く、そこからまた仕事で帰ってくる事を繰り返していく内に、望むような紹介先も出てくるのかもしれない。村人もまた増える。
これもまた一つのビジネスモデルなのだろうと関心させられる。
あんましお金に執着がないのもまた、紹介されやすいのかもしれないな。
ちなみにキャンプは一人5000円、子連れの家庭参加も一人5000円だそう。採算取れるのかと思いつつ、次の企画も考えている姿を横目に待つばかり。
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ここまで見てくれてありがとう。
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それでは、また。
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