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大型店舗のお悩みとは?

やぁ、いらっしゃい。今日も元気そうで何よりだよ。

新しいお菓子が定期的に発売されている。
コンビニで見ていると、それはそれは美味しそうなパッケージ。

あまり買うこともないんだけど、目につくときって結構ある。
カントリーマアム、好きだった。あれ、こんな小さかったっけ・・・。

大型店舗。


飲食店はお好きだろうか。
色んなジャンルの飲食店がある。ランチ向け、ディナー向け。

デート、接待、ファミリー、ここ数年では「おひとりさま」なんてジャンルも流行っている。

食となれば、一般的には一日三回。
朝はともかく、昼や夜はどこかで食べに行こうなんてこともよくあるだろう。

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世の中、3年間の自粛期間は随分長かった。
水面下では感染も未だ聞くことは多いが、何だかんだ街中では人で溢れている。

店舗利用者も増加し、徐々に景気を取り戻しつつあるのが実情だ。
そんな中、世間から取り残された遺物も一部存在しているの事実。

今日はそんな大型店舗のお話だよ。

集団利用、貸し切り大歓迎。


F氏は某繁華街の一角で大型店舗を構えている。

オープンから20年以上と、そこそこ歴史も古く多くのお客さん方を楽しませてきた名物店だ。

内部はだだっ広いスペース、奥にカウンター。後はテーブルと椅子が点々と配置されている。

頑張れば100人収容も可能な為、半分に仕切れるよう取り外しの出来る壁も真ん中にある。

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店舗内は大型スクリーンが数か所、プロジェクターなども完備。音響もやや古いがちゃんと盛り上がるように設備は充実している。

2000年代、2010年代はこの大型空間と立地の良さを前面に、結婚式の二次会や歓送迎会。忘年会、新年会などなど、個人・企業を問わずどんどん貸し切りによる利用シーンがあった。

F氏もその頃はバブリーで勝手に人脈が広がっていく毎日から、ずっとこの流れが続くものだと思っていた。それほどまでに当時の大型店は栄えていたもんだ。

暗黒の時代、コロナ強襲。


2020年からのパンデミックで多くの業界が苦労を強いられたのは記憶に新しい。

飲食店であれば、休業補償など一時の補助がもらえるため逆に潤うという謎の事態が発生したもんだが、これは小規模の個人店向けの話。

F氏の店舗も個人店とはいうものの、サイズ的には開店出来ないのでは厳しい。基本的に20時閉店なんて、夜型店舗からすれば無理ゲーそのものだ。

こっそり闇営業しようにも、逆にその規模の大きさが足を引っ張る。
当時の自粛警察にもかなりマークされており、ジリ貧の休業を余儀なくされる。

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緊急事態宣言、解除、まん延防止重点措置、解除、など断続的な規制と解除を繰り返す不安定な状況に店舗はもちろん、それに付き合わされる一般市民も疲弊していった。

結局、ある程度事が収まった頃には、大人数などの宴会等を行う人口は大幅に減少していた。結果的に大型店舗はお役御免の方向に舵が切られ始めている。

外出自粛で細々生活している内に、結構無駄金を浪費していたことに人は気付く。

今でこそ、繁華街の夜頃は賑わっているが引きが早くなったのは間違いない。少しばかり都会に寂しさが漂っている。

イベントごとは勝負になる。


F氏のドル箱案件としては以前から、スポーツ観戦にある。

年末のワールドカップや、3月のWBCなど、人気コンテンツで夜に試合が開催されるものなどは、朝まで満員営業となる。

スポーツバーなどの集団観戦の一体感はある種の狂気を秘めており、点数が入ろうものなら店内の盛り上がりは凄まじいものとなる。

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また、満員といっても入れ代わり立ち代わりと人の出入りがあるため、基本的には数人単位のお客さんが多く入り乱れるような形だ。

日本チームが出ているに越したことはないが、海外同士の試合であっても熱狂は続く。隣のお客さんは全く知らない人にも関わらず、得点時の狂乱はやはり健在。

推しチームが勝てば何故か複数のシャンパンが下ろされる。
この時点での財布の紐はガバガバだ、まさにワンナイトカーニバル。

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私は冷めている訳ではない、ただこういった大型の輪みたいなのは得意なジャンルじゃないんだよね。
というより少数の仲間内コミュニティみたいなもんだから、私は対象外。

集団スポーツと違って、ボクシングなどの試合も客入りは悪くない。

とは言え、試合の時間が短く、メインイベントまでの前座が長くなる為、サッカーや野球ほどの勢いにはならないそう。とは言え、そこそこでも客入りのきっかけが必要なのだ。

F氏は元々の人脈に、頭数を揃えてもらうよう営業に精を出す。
ある程度、先客がいて賑わっている演出がないと大型店として入りにくいオーラが出る。色々神経を使う。

色々画策をする。


実際、F氏もコロナ禍では店舗だけでなく、違う収益源を求めて手を出したビジネスがあった。

当時、やたら流行っていた『テイクアウト専門唐揚げ店』。

確かに店舗利用が敬遠される為、テイクアウト。更に人気もあって原価の安い唐揚げであればそこそこ当たるように見える。

・・・な訳もない。

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マーケティングのまの字もない早期開店、教育不足の急ごしらえスタッフ。
人手不足の営業日休業、近隣の競合の登場。

傍目に見ていて、死に急いでいるのかと勘違いさせるようなスピード感であっという間にオープンし、そして数ヶ月で撤退した。

先の見えない闇の中で、一筋の光が見えた時。それがいかに怪しい光であっても疑い、留まることが出来ない。

まさにそれを体現したような寸劇だった。
唐揚げ出店のコンサルもそりゃ儲かっただろうさ。

これから。


『あの店、よく閉店せずにやっていけてるな。』

よく言われているお話。
F氏も自覚があるようで、決して余裕はない。

とは言え、今もなお土俵際で踏ん張り続ける。
20年以上続けている気合は伊達じゃないってことを思い知らされる。

決して器用なタイプではないF氏。
いつも周りには人がいる。良くも悪くも・・・。

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最近はいい人が協力してくれているのだろう。
どうあれ、店の規模感を変える事が難しい以上、あるもので何とか今風に合わせていくしかない。

ここ3年で他人事でない飲食店はきっと多かったと思うし、今こそ反撃の狼煙とやる気に満ち溢れている店舗も多いんじゃないかな。

傍目から見て危なっかしい店舗は沢山ある。
今後は一層、厳しくなるだろうが今はまだ様子を見る必要がある。

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ここまで見てくれてありがとう。

楽しんでもらえたら最高です。
いつも来てくれることの感謝を禁じえない今日この頃。

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それでは、また。

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