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一四零の庭苑 2巻 連載中

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X(旧Twitter)で毎日書いている140文字以内の短い詩たちです。二巻目となります。一巻も別マガジンで全1000話で公開中。 更新は、X(旧Twitter)にポスト後、こちら…
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2024年3月の記事一覧

詩「泣き笑い」

無性に笑いたくて笑った 声を出して笑った 大笑い   笑って泣いた 笑っていたら涙の雫 ぽたりぽたり 笑顔が崩れて行く 「いいんだ…」呟いて 胸の中で連呼する 『そんな』 『どうして』 響く言葉 疑問、質問 それとも『何?!』   泣く 泣けてくる 泣けて泣いて… 最後に笑った   泣き笑い

詩「重ね合う」

重ね合う思い 君と僕 貴方と私 きっと今、重なり合う それは日々を歩んで来たから それは互いに歩み寄ったから 最後は一緒に歩き続けたから   重ね合う心 君と僕 貴方と私 「温かいね」と言った 「うん」と頷いた 寄り添う 感じる 夢じゃない こんなにも幸せ これからもきっと… 重ね合う

詩「胸の内をそっと」

胸の内をそっと打ち明けようか 丁寧に言葉に起こして 一つひとつを伝える 時間もきっと魔法を掛けてくれるだろう   胸の内を見せたい 僕の心の中には君しかいない 見えないのがもどかしい 大切な君に伝えたいのに   物語になぞろうか 映画に例えようか   君にそっと…   「伝えたい」

詩「心が灰になる」

『心が灰になる』ような思いはあるのだろうか 例えば… 心が焼き尽くされるような炎 恋い焦がれる 成し遂げた達成感 それとも、失ってしまった思い   心と灰 言葉遊びのようだけれど、僕は思う その思いはきっとある 何故なら今まさに僕の思いが燃え尽きようとしている   心が灰になる

詩「満たす」

人は些細なことで満たされる 上手にお茶を入れた 隙間時間が出来た、何をしようか お気に入りの物が増えた 思わぬ共感に心を動かす 小さな『満たす』が一杯   一日の終わり 「今日は何があった?」 「楽しいことはあった?」 振り返る楽しみ 寝る前に自分にひと言 「今日は○△×」   満たす

詩「何になる」

何度やっても上手くいかない 「どうして」 「何になる」 「そう、何になる」 行き詰まってまですること、考えることか 何になる   失敗した 何度も何度も失敗した 『失敗は成功のもと』古人の言葉、でもきつい 「何になる」 「もうご免だ」そう思う   「何になる」 頭の中はその言葉で一杯

詩「全て」

『全て』とは何だろう 僕が時々悩むテーマ 僕の『全て』と君の『全て』は一緒? 僕は「違う」と思う そう考えると淋しい でも全てが全て一緒だったら…気持ち悪い だって僕は君のコピーじゃない でも全てとは全てのこと 複雑 でも単純 全ては全てなのだから   「嗚呼ぁ、またカオスに嵌る!」

詩「夢とは」

夢を叶える人がいる 夢を諦める人がいる 夢って何だ   夢を持つ輝き 心の輝き 希望に満ちれば周りの全てが輝き 溢れる力 夢の力 「素晴らしい」   夢を諦める 夢を捨てた 苦悩 屈辱 哀しみ 闇 粉々になった自尊心 何時から夢に付いて考えているのか 良いものか悪いものか 分からない 夢とは

詩「大丈夫」

大丈夫 あなたは大丈夫だから 私が居る あなたが居る 大丈夫だから   日は昇り陽は沈み 『大丈夫』 過ぎ行く日々は同じ 皆同じ   時間は過ぎ行くもの 『大丈夫』 皆、時計を見ている   泣きも笑いもする 皆同じ   自分に腹を立てることもある 辛くて我慢して堪える 皆同じ   「大丈夫だから」

詩「命を削る」

今日もひたすら打ち込む 情熱?! 愚問か 好きだという思いか 楽しいとか、言葉が軽い 何故、夢中になる 時には辛いだろう 悲痛の叫びに変わる時もあるはずだ 逃げ腰になる時も 何処までも落ちて行くこともある   『何故だ』   進み続ける 止まらない 『命を削る』しっくりくる   (笑う)

詩「自分を傷付ける」

『自分を傷付ける』ことは罪なのだと知りなさい 自分とは大切にするものです 自分とは理解するものです 生まれてから死ぬまで一生を共にするのは自分です だからこそ『傷付ける』ことを自分が許してはいけないのです どこの誰が何と言おうと自分が自分を守る それが生きる一歩です

詩「心に化粧」

「疲れた」と言い鏡を見る 鏡の中の自分の目を見て頷く 何が分かるというのか 「よし」と言う   心に化粧   私にも見えないが他人にも見えないもの 『心』というもの だから機嫌を伺う 鏡に向かって   いつもの椅子に座って大きな溜息を吐く 心の化粧が剥がれた頃 誰も居ない 安堵する心

詩「無味無臭な心」

もどかしい 無味無臭な心 見えない 触れない 心なのだから当たり前 そう当たり前なんだ それでも何か… 『甘い』とか『苦い』とか、心に味があるように例える言葉があるじゃない それなら『無味無臭』はない、違う そもそも空っぽではない心 確かに何かを感じ取った心   「知りたい」

詩「奴の存在」

人としてこの世に生きる 生まれた瞬間から時間が刻まれる いつの頃からか、人は『時間』の存在を知る 奴(時間)の存在は脅威だ 人は奴により、人として生きる全てを支配される 日に日に奴が強大であると認識する   「抗うすべは無いのか」   『無い』 奴が喋れるなら喜々として言うだろう