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Sansanから独立系VCに転職したキャピタリストのnote

はじめまして!ジェネシア・ベンチャーズに今月JOINしました黒崎です。入社までのキャリアや考え方をまとめ、ご挨拶のnoteを作りました。お時間ある際に、ご覧頂ければと思います。文字数多いので、目次から目についた部分だけでもご覧ください・・!!

また今後定期的に情報発信をしていきますので、よろしければTwitterのフォローもお願い致します!
https://twitter.com/Kurosaki_GV

キャリアサマリ・出身・趣味

新卒で富士通株式会社3年→Sansan株式会社7年→フランスのHECParisにMBA留学→23年4月にジェネシア入社というサマリになります。

福岡県生まれ、神奈川県藤沢市出身です。湘南爆走族やGTOの世界観の様に、自宅近くの少し広めの幹線道路に夜中になると定期的に爆音でバイク集団が通る様なシーンを横目にしながら生きる力と人をよく見る目を養いました。中学、高校、大学と神奈川、現在は都内に住んでおります。

趣味は、運動が好きでして、筋トレは15年くらい細々と続けています。元々食べるand飲むことが好きだったのですが、ヨーロッパに留学した影響でワインやウイスキーにもハマるようになってしまいました(お金が・・)

HECParisキャンパス(森の奥まで全部キャンパスの敷地!)

富士通→Sansanへの転職

富士通では主にエンタープライズ顧客の法人営業として、サーバー・ストレージなどのハードウェアから大規模な基幹システムなどの商材を販売していました。全国のデータセンターに出向く機会も多く、デジタル時代を支えるインフラ領域の現場を見ながら学ぶことが出来ました。

転機になったのは、当時富士通内の新製品の販売プロジェクトに関わったことです。プロジェクトがそれなりにハードな内容で、営業とエンジニアが一体となって難局を乗り越えた経験を通じ、チーム全員で一体感を持って物事を成し遂げる喜びを知りました。密度の高い経験を日常にし、20代の内に成長スピードを上げたいと思い転職を決意します。次のステージにスタートアップを選んだのは、上記の「情熱を持ってチームで物事を成し遂げること」と「将来的にVCキャリアに繋がる可能性があること」の2点が理由でした。2つ目の理由は後のパートで補足します。

Sansanでやっていたこと

SansanにはアーリーステージでJOINし、社員数が数十名から1200名超になるGrowthフェーズに丸7年在籍しました。前半3年間は営業・CSの担当者として、数値目標を追い求めて顧客に向き合う毎日を過ごしました。

後半4年間は主に部門全体に関わる仕事をしてました。SaaSビジネスで重要メトリクスであるChurnrateやNRRに向き合っている時間が長く、定量分析→戦術設計→業務オペレーション設計などに責任を持っていました。また、顧客からの引き合いが爆発していった時期なのでハイペースで人材採用する必要があり、採用のための候補者ペルソナ設計→母集団形成のためのイベント等開催→採用面接実施→メンバーのonbordingなどをやってました。最後は組織の評価基準や賞与制度計などのHR領域的な所も担っておりました。

Sansanで学んだこと-MissionDrivenカルチャーの設計と浸透の妙

Sansanという会社に皆様はどんな印象を持ってますでしょうか?私は目指すべきMissionを定め、MissionDrivenな志向とカルチャーを現場に醸成し、組織としてのモーメンタムを作ることが非常に上手い組織だと感じています。

どの領域で起業するにせよ、世の中に広いインパクトを与えたいと望む起業家にとって、組織のカルチャー設計に基づくモーメンタムを醸成することは避けて通れない重要なissueだと捉えています。

入社した当時、代表の寺田さんがよく言っていたのは「そもそも会社というものはMissionを達成するために一時的に集合したプロジェクトの様な存在であり、Missionを達成出来れば良し、出来なければ解散しても良いくらいの覚悟を持っている」という言葉でした。存在し続けることが目的でなく、Mission実現が重要である点を端的に伝えており、こういったメッセージから現場のメンバーもMission-Drivenを意識し、日々行動をしていました。そしてMissionがベースとなり、会社が成長していく大きな流れを見てきました。

・経営陣が壮大なMissionを描き、本気でコミットすること
・スケールの大きさと本気度が、優秀な人材を引き付けること
・優秀な人材が、Missionを代弁し現場にポジティブな空気が醸成されること
・現場と経営陣が、コラボしてモーメンタムが生まれていくこと
・モーメンタムが、難局を乗り越え非連続な成長に繋がること
・非連続な成長が、更に社員の士気を上げ良い循環が生まれていくこと
・良い循環が、積み重ねとなり結果としてユニコーン誕生に繋がること

そして経営陣の日々のメッセージ発信、様々な内部イベントの開催、新卒採用開始、幹部社員やメンバーを巻き込むための施策など、どの打ち手がカルチャー設計に効果があり、逆に効果がなかったのか、といった勘所は多少なり養えたと思っています。もちろんあくまでN=1の経験なので、偉そうなことは全然言えないのですが、、

ただ自分の中で深めな判断軸が一つあるため、起業家の皆様が同様の課題に直面した際、その軸を応用して最適解を一緒に考えていけるとは思っています。自分自身この組織カルチャー設計の領域は継続して見識を磨いていきたいと思ってますので、もし起業家の皆様で壁打ちをご希望の際は、いつでも力になりたいと思っています。

なぜVCなのか?

大学時代にアメリカに留学していた際、何人かの起業家と知り合ったことを通じて「起業」という世界に興味を持ちました。富士通入社後も起業に関する情報収集をしていく中でベンチャーキャピタリストの存在を知ります。自分自身、ビジネスモデルやテクノロジー以上に、事業を起こす起業家の「人」に興味があり、彼ら自身の生き様に興味があり魅力を感じると思っていました。そのため、自分が起業するにしても、起業家を支える仕事を起業する道は面白そうだなと考えていました。

Sansanに転職したのはその方向性への第一歩でした。当時VCに直接転職することも検討しましたが、起業家に提供出来る価値も少ないと感じており、いっそ年齢が若い(26歳の時)うちにスタートアップに飛び込み、新しい価値を作り出すとはどういうものなのか?を実際に経験しようと考えました。

実際入社してからは会社の成長が早すぎて目の前のことに向き合うので必死で、未来を考える余裕などなかったんですが汗、、、2019年にSansanが上場したことでキャリアを再び考える様になります。その時点で既に5年在籍し、自分なりに会社に多少なり貢献した感覚も持っていました。そして経営陣や役員陣と仕事をする中で、やはり人生をかけて事業に向き合う起業家、そして彼らに伴走するVCになりたいという想いは消えていないことを認識し、退職してVCになろうと決めます。大学の留学経験の影響でいつか海外MBAに行きたいと思っていたため、MBA経由でVCに進む形となります。

なぜジェネシアなのか?

MBAの夏季休暇中のインターン先を探す中で出会ったのがジェネシアでした。ジェネシアのホームページにあった求人要件が「スタートアップ経験者や事業経験者を大切にしてそうだな」と感じてコンタクトを取り、サマーインターンを行い、正式ジョインが決まりました。

ジェネシアが良いと思ったのは、富士通・Sansan時代から続く、「Mission感を重視し、その実現に向けチームで動いている組織」という点でした。事業会社と違い、VC自体が自分たちの目指すべき世界観の実現を追求し、永続的に世の中に価値提供することを目指す組織はかなりユニークで、このスタンスは自分が重視していた価値観にフィットするなと感じました。

また事業会社で10年働いていたため、やはり事業を作り上げる上で起業家やそこで働く従業員達が何よりも大切なステークホルダーであるという考えを持っております。ジェネシアは起業家を真に尊重し、伴走しながら共に事業を作り上げていくスタンスを追求し続ける組織です。この点のカルチャーやフィロソフィーに共感できたことも決め手となりました。

4月のチームディナー@上野

今後の活動

今後については起業家、LP、そしてジェネシア・ベンチャーズの仲間と関係構築をしながら、キャピタリストとして市場に認知され、存在価値を示せるように活動していくつもりです。

特定の領域に絞って活動をするつもりは一切ないのですが、富士通・Sansanとテクノロジー領域に10年以上おりましたので、SaaS周辺領域(ソフトウェア、Hardware Enabled SaaS、SaaS×AIなど)に興味を持っており、投資家視点に加えスタートアップ実務経験者として、事業をどう作り、展開し、組織化していくかの観点でお役に立てることもあるかと思っております。

SaaSに限らず、もし起業やビジネスのご相談があれば、いつでもTwitterやホームページからご連絡下さい。また私からもご連絡させて頂く機会もあるやも知れませんので、その際は何卒よろしくお願い致します。

再掲になりますがTwitterのフォローもよろしくお願いします!!
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