見出し画像

人生の醍醐味について

我が家には毎年田植え・稲刈りに参加させて貰っている田んぼが、千葉県の実籾とういうところにあります。

東邦大学時代の恩師が里山の自然環境保護を目的とした活動に参画しているのですが、その一環で田んぼもやっておられます。田植え前の時期に遊びにおいでと誘われたので、家族総出で遊びに行きました。

田んぼでは、土筆を摘んだり、蕗を取ったりして楽しんでから、先生が準備してくれたポータブルピザ窯でピザを焼いてお昼ご飯にするなど、なんとも楽しい時間を過ごさせて頂きました。

さて、人生の醍醐味を感じたのは田んぼ遊びを終え、近くにある公園での出来事になります。実はその公園には下の写真みたいな遊具があって、それが楽しみで仕方ないんです、子供たちが。写真みたいに2系統あるタイプでした。

さっそく、子供たちと公園につくとそこで遊び始めました。少し大人の援助もいるので、一緒に遊んでいると、外国の子供が3人一緒に交じってきたんです。順番ね~と言いながら、捕まるロープをさばいていたら、外国人のお父さんと思われる方が、ありがとうございます!とかなり流暢な日本語でお話しされてきて、とてもいい雰囲気の方で二人で子供たちにロープをさばきながら色々話をし始めたんです。

どちらからいらしたんですか?と聞くと、今は近所に住んでますが、母国はハンガリーです、と。
もう長いんですかと聞くと、大学院で日本に来てからもう何十年も日本におります。専攻は日本史で、今は大学で教員として日本史を教えていますと!
ソ連時代に日本を知り、少ない資料で学んでいたとのこと、ソ連崩壊の衝撃とか、独立後の大変さとか、とにかく激動の20世紀を生きてこられた感が物凄くて、私の大好きな漫画MASTERキートンにも出てくるドナウ川流域だったよな~ハンガリーはとか、色々と連想の助けもあってとても楽しい時間を過ごさせて貰いました。
ただ、私はハンガリーのことをほとんど知らなかったのでとても申し訳なかったです。。

こんな公園でそんな方に出会えるなんて、本当に人生の醍醐味を感じるな~って感じずにはいられませんでした。

どうしても聞きたくて、ドナルド・キーン先生の話を持ちだしたら、大学に講演しに来てもらったことがあるとのことで、日本での帰化申請はキーン先生でも大変難儀されたらしいと。。。あれだけ日本のことを世界にアドボカシーしてくれた人なんだから、もうちょっとやってあげてもいいんじゃないかなって思いました。キーン先生も日本に歓迎されている気がしませんでしたと、言っていたらしい。。。

鬼・怒鳴門(キーン・ドナルド)がキーン先生の日本語表記なんですが、鬼って感じを使ったところがキーン先生らしいですよねって話で盛り上がりました。

妻も一緒にいたので、2家族の集合写真を撮って、LINEを交換して、また田植えの時に会いたいですねと。子供たちもまたあの子たちと遊びたいなぁ~と言うし、また機会を作りたいなぁ。

そして別れ際がとても印象的でして、そのハンガリーの方に、千葉の裏道を先導してもらったんです。自分の中では本当に素敵なことだなこれはって思いながらの運転でした笑

このnote、先生にお知らせしよ。


この記事を読んでいただいたみなさまへ 本当にありがとうございます! 感想とか教えて貰えると嬉しいです(^-^)