影で社内を支える?自由診療SaaSで働くSREの役割とは
こんにちは〜、株式会社メディカルフォースでSREを担当しています黒光です。
弊社は2022年の8月24日にシリーズAで6億円の資金調達を行いました🎉🎉
直近では「デジタル診察券機能」「ポイント機能」のリリースおよび「WEB予約機能」の大幅アップデートを行い、自由診療のオールインワンSaaS『medicalforce』として、開発を進めています。
今回は弊社におけるSREの役割だったり、実際に開発して運用しているツールの、課題ヒアリングから設計までのプロセスだったりをご紹介させていただきます。
※この記事は、【2022 medicalforce Advent Calendar】7日目の記事です。
SREの役割
弊社ではSREポジションを設けています。具体的にどのような活動を行ってるかと言うと、
コミュニケーションを円滑に行うためのツールの開発
各種オペレーションの定量評価をするためのツール開発
外部連携APIの作成および運用
etc
と多岐に渡ります。
個人的には以下のような方がSREに向いていると考えます。
多種多様なツールを連携し仕組み化するのが大好き
社内コミュニケーションをとる上で、障壁になっているものは何か、自分で情報を集め、俯瞰的に考えられる
バグ対応に対するソリューション例
具体的に、現在運用しているツール(通称 Bug bunbun)の設計から運用までのプロセスを紹介していこうと思います。
Bug bunbunって何ができるの?
簡単に説明すると、「Slackのみでプロダクトのバグに関するコミュニケーションが全て完結するツール」です。
課題ヒアリング
Bug bunbunを作るにあたり、以下のようなプロダクトのバグに関する課題がありました。
slack上のいたるところでバグに関するやりとりが展開されており、全貌の把握が困難
notionで一元管理しようにもバグのステータスが煩雑すぎて管理する人間の工数が嵩む。
バグチケットの対応への評価指標がなく、改善サイクルを回せない。
これらの課題を解決するために、以下のように設計しました。
設計
以下詳細なフローです。
バグチケット発行をSalesforceへ統一 -> テンプレートを利用でき、サービス連携も充実しており扱いやすい。
Zapierを通じてSalesforceで作成されたバグチケットの内容を、スプレットシートへ書き込む。ロギングも行う。
スプレットシートのGASのトリガーを利用して、以下の処理を行う。
バグチケットが発行された時間ログの書き込み
Salesforceで作成した、バグチケットのコピーを、Notionチケットにて生成。 -> バグ内容が直感的なカンバンUIに集積される。ステータスなどの属性を付与できて運用がしやすい。
バグチケットの内容がSlackに通知される
Slackメッセージに組み込まれたセレクトボックスから担当者を選択すると、3.2で生成したNotionのチケットと連動して、バグ対応者がアサインされる。加えてSlackのスレッドへ、アサイン完了通知が飛ぶ。
バグに関するコミュニケーションはこのスレッド内にすべて集約させるようにする。
ステータスに応じて、Slackメッセージ上のアクションボタンを適宜押す。
バグ修正完了ボタン -> 修正が完了したことがわかるSlackのスタンプが自動で押される。Notionのステータスも自動変更される。バグ修正完了時間のログ書き込みも行われる。
顧客報告ボタン -> Slackのスタンプ(Done)が自動で押される。Notionのステータスも自動変更される。顧客報告完了時間をログに書き込みも行われる。
バグではないボタン -> 開発者からバグではないと判断されたことがわかるSlackのスタンプが自動で押される。Notionのステータスも自動変更される。
報告被りボタン -> 重複してバグの報告が行われたことがわかるSlackのスタンプが自動で押される。Notionのステータスも自動変更される。
バグチケットに開発者がアサインされていないと、定期的にアサインを促すSlack通知がとぶ。
バグチケットへのアサイン完了後、定期的に早めのバグ対応を促すSlack通知がとぶ。
振り返ってみて
よかったこと
社内でよく使うSlack上で、わかりやすいUI(ボタン等)を用いることで、ストレスなく顧客報告やバグのやり取りを行えるようになった。
バグチケット対応を可視化でき、品質向上に対して施策を打ちやすくなった。
現状の課題
定期実行により、Slack通知しなくてよいタイミングにも通知されている。
今後取り組んでいきたいこと
定期実行による、Slack通知に関する時間設計を考え直して、冗長な通知を減らす。
さて、ほんの一部ですがメディカルフォースにおけるSREの役割を紹介させていただきました。
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参考文献
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