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エッセイ:ぜんぶ

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愛犬の話、ニューヨークの話、ランニングの話などなど、その時々の気になったことをつらづらと書いています。
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2022年8月の記事一覧

くるみと出会って366日目

去年の昨日、くるみを迎えに行った。 早朝のタイムズスクエアの裏道に、テネシー州から長距離ドライブしてきた大型バンが停車しており、路肩にいくつもの運搬用クレートが並べてあった。レスキュー団体の担当者に、自分の名前とフォスターする犬の名前を告げると、一番小さいクレートから、Bryn(ブリン)と名付けられた仔犬を取り出し、私に渡した。片手に乗るほど小さく、なぜか胸が熱くなった。生後2カ月での初めての長旅はさぞかし不安だったろうし、それより疲れただろうと思ったからだ。 だが、それは

誰にでも出来ることがある

私、遂にあの頃の明治生れと同じになったんだわ。 令和になった時の感想だ。あの頃というのは、昭和40年代生まれの自分が子供の頃という時代。多分、8歳ぐらいだった私は、祖父が明治生まれと聞き、「おじいちゃんが生まれた年だから、ものすごい昔なんだ。」と思ったし、中学生になり、歴史に興味を持った頃は、”明治は丁髷結っていた江戸時代の次の時代なんだよなぁ。”と、想像したら、とてつもなく昔、古い時代に感じたのです。 だけど、良く良く考えてみたら、昭和の2個前の時代(それも大正は15年

人はいつ大人になるのだろう?

人はいつ大人になるんだろう? もちろん、法的に定めっれた成人(18歳や20歳など)という概念は分かっています。 でも、その昔は15歳で元服なので、成人は15歳なんだよね。そうなると、年齢はあまり関係ないとも言えます。 実際、私など、20歳過ぎようが、30歳過ぎようが、一向に意識は10代の頃と変わりなかったのです。いつも、”黒リス家の娘さん”意識しかなく、私はいつになったら、大人の自覚が出来るのだろう?とずっと自分観察していました。 そこで出た一つの考えは、”自分が親に