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エッセイ:わんこの話

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先住犬ミルキー、そして、シニアの保護犬コーディにまつわるストーリー。 わんこの不思議な力をたくさん感じます。
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記事一覧

変化すること、しないこと

胡桃がきて3年という時間が流れました。 2021年、8月21日の早朝に、タイムズスクエアの裏で、…

黒リス
1か月前
9

一緒にやってみる

ふと、ある時、思った。 それって、そんなに楽しいの?と。 その、”それ”とは、犬が、よく…

黒リス
1か月前
5

犬の散歩、ランニング、歯磨き

タイトルのこの3つ。 私にとっては、非常に似たもの。 やるまではちょっとかったるいという…

黒リス
1か月前
11

パーフェクトドッグ・理想の犬

30代になり、初めて、自分だけの犬を飼った。 ずっと不定期なスケジュールの仕事から、土日休…

黒リス
2か月前
20

理想の旅、現実の旅

家族旅行に行った。 「キャラバン、キャラバン、目指すはコロラドだ。」 と、大はしゃぎの相…

黒リス
3か月前
14

あれこれ考えず、とにかく、遊べ

6月といえば、くるみ(愛犬)が生まれた月。 でも、くるみは保護犬なので、いつ、どこで生まれ…

黒リス
3か月前
11

スカイとマルコからの”月子とケイタ”

ソラがお空の星になってしまってから、気がつけば3週間が経っていた。 添い寝をしていたら、その時が来たら絶対、気づくはずだと思っていたのに、月子さんは、自分がぐーぐー寝ている間に、ソラが旅立ったことに、ショックを受け、最初、自分を責めまくった。 遺灰となって、部屋に戻ってきたソラを、自分もソラを真似て食べようとしたが、なんとなく、ソラに止められている気がして止めた。その代り、遺灰をソラの目の色と同じ真っ青な小瓶に入れ、写真と共に、ベッドサイドテーブルの上に置いた。ずっと、添い

スカイとマルコ(33)・いっしょに

あたしはすぐに分かった。 あの車に乗っているのはケイタ君。空気に漂う一瞬の気配で気づく。 …

黒リス
8か月前
6

スカイとマルコ(32)・すぐに分かるよ

月子さんは、意味が分からなかった。 なぜ、ソラが私をここの連れてきたのか。ソラがなぜ、こ…

黒リス
8か月前
6

スカイとマルコ(31)・そして、そこに戻る

朝起きが苦手だった月子さんが、今では、早朝の散歩が日課であり、そして、その時間の空気が1…

黒リス
9か月前
5

スカイとマルコ(30)・その日が来る前に

久しぶりにマルコの夢を見た。 月子さんと生きていくと決めたぐらいから、不思議と天界のこと…

黒リス
9か月前
6

スカイとマルコ(29)・別れと出会い

ソラの毛、すっかり胡麻塩状態になったなぁ、と月子さんはブラッシングしながら思う。あんなに…

黒リス
9か月前
10

スカイとマルコ(28)・マルコのカケラ

あたしは、人間が”遺灰”と呼ぶ、白い粉がなんなのかすぐに分かった。 マルコのカケラだ。 魂…

黒リス
9か月前
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スカイとマルコ(27)・温もり

「神様、僕、お願いがあるんです。僕がまだ犬の姿のうちに時枝さんに会わせてもらえませんか?」 天界に戻る道のり、マルコは神様に懇願した。 「時枝さん、ピーターとサスケと旦那さんと幸せな時間を過ごしいると思うけど、それでも、どうしているかなって心配なんです。」 腕の中のマルコに神様は、優しい声で答えた。 「時枝さんもずっとマルコのことを心配しているよ。」と。 マルコはそれを聞いて、ますます心配になった。 「神様、お願いします。僕、時枝さんに、大丈夫って、伝えてあげたい