見出し画像

親が子からもらうもの

先週から独り立ちした娘が帰省しています。
話は尽きず、あれこれと苦労しているのだなあと感じました。
そしてその苦労を大変だよーと言いながらも自分の力で解決していく姿勢に成長したなあと。

嫌なことは嫌だと言っていればどうにかなった日々を過ぎ、自分で請け負い解決していかなければ日々が成立しなくなりました。
そのことをネガティブに捉えるのではなくて、大変だよーと言いながらも人生の過程として歩めている姿がただただうれしい。

バイトだ、講義だ、課外授業だ、友達だなんだと大変そうですが目一杯人生を謳歌しているようでなによりです。

今まで親は子供に何をしてやれるのかと問いながら生きてきましたが、ここへ来て思うのは結局何も出来なかったなぁと思います。
親は子供からの愛を享受する立場にあると感じています。

ただひたすらに一生懸命に頑張って生きている子供たちから生きる喜びやともに過ごす時間の尊さや楽しさや儚さをもらっているのだと。
あげてきたつもりで、その実受け取ってきた側なんだと思えてきました。
親は貰ってばかりです。
自分の体から産まれた子供が一人の人間として生きる姿をみるのは身震いするほどの感謝の気持ちにかわりました。

彼女とこれからも共にこうして過ごせる機会はどれくらいあるかわかりませんが美味しいものを食べなが笑いながらご飯を食べられる幸せに感謝してこれからも応援していきたいと思いました。

親とはやはり心配性な生き物であることは間違いなく、あると言われてもあれやこれやと世話を焼かないと気が済まない生き物です。
なるべく身軽に帰りたいと願う娘には申し訳ないほどのお土産を持たせて帰ることになりウザがられるも母は気にしません。
愛だと押し切るつもりはありませんが、愛であることに変わりはありません。
何もできないかもしれないけど何かせずにおれない。それがみっともなくとも今だけはみっともないままでいさせてほしいと思うのです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?