見出し画像

匂いに敏感すぎるのはしんどいという話。

私はショックだった。
ずっとさっきから、この部屋に漂っている嫌な匂いをこの部屋にいる私以外の誰もがそんな匂いはしないと言ったことがだ。

部屋に入るなり感じた得体のしれない匂い。
そう得体が知れないことがさらに問題で怖いのだ。

なんの匂いがどこから漂っているかもわからず、そこに居続けなければならないことが苦痛だ。

そしてその苦痛も匂いも誰とも分かち合えない。これもまた寂しいことだ。

周りはみんな漂う匂いになど1ミリも反応せずに笑って過ごしていられるというのに、かたや私は漂う得体の知れない匂いに、なんの匂いなのかもわからないが匂い続けるその匂いにずっとずっと。
襲われ続けている。

許されるなら今すぐ全ての窓という窓とドアを開け放ち、信頼する消臭剤をあちこちにスプレーしたい。

どうして、こんなに匂っているのに誰にも気づかれないのか。不思議だ。不思議でしかない。

あなたの鼻が敏感すぎるだけよ、と笑われて
そんなに匂いに敏感だと生きにくくない?と言われる。

えぇえぇ、そうですよ。たまらなくあなたの意見に一票入れたいくらい。仰るとおり。
あなたの鼻と私の鼻を取り替えて欲しいくらいですよと言いたい。
そしたらもう少し私は臭覚が鈍感になって、細かい匂いに悩まされなくて済むのですから。

何をしてもどこに行っても真っ先に鼻を突き抜ける何かしらの匂いにいつも疲れてるよ。

どうした?いつも部屋のあちこちを見回して匂いの正体を探らなければならない私の動向はそりゃ、怪しいでしょうし、なにこいつ?と思われても仕方ない。でもごめんなさい。
気になるものは気になるんです。
無臭なんてこの世にあるわけ無いだろうって言われても気になるんです。

好きで嗅ぎつけるわけではありません。気付いたら臭覚が働いているんです。
どうしようもない。

食べるものも着るものも過ごす場所の匂いも気にならざるを得ないことは、しんどい。

そんなこというあなただって匂ってるかもしれないでしょ?ごもっともです。
私だって生きてるから無臭なわけない。
だから、なるべく穏便に匂いの正体を突き止め回避法を考えてひっそり過ごそうとしています。
不穏な動きや怪訝な顔もごめんなさい。

この臭覚の敏感さは地味だけど暮らしにくい。
この感覚をわかってくれる人がいたらいいなと思いつつここで終わります。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?