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【読書メモ】テロール教授の怪しい授業(原作 カルロ・ゼン、作画 石田点)【#32】

あの
『幼女戦記』の
カルロ・ゼンが
原作なのだから
面白くないはずがない
と思って
読み始めたのですが、
全然新刊が出ず
第1巻だけ買って
放置していました。

幼女戦記というのは
こちら

元はライトノベルですが、
漫画化、アニメ化もされていて
映画にもなっています。

僕はアニメで知って
漫画を読んで
映画を見ましたが、
めちゃくちゃ
面白いです。

まずは
幼女戦記の説明のため
Wikipediaから
あらすじを抜粋です。

21世紀初頭の日本。徹底的な合理主義者でエリートサラリーマンであった主人公は、同僚の逆恨みで命を落とす。死後の世界、創造主を名乗る存在Xは主人公のリアリストな言動と無信仰を咎め、戦乱の世界で苦労して反省し信仰を取り戻させるとし、孤児の少女であるターニャ・デグレチャフとして別世界に転生させる。
転生した世界は魔法技術が存在するものの、大まかに20世紀初頭の欧州に似た世界で、自身が生まれ育った「帝国」は技術大国だが経済が低迷しているうえに周囲諸国と外交的・軍事的問題を抱え、数年後には大戦に至る様相を呈していた。前世の記憶を維持したまま転生を果たしたターニャは、天性の魔導の才能から幼くして徴募されることとなり、それならばと士官学校へ進むことを選択する。前世の記憶を活かして軍人としてのキャリアを積み、安全な後方勤務で順風満帆な人生を送ろうと目論むターニャであったが、思惑は外れ、大戦の最前線に送り込まれ続けることとなる。

とにかく
主人公の
リアリストな感じと
知識がマニアックで
面白いのです。

話を戻して、
『幼女戦記』が
戦争、戦略、戦術の
マニアックな内容
に対して
『テロール教授の怪しい授業』は
テロとカルト
についてのお話です。
こちらもマニアックですね・・・

舞台は大学です。

モーニングの
公式サイトから
作品紹介を
抜粋します。

泣く子も黙るローレンツ・ゼミには、今年もそうとは知らない学生たちが集まっている。
「あなたたちはテロリスト予備軍です。」
予想だにしない一言に愕然とする生徒たち。脱落=テロリスト認定。恐ろしすぎる授業が始まる——。
そもそもテロリズムとは何か? 日常に潜むテロの根っことは?
今までメディアで語られてきたテロ論は全部ウソ。テロ教授が教える、知るのは怖い、知らないのはもっと怖い「テロとカルト」の真実。

かなり
実践的な知識が
ちりばめられています。

例えば
第3巻では
先日の「行動経済学」に出てきた
システム1
システム2
の話が
詳しく書かれています。

システム1というのは
知覚、感情、直感で
「速いシステム」です。

システム2というのは
分析、推論といった
「遅いシステム」です。

テロリストや
カルトが
どうやって
システム2を働かせず
システム1の段階で
善良な一般人を
取り込んでいくのかが
とても分かりやすく
描かれています。

その他にも
テロは
何のために
行われるのか?

テロリストは
何を考えているのか?

テロリストの
目的とは?

テロの成功とは
何を意味するのか?

様々な視点で
テロについての
解説が
繰り広げられて
目から鱗が
落ちっぱなしです。

ただ、
作画の石田点さんの絵が
うるさいのが
残念です。

もっとシンプル
でいいのに
めちゃめちゃ
描き込んであるので
情報が渋滞しています。

残念です。

『幼女戦記』では
戦術の解説のような
理論的な説明が出てくると
上手い感じに
シンプルなキャラが
淡々と説明する
という手法を
とられているのですが、
こちらは
ティム・ローレンツ先生が
「激しく」説明してきます。

ひたすら「激しく」。

なので、
正直、読みにくいです。

でも、
そんな残念な点を
差し引いても
面白い、
役に立つ、
知的好奇心を
刺激されます。

モーニング公式サイトで

https://comic-days.com/episode/10834108156636827263

第1話が無料
で読めますので
是非読んでみてください。

おわり


自分用メモ


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