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天気予報がどれくらい当たっているか調べてみました(2)7日目の適中率

旅行やスポーツ行事等の日が近づいて来ると週間天気予報が気になってきます。1週間先の天気が「雨」だとがっかりします。しかし、1週間先の天気予報はどの程度信用できるのでしょうか?季節や地域による差もありそうです。

そこで、週間天気予報の7日目(7日先)の適中率がどの程度か、月毎、地方毎に整理して傾向を調べてみました。尚、ここでの適中率は雨が降るかどうかの適中率(定義は後記)で、残念ながら晴かどうかは評価されていません。

データは気象庁HPに掲載されている「天気予報検証結果」の数値を利用し、2010年〜2019年の平均値を求め表にしました。調査地域は、日本の北と南、日本の中ほどの日本海側と太平洋側から選択しました(北海道地方、北陸地方、東海地方、九州北部地方)。

表の緑字は最大値、赤字は最小値を表しています。各地方とも適中率の良い時期と悪い時期が明確に現れています。

東海地方と九州北部地方は、梅雨の6月が最低で7日先の天気予報が当たるかどうかは五分五分に近いレベル(50%代)ですが、冬場の適中率はほぼ80%と高く、ある程度信用できそうです。雨の多い時期は適中率が低く、雨の少ない時期は適中率が高いという単純な傾向のようです。

北海道地方は月毎の適中率の差が比較的小さくなっていますが、冬場の12月、1月の値がやや低く、3月〜7月の初春から初夏にかけての値が比較的高くなっています。北海道は梅雨がないので極端に適中率が低くなる月はありません。春から初夏は雨も少なく適中率が高くなります。

北陸地方も月毎の適中率の差が比較的小さくなっていますが、北海道と異なり12月、1月の適中率が高くなっています。値が低いのは梅雨の6月と真夏の8月で東海地方と似た傾向です。雪が多く降る時期の適中率が高いのは?ですが、気圧配置と気象衛星画像から冬型の傾向が読みやすいからでしょうか。


【まとめ】

週間予報は、各地方毎の季節傾向を把握して上手く活用しましょう!

例えば東海地方では、梅雨の季節は使えません。夏場も午後の夕立ちの影響で的中率がやや低くなります。その他の季節はまあまあ活用できそうです。


【雨の有無の適中率】

=(雨予報で実況も雨ありの日数+雨無し予報で実況も雨無しの日数)÷月の日数

[(例)6月の天気予報結果]

雨予報日数=12日、その内、実際に雨が降った日数=10日。雨無し予報日数=18日、その内、実際に雨が降らなかった日数=8日。

雨の有無の適中率=(10+8)÷30=0.6=60%