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春の花をきれいに撮りましょう!超入門編写真講座

私の記事「春の花、桜」でたくさんの❤️スキを頂いたお礼として、きれいな写真を撮るために必要な基本事項を紹介します(コンパクトデジカメにも活用可)。これからの季節、たくさんの花が咲きます。それらの花をきれいに撮ってあげましょう!

※私は趣味として写真が好きというアマチュアカメラマンですので、そのことをご理解のうえ活用願います。

※スマホ写真の方は【1】、【3】、【6】、【7】が参考になると思います。

※内容が難しい箇所は、飛ばして読んで下さい。最後まで読んで飛ばした箇所が必要と思えばもう一度読んでみて下さい。

【1】はじめに

良い写真(特に花の写真)を撮るための基本として必要なポイントは以下の3つです。また、それぞれに関係する事項を矢印の後に示しました。

①撮りたいもの(被写体)のピントをしっかり合わせる
⇒【2】ピント、【4】絞り

②撮りたいもの(被写体)を明るくきれいな色に撮る
⇒【3】順光と逆光、【5】露出補正

③全体の構図と色合いをしっかり決める
⇒【5】露出補正、【6】背景、【7】構図

【2】ピント(撮りたいものをしっかり意識する)

悪い写真の例ですが、写真の主役と思われる花のピントが甘く、その斜め後ろの葉にピントが合っている、という写真をたまに見かけます。撮りたいものにピントが合っているか、カメラの液晶画面で確認しましょう。もし、違うところにピントが合っていれば、液晶画面上で撮りたいものを指でタッチしてそこにピントを合わせてください(一般的に、液晶画面で指タッチしたところに自動でピントが合います)。写真を撮った後も確認しましょう!

【3】順光と逆光(どちら側から撮るか)

撮りたいもの(被写体)にはしっかりとライト(日光)を当てることが基本です。写真を撮る時は、太陽光が当たっている被写体の太陽側に立ちましょう(太陽は自分の背中側、被写体は自分の前、これが順光)。この際、自分の影が写真に入らないように注意しましょう。尚、太陽は真後ろでなくても斜め後ろでも可。しっかり太陽の光が当たっている花を撮ってあげましょう。

自分の前の被写体の向こう側に太陽があると逆光になります。逆光できれいな写真を撮れる人もいますが、ある程度熟練するまでは止めましょう。

【4】絞り(広い範囲でピント合わせ or 背景をぼかす)

①カメラに対し距離の異なる複数の被写体全体の(前の花も後ろの花も)ピントを合わせて撮りたい場合、②花等の被写体の背景をぼかしたい場合、の2つのケースでは、絞り優先モードで撮ります。①の場合は絞り値を大きく、②の場合は絞り値を小さくします。絞り優先モードに切換え、絞り値を設定して撮ります。尚、快晴の日の場合、①のケースは自動モードのままで可です(自動モードのf値が大きくなるため)。

下の写真は比較用に撮りました(f4.9、f22は絞り値)。前から3番めの犬のピントを比較するとよく分かると思いますが、f4.9ではかなりぼけていますが、f22では若干ぼけている程度です。花を撮る場合には一般的に、f値を小さくして背景をぼかし、主役の花を引き立たせる効果を狙います。但し、この場合、主役の花のピントが甘くならないように注意しましょう。ピントに自信がない人はf値をやや大きめにしておく手もあります(f値が大きいとピントの合う範囲=奥行きが広くなる)。

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【5】露出補正(写真の明るさをどうしたいか)

写真を撮ったけどもう少し明るく撮りたかったな、という場合に使うのが露出補正です。ダイヤルで露出をプラス側に補正すると写真が明るくなります。+の値を大きくするほどより明るくなります。これを露出をオーバーにすると言います。逆にマイナス側にすると暗くなります(露出をアンダーにすると言います)。下の写真は比較用に撮りました。カメラの液晶画面を見ながら補正値を決められます。露出補正の方法は自分のカメラのマニュアルを読んで確認しましょう!

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【6】背景(きれいな背景)

写真を撮る時はきれいな背景を探しましょう。せっかくきれいな花を撮っても背景が灰色系だったり、茶色の細い枝が何本も交差しているような背景では写真が冴えません。

葉の緑や木漏れ日、青空、花の黄色やピンク等が背景になるように、撮る位置を工夫してみましょう。花に太陽光が当たり花の後ろが影になっている場合、露出をアンダーにして背景を黒くすることもできます。

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【7】構図(どこをどう切り取るか)

写真の構図決定は「きれいなところをどう切り取るか」という作業です。接近したり離れたり、こっちから見たりあっちから見たりしながらきれいと思うところ(背景も含めて)を探して撮ります。花の場合は、主役の花の配置(右上、右下、中央付近等)も要検討です。

最初は他の人の写真を見て気に入った構図を真似して下さい。あとは、とにかくたくさん撮って、自分で良し悪しを評価しましょう。デジカメは、撮ってからいくらでも削除できます。だから何回でも撮り直ししながら撮ればOKです。

重要)良い景色や花を撮りたい場合は、天気予報を事前チェックしましょう!そして、晴れ間のある日、時間帯を見つけて出かけましょう!

【参考情報】露出、撮影モード等

[露出]
写真は、センサーに入射する光を写しとったものです。ここで、センサーに入る光量が露出です。露出を決めるのはシャッター速度と絞りです。シャッター速度が速いと光量は少なく、遅いと多くなります。絞り値のf値が大きいと光量は少なく、小さいと多くなります(だから、f値を大きくすることを「絞る」、小さくすることを「開ける」と言います)。また、同じ明るさでシャッター速度を速くすると絞り値は小さくなり、絞り値を大きくするとシャッター速度が遅くなります。センサーに入る光量、つまり露出を最適に保つためです。

[撮影モード]
撮影モードには、自動モード、絞り優先モード、シャッター速度優先モード、マニュアルの4つのモードがあり、選択して使います。

通常は、自動モードで撮れば十分です。快晴の日は光量が多いので、シャッター速度は速く、絞りのf値は大きくなります(雨の日は遅く、小さくなる)。従って、花の背景をぼかしたい場合のみ絞り優先モードにします。そして、絞りのf値を最小にして撮ります。

尚、撮影前にシャッターを半押しすると液晶画面にシャッター速度と絞り値が表示されます。値をチェックして、気に入らない場合は絞り優先やシャッター速度優先に変えて、自分の好みに設定して撮ります。

シャッター速度優先モードを使う2つのケースについても説明します。
①動きの速いものを撮る場合
例えば花の近くを飛ぶハチを撮る時はシャッター速度を1/2000秒にして連写で撮ります。
②暗いところで写真を撮る場合
暗いところではシャッター速度が遅くなります。シャッター速度が遅くなると手振れ写真になりやすいので、シャッター速度を速めに設定して使います。この場合も液晶画面で自動モードでのシャッター速度を確認し、遅すぎて心配な場合にモード切換えします。一般的には1/60秒以下にします。最近のカメラは手振れ補正機能が付いているので、もう少し遅くても良いかもしれませんが。

※見出しの写真は、アカツメグサとぺんぺん草(ナズナ)。

以上

※質問があれば、気軽にコメント下さい。