読者にパッションを押し付けるのはやめましょう
こんにちは、くろめがです。
前回、いいタイトルの条件は「潔さと驚き」だー!と豪語しました。
今回はその読まれるタイトル、売れるタイトルを生み出すために、何を考えてコンテンツを作っていったらいいのか?を考えようと思います。
kindleとかで本を出したい人は、ここで言うコンテンツは本1冊、ブログならブログ記事ひとつ、で考えてください。
あらかじめ結論をお話すると「あれもこれも書きたいことを盛り込みすぎると、結局何が言いたいのか伝わらなくなるよ」ということです。
あたり前のことに聞こえますか?
でもこれ、自分のことになると意外とできない人が多いです。
みんなそれぞれ書きたいこと、伝えたいことがたくさんあるからこうして書いているわけですからね。
説明を続けるのに、まずは私が編集者時代に経験したことをお話しましょう。
ブログから出版にこぎつけた新人著者Aさんの話
出版社ですから当然、日々原稿を持ちこんでくださる著者の卵の方がいらっしゃるわけです。
そのすべてが本になるわけではありませんが、たまたま編集者が温めている企画にマッチしたときや、即本にできるほど強ツヨの原稿だったとき。(チェンソーマン面白いよね)
あるいは著者さんが面白い経歴の持ち主だった場合など、まあ何かしらの理由からその持ち込みを使って、本にすることがあります。
今回お話するAさん(仮)は、ブログをなさっていたのでそれを使いつつ書きましょうということになりましたが…
送られてきた本のもくじ(予定)は、なんとブログそのまんま。OH〜
聞くと「これが僕のいいたいことのすべてなので!(キラキラ)」とのこと。
言いたいことすべてがここに羅列してあるからこのままでいいです!ということでした。
たしかに、書いてあることはいいことばかりだけど…
もちろん、めっちゃ直してもらいました(笑)
読者が読みたいのはあなたが言いたいことの羅列じゃない
…と、その方にはお伝えしました。
(我ながら怖い編集者ですねー)
そうなんです。
私たちが読みたいのは他人の持論の羅列ではないんです。たとえ、それが有用な方法論だったり、実践論だったとしてもです。
それなのに、私たちはものを書くとき、なぜか書きたいことを陳列して「さあ!これがワタシの考えです!見て!読んで!」とやってしまうのです…
私もやりがちですがね(苦笑)
基本的に大なり小なりコンテンツでは、読者にはこちらが10言ったうちの1か2くらいしか伝わらないと思って書いたほうがいいです。(もちろんそれは極論ですが)
そう思えば、自ずと自分が本当は何を伝えたいのか?がハッキリ見えてくるはずです。
企画という柱を立ててから始めよう
もし本気で読まれる、売れる本や記事を書きたいのであれば、編集者的な視点を持って原稿や記事を作る必要があります。
つまり、企画です。
先ほどの「もしあなたの主張が1割しか伝わらないならなにを伝えるか?」を考えて、最後に残った主張が、すなわち企画になるのです。
コンテンツを貫くひとつの大きな柱、強い主張が、翻って面白いタイトルに繋がっていくのです。
「私はこの本(記事)でこれだけは伝えたい!」「読者のこの問題だけは解決してあげたい!」
「これさえ実行してくれればいい!」
その1点を決めて、あとはその主張を肉付けしていくように作るとグーです。(これは長くなるのでまた別に書きます)
その順番が逆になっている人が多いです。とりあえず書いてみてから、柱を探そうとする人。
ブログひとつの記事ならいいかもしれませんが、書籍など、大きなものになってくると破綻してしまいます。
なんだかいい感じの主張がたくさんある、フワッとしたコンテンツの完成です。残念ですが誰にも刺さりません…なことになってしまうのです…
長くなりましたが、そういうことです。
編集者とは、他人の原稿を切って貼ってできる権限(?)を持つ仕事です。
コンテンツを作るときは、自分が編集者になって、企画から脱線していないか?余分なことを書きすぎていないか?チェックしながら書いてみると、他人から見ても魅力的なものになると思います。
読者にパッションを押しつけ過ぎない(笑)ことを意識してみましょう。
では、今回はこのへんで。
次回はこの企画に沿ったコンテンツの書き方を、もう少し掘り下げたいと思います。
気になった方はぜひフォローして続きをおまちください。それでは、またお会いしましょう!
くろめが
(「めが」は「めがね」のめがなのですが、先日夫に「進化したらギガになるの?」と言われました笑)
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