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Sell Soul To The Devil / 魂を売る

こんばんは。
あるこです。

前回に続き、CyberPunk2077について語ります。
(前回の投稿はこちらから。)

以下、またネタバレのオンパレードとなりますので、ご注意ください。

***

節制エンドが衝撃的だったので、それ以外のエンディングも見れる範囲で見てみた。

まずは太陽エンド。
相変わらずローグの死に狼狽えながらもアダム・スマッシャーを倒し、サイバー世界では橋を渡り、ジョニーが消えてVに身体を返すことを選択した。

橋を歩いている間のVは自分が助からないことを悟りジョニーに身体を譲ることを覚悟していたようで、消えようとするジョニーに怒り殴りかかってくるなど、感情的になっている。

細かな台詞は忘れてしまったのだけれど、「ジョニーのことは嫌な奴だと思っていたけど、それでも死んでほしいとは思わない」というような発言と、

身体を明け渡すことを受け入れたうえでの"at least you won't forget me(せめてあんたはあたしのことを忘れないで"がぐさりと来てしまった。

そもそもジョニーもろとも生体チップを取り除くことがこのストーリーの一番の目的だったのだから、ジョニーとVの二人が助かる道なんてないことは分かっていたけれど、二人がお互いを生かそうとするやりとりを見て一層切なくなった。

この二人、なんだかんだ言っても凄く良いコンビだったよ。

そしてジョニーは消えて、Vはというとローグの後を継いでアフターライフの女王になり、ペントハウス暮らしをしていた。
私はリバーとのロマンスを選んだので、目を覚ますと隣に彼がいて、コーヒーを飲みながら会話するのだけれど、どうも二人は上手くいっていない様子。
リバーはVがこれからしようとしていることを止めたがっているし、Vは死期が近いことを改めて伝えている。

結局リバーを置いてAVに乗り込み、命が助かる方法と引き換えにうさんくさい依頼人から受けた宇宙に浮かぶクリスタル・パレスに侵入するという仕事に繰り出す、というところでエンディングが終わる。

アラサカ・タワーの襲撃を経てVはナイトシティの伝説となったわけだけれど、リバーやその他の親しい人と決別しているようで、やはりこのエンディングでも寂しさを感じる。
(海外のゲーム配信者さんで男性Vでパナムが恋人のストーリーも見たのだけれど、やっぱりお別れをしていた。)

二つ目はハナコの提案に乗るルート。
このルートはクリアしてもトロフィーが貰えなかった。

ストーリーの展開的にはものすごく面白かった。
ヨリノブの監視を掻い潜り、ヘルマン・アンダーソンとハナコと共にアラサカ・タワーへ乗り込む。
そこにはなんとヨリノブに殺されたサブロウの記憶痕跡が保管されていて、しかもただの記録ではなく、ジョニーと同じように思考し行動もできるようだ。

アラサカに囚われたジャッキーの記憶痕跡も見ることができるけれど、彼の場合はジョニーやサブロウとは違い、過去の発言を繰り返すだけでVの言葉には反応しない。ジャッキーもかなりお気に入りのキャラクターだし、呆気ないというか怒涛の展開の中であれよあれよという間にいなくなったしまったので、どこかで生存ルートがあるのではないかとひそかに期待していただけに、これもかなり辛かった。

ヨリノブはVが銃を突きつけるまでもなく、打ちひしがれた様子で部屋の床にへたり込んでいる。そこへ現れたハナコの膝に頭を載せ、「世界が壊れるときにはいつもきみがいる」なんて意味深な発言をする。

なんだか怪しい雰囲気の二人に、もしかして男女の関係だったのかと勘ぐってしまったり。

実はヨリノブなんかより、ハナコのほうがヤバいやつだった。
結局彼女はヨリノブの身体にサブロウの記憶痕跡を入れ、父親を生き返らせてしまい、魂の救済計画はアラサカ家の三人によって完成してしまう。

彼女の計画を完遂させたあと、Vはヘルマンたちの手による手術を受け、生体チップは摘出される。
だけど目を覚ますとアラサカ家が持つスペース・ステーションに乗って宇宙を漂っていた。

軟禁状態で、生体チップによってダメージを受けた脳と身体の機能を調べるための単純な検査を毎日受け、そのなかでサブロウ復活のニュースも目にし、Vは段々とフラストレーションを溜まらせていく。

ここで一度地球との連絡が許可され親しい人物に電話を掛けさせてもらえるのだけれど、みんなが相手にしてくれない!

というのも最後に送り出してくれたミスティも含め、ジュディも宿敵アラサカと手を組んだVに怒っているようだ。
命が掛かっていて仕方なかったのだから、そんなに怒らなくてもいいじゃないとショックを受けた。

最後はやはりこちらのルートも身体は持って六か月だから、記憶痕跡となって適合する身体を手に入れるのを待つか、このまま地球に戻って短い余生を過ごすかの選択を迫られる。

どうせみんなに嫌われてまでここまでやってきたのならVを生き延びさせたい一心で、初めは記憶痕跡となることを選択した。

ここで製作陣ズルいよ!と思ったのが、処置を受ける部屋へ入る時のコマンドが「入る」とかドアを「開ける」とかではなく、「魂を売る」だったのだ。

Vを生かしたいだけなのに、すごい責められる…。

目が覚めてからも聞こえていた消えてしまったはずのジョニーの声を思い出すと切なくなる。
記憶痕跡となってもいつ身体を手に入れられるのか、そもそもそんな機会がやってくるのかも分からないまま魂を売る。処置台に載せられたVの表情も心なしか不安げに見えて、罪悪感が湧いた。

ので、今度は短い余命を抱えて地球に帰るほうを選択した。
荷物を纏めて出口へ向かう通路を歩きながらVが歌を口ずさむ。
そして窓から青い地球を見つめながら、あの銃弾のペンダントをぐっと握る。その表情を見て、私までも悔しくなった。

このルートはVやジョニーの生死だけじゃなくて、Vがハナコを援助することによって魂の救済計画が完成し、死んだはずの人間・サブロウが息子であるとはいえ他人の身体を使って生き返ったということがメインのストーリーだと思う。

サブロウの復活を伝えるニュースのなかで、インタビューをされた一般人が「金持ちは金だけじゃなくて身体まで奪うのかよ!」というようなことを言っていて、改めてこの計画の怖さを思い知った。

そういう意味では確かに、Vは自分が助かりたいがために悪魔に魂を売ったとも言えるのかもしれない。

と、またも纏まりが無いうえにだらだらと長くなってしまったので、今回はここで終わります。

次回は星エンドと今までに見たエンディングについてまとめてきなことをかたれたらいいなぁと思います。いいなぁと思うだけでまとめられる自信はありません。


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