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情報難民はこの先生きのこれるか

このタイトルで「せんせいきのこ」と読んだ人とは友達になれそう、魔女の蜜猫です。わたしが日々感じることのひとつにこの表題がある。言葉通り、毎日、そう感じる。俗に言えばggrksということだ。

具体的な例を挙げると母がそれにあたる。コロナ自粛の最中、うちのテレビと冷蔵庫が逝き、新しいものを買ってきた。わたしはキッチン家電大好きっこなので、早速、冷蔵庫の説明書を読みめちゃスゴな機能の使い方を習得してしまった。今の家電の機能素晴らしすぎると感動した!
しかし母はそういったことをしない。冷蔵庫にスゴイ機能が搭載されていることを知らないのだ。食べ物が冷えれば良いといった認識なのかもしれない。

同じように母は、生活のほとんどがアナログで、電話・メモが主流である。スマホは持っているがLINEよりも電話する(文字を打つのに時間かかる)し、スマホメモよりも紙メモが好きなようである(そもそも携帯しないし、LINEが来ても気付かない)。
どこどこのお店に行きたいとなればタウンページを引っ張り出し電話をかけ、頭の中にある地図以外の場所へは行かないか、車のナビを使う。それよりもググれば簡単では?と思ってしまうが、彼女はGoogleを知っているが、使いこなせないから使おうとすら思わないのだ。

別に母に不満があるわけではない(あと彼女の名誉のために言及すると、かなりの天然なのでこういう人だと納得している)。
こうした最新を追求しない(アップデートしないと言うべきか)人間は一定の割合で存在する。しかしそこでわたしは、この情報難民たちは来年以降生き残れるのか?と感じ始めている。
冷蔵庫やテレビなら知らない情報があったとしても個人が困るだけだが、「インターネットはもはや当たり前。初期搭載です。」という時代になったらどうするのだろうか、と。

わたしは1998年頃からインターネットを始め(当時はまだ普及率は低かった時代)、自分でHTMLを勉強してHPを作ることができた。2000年頃からインターネットで通販を始めた。この頃は通販サイトもそんなになかったのでよく売れた。しかしインターネットが普及するにつれて競合他社が競って通販して(Amazonのせいもある)経済は価格競争デフレになり大変だった時代。多くのコンサルがEC(インターネットで通販やる市場)はもう終わりだと言っているようだが、マンデン占星術を見るとむしろITやSNS、Amazon、Googleはまだまだ伸びるし、むしろこれが時代背景となる。知ってて・使えて当たり前の時代がもうすぐそこ。2020年12月頃からもう始まる。

引き金はコロナだったろう。否応がなしに在宅やリモートワークになった。今後は余分なパワーは削ぎ落され、システムは軽量化していく。つまりコンピューターに置き換えられるマンパワーは当然のことながら削がれていく。しかしその代償に、人間はコンピューターを制御しなければならない。すなわち、時代が便利になるなら人間は知能と技術をアップデートしていかなければ対応できない。(ハズ)

なのにどうして、学校教育では「メディア1日1時間制限」という校則によりインターネットやスマホを制限するのか。むしろ教えろとすら思う。そして同時に、教える人がいないのだろう、とも思う。
明らかに資料集めなどでGoogleを使えた方がいいと思うのだが、検索ワード難民も多く見受けられる。どのように検索したらいいのかわかっていないのだ。

黒猫魔術店ではGoogle Analytics(アクセス解析のすごいやつ)、GoogleAds(Google広告)、Google Search Console(サイト見回り)など裏ではかなりのシステムをGoogleに変えている。YouTubeもGoogleだ。アクセス解析を見るに、検索の仕方が間違っているようなものもある。

「先生きのこる」と検索すれば、「先生きのこる」という完全一致しか表示されない。
「先 生きのこる」なら「先」「生きのこる」という部分一致に該当するものが表示される。
検索ワードの中にスペースを入れることを知らない人が非常に多い。当店はキーワード検索で辿り着く人も多いし、ブログの数も多いから検索窓を設置しているが悲しいかな、こういったことを知らない人が多いのだと知った。

それから、わたしは「最新」が割と好きな方だから新たなツールが出たらとりあえず使ってみるたちだ。YouTubeの動画も、編集ソフトも使い方なんてわからなくても、ググってやったらなんとなく使いこなせた、そんな感じ。
zoomもわからないことだらけだったが、これもやり方をググれば使うことができる。会計ソフトだってクラウドだし。

Amazonのkindle Unlimitedや、prime videoもものすごく便利だし、これによって紙の本もDVDレンタルもなくなり、わたしの本棚はスッキリした。prime videoのチャンネルを契約すればテレビもいらないし、パソコンやスマホで隙間時間で試聴できるから、「時間になったらテレビの前で待機」という苦痛を強いられることもない。(その苦痛のせいで映画が苦手)

PS4、switchなどのゲーム機器もソフト販売からダウンロード販売に移行している。追加パックはダウンロード販売されるのが普通なので、今後はもとから(本編から)ダウンロードでやり取りするのが定番になると予想している。だから我々は大容量のSDカードを買ってそこにダウンロードするわけだが、なんだか昔のメモリカードに戻ったみたいで、それはそれで楽しい。

そしてキャッシュレスはこの典型だ。日本は遅れているが、海外(先進国)はどこもカード決済だ。カードを持っていない人は、プリペイドカードを買って支払うといったシステムに移行するだろう。

こうして徐々に「もの」から「形のないもの」へ移行していく。セールス側としても「もの」は在庫になるしコストもかかるから、「形のないもの」を売った方が利益率が良い。そして本やゲームなどの「もの」は価格が高騰する。そもそもそういったものを買う心理的に「プレミア」「飾りたい」欲があるので価格高騰は問題ではない。

もちろん「形のないもの」に移行できない分野もある。衣食住だ。それに関するもの、例えば冷蔵庫だってスマホの中で冷やせるわけじゃなし、ないと困る。しかしこういったものもキャッシュレスには対応していくだろう。あるいは、新たなシステムによって非対面でやり取りができるのかもしれない。

問題は、これが普及して「当たり前の世の中」になった時にどうするのかだ。例えば当店でも、コロナの影響を受けてキャッシュレスに取り組んでいるが、ではカード決済できない人はどうするのか?
LINEを連絡手段に使っているが、スマホがない人はどうするのか?
そういったことは各自で考えてほしい。

例えばガラケーに関しては、現状ではdocomoが2026年の3月末、auが2022年の3月末、Softbankhが2024年の1月下旬をサービス終了の時期としているようだ。時代の流れとしてはやはり新しい取り組み・サービスに移行するのが常である。そこに逆行しても仕方ない。

当店でも、「もの」を極力もたず販売せず「形のないもの」を提供したい。という思いは当初から抱いていた。すでに市場がもので溢れかえっており、GoogleやAmazonによって容易に検索でき、入手できる。さらにサービス産業のようなface to faceではなく、遠隔地でも提供できるシステムを構築しなければならない。その必要性(ニーズ)があるということだ。

自粛が緩和し、普段の生活に戻っているあるいは戻りたいと願う人も多いだろう。しかし時代の流れを感じて、今のうちにプランやシステムを構築するべきではなかろうか。
先だって必要なことは、自分たちの親世代に正しいGoogle検索の仕方を教えてあげてほしい。本当に、これ、まじで、教えてあげてほしい。

実はコロナ休業時からあるのだが、店頭休業の旨と通販の利用について記したものをHPのトップにも、SNSにも、店の扉にも書いてあるにも関わらず、ドアを叩いたり、電話で文句を言ったりする人が多い。きっと知らずにお越しになられて、休業しているからガッカリされたのだと思う。その後の予定も狂うし、期待を裏切られた怒りをぶつけたくなる気持ちも理解できる。でもこれ、事前にググっていれば。当店のHPにも辿り着けて、トップの「コロナ対策の件」のお知らせを見ていれば、防げることである。

知らないのである。
50代以降の人に多い気がする。ぜひ教えてあげてほしい。Google検索の仕方を…
そうすれば無為な争いや怒りを防ぐことができるし、2021年以降もなんとか「先生きのこる」かもしれない。

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