映画「ミッドサマー」を魔女が解釈してみる,ユミル信仰では？

わたしは映画や本が好きで常に漁っているけれど、「今流行の」というものは苦手だ。誰かが話題にしたり、注目作品という肩書きは作品にとって邪魔でしかないと思うからだ。
わたしは先入観なしにそれを見たいので、レビューも見ない。もちろんネタバレも見ない。
そしてこっそり、ほとぼりが冷めたころに見るのが好き。

そんなこんなで今更だが映画「ミッドサマー」を見たので、魔女的な解釈をここに記そうと思う。
正直、記事にする必要もないと思ったのだが、Amazonのレビューには「キモイ、グロイ、時間の無駄」的なことが多く、「まあ何も知らない人が見たらそうだろうな」と思ったので、ちょっとばかし北欧ケルトやルーンやハーブや呪術や性魔術に詳しいわたしが思ったことを記そうと思った。

ミッドサマー（字幕版）

これに興味ある人はレアな変態だと思うが、一応、ネタバレを含むので有料記事にしておく。
ちなみに、これを書いている時点でも「キモイ、グロイ、時間の無駄」以外のレビューや考察は拝見していない。あくまでも「私が思ったこと」を先入観なしに率直に書いていこうと思う。

それから、これはあくまでもホラー映画であって、映画のなかできちんと正しい儀式を行っているのかはかなり疑問である。また監督が背景をきちんと理解しているのかもわからない。
でも、「これはこういう作品で、細部は重要視しない」ということでわたしはいつも流しているので、こまけぇこたぁいいんだと思う。

スウェーデンとヴァイキング

まず「キモイ、グロイ、時間の無駄」という意見だが、それはあんたの主観であって、そういう歴史と慣習のもとに生きてきた人にとっては、日本人のほうがキモイと思うから、そういった一方向だけの見方は好きじゃない。

逆に言えば日本人は恵まれている。
外敵もいない島国で平和で、気温的にも、気質的にも穏やかだから。
主観だけで判断する人って、そうじゃない国のことを想像することができないのだろうか？

映画の舞台となっているのはスウェーデン。
主人公ダニーたちアメリカ人が、スウェーデンのとある村に調査のために滞在する。
アメリカとスウェーデンの歴史や考え方、習慣はもちろん違うだろうから、この学生たちは予めそういったことを勉強してから行くべき、そして我々も予備知識を入れたうえで考察・レビューすべきと思うんだが。