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ニーズの多様化で複雑になって本質からズレてシンプルに戻るジャンクション

最近はわたしの欲しい本が専門書や洋書になってきたので、もっぱらAmazonで買うのだが、本屋を見るのも好きだ。

特にコーナーで売れている話題作は、買わないのにチェックするのである。最近だとここが来年の手帳コーナーになっている。

手帳は毎年悩む。

去年までは機能性で悩んでいたが、今年は違う要素で悩んでいる。

それは、手帳を持つか持たないかだ。

というのも、最近の手帳は読み物的要素が多すぎる。
わたしは前年までは星の満ち欠けと月のボイドタイムが記された手帳を使っていた。これは仕事で使うからだ。

しかし最近はこの情報はアプリや検索で調べれば手に入る。
つまりわざわざ手帳を開かなくても良い。

その手帳には星占いも書いてあるが、わたしも西洋占星術のホロスコープの細かいところまで見ることができるので、必要かと問われればそうでもない。
単に読み物として捉えていた程度である。

だから今まで使っていた手帳は「読み物が書いてある本」という認識で、スケジュールや日記を書き込むものではなかったのだ。

逆に書き物的要素なら、わたしは研究ノートを使っている。落書き帳のようなものだが、研究メモでも打ち合わせ内容でも何でも一冊でまとまってくれる。
手帳だとスケジュール欄とノート欄が交互に続くため「何も書かないページ」が実に勿体無いし、次のノートを書くために1ページ飛ぶのも気持ち悪い。

そういえば、学生の頃ノートをびっしり書くのが好きだった。
文字も絵もびっしり書いたノートを後で見返すのも好きだった。

しかし主役のスケージュール機能はどうだろうか。
正直スマホアプリが優秀すぎて手帳にまで書き込めない。出先で手帳がなくてもスマホはある。

しかもわたしはタスクが多いのに管理が苦手…いや、それ以前にスケジュールを立てることがそもそも嫌いなのだ。

そしてそもそも魅力的な手帳がない、というのもある。探せばもちろん好みのものはあるだろうが、本屋のコーナーにあるものの中にはない。
ここでもマイノリティーを発揮している。

例えば機能重視だがオシャレに感じないビジネス手帳。
女子が好きそうな引き寄せやスピリチュアルな内容のキラキラ手帳。
ボタニカルなデザインで家計簿もつけられる主婦向けの手帳。

どれもわたしが惹かれるものはない。
前述の「読み物と化している」からかもしれない。
手帳なんだから書かせて欲しい、と思うが、ほぼ日手帳並みの厚みはいらないし、オシャレさも要求したい。
紙質も大きさも重要視したい。

こんな我儘である。
もういっそ手帳ではなく帳面を探すべきだ。

しかしこれは我儘だろうか?

読む本なら読む本。
書くノートならノート。
わたしはハッキリさせたい。

しかも読むのも書くのもわたしが惹かれたものに限る。
本選びも読むのも惹かれたからだ。
そして書くのも惹かれたノートには書きやすい。

これは普通のことではないか?

つまりニーズが複雑化してそれに対応してたら本質からズレてしまい、結局元のシンプルに戻る。
今、そんな時代のジャンクションである。

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