1クール,色合わせの法則,情緒を磨く 魔女暮らし日記 11.2.2021
MKALのショーログラフィーは、1クールめ(第1週め)を終えた。
毎度のことだが、そんなに難しい編み方じゃないのに「こりゃいったいなんじゃ」という模様ができて、その模様だけではどんな編み方をしているのかわからないところが好き。
複雑そうに見えて中身はシンプルという構造に惹かれるのかもしれない。
アートもそうだし、推理小説でも。
難事件だと思ったら実に単純明快、そのときの「えー!そんなんでいいのかよう〜。やってくれるぜ」的な裏切りが快感である。
わたしの魔術研究は、そのような快感を得るためにやっていると言ってもいい。
何かを続けるとき、ある人は承認欲求を満たすため、ある人は達成と幸福感を得るためと言うだろうが、私の場合は「(いい意味での)裏切りの快感」という社会的欲求というよりは本能的に近い欲求を満たし続けている。
媒体はなんでもいいのだと思う。
たまたま魔術が最大値で快感を還元したから、面白くて続けている。
色んな趣味もやった。音楽、芸術、手工芸など。
このなかでわたしの快感を満たしたのが編み物だったので、それを続けているまでだ。
しかし還元率が高いものが今後現れれば、そちらにハマると思う。
スティーブンウエストの作品は、編み物の中でもわたしの快感を刺激している。
死ぬまでに何枚編めるのか?としょうもないことも考えたりする。(じっとしているのがダメで、編むのが休み休み)
やっと1/4完成した全貌はこちら。
1ヶ月かかってる。
編んでみてから糸の色味が成功か失敗かわかるのだが、今回はおおむね成功な感じがする。
なんでもそうだが、色合わせが難しいと思う。
でも最近なんとなく、自分が表現したい色合わせがわかってきたように思う。
私の場合は、自然に近い色を取り入れること、何色か組み合わせるならたとえばターコイズのような鉱物の色にすると失敗がなかった。
つまり、わたしは自然の色が好きなんだなあ。
また、「気になる色」というのがある一定期間あるということがわかった。
何色もある毛糸のなかから(買うために)気になるのをピックアップすると、だいたい3週間くらいは同じものを選ぶ。
(わたしはカートのなかに気になるのを入れておいて、買う決意をしたときにカートを再選別して買うようにしている)
その期間を過ぎると似てるけどちょっと違うものが気になったり、まったく正反対の色のものが気になり始める。
おそらく季節の雰囲気が、わたしの色彩感覚に影響を与えているのだと思う。
これは、10月始めころに選んだ5色を使って編んでいる。ピンク〜紫〜青のグラデーションぽい感じ。
この頃、メイボンが終わってプラムやブドウやレーズンなど(ぜんぶ食べ物かい)紫が気になっていたのだと思う。
あとやたらカラートルマリンが気になっていたし。
ふだんならこんな色は選ばない。
しかも同時期にスマホを買い替えて、新しいスマホケースを買ったのだが、これも同じような色。(タイトルに惹かれたとも言える)
どんだけ食べたかったのじゃ?
MKALをインスタで見ていたら、好きな色合いのやつはやっぱり自然な色だった。
あ~かわいい。
やっぱり落ち着いたくすんだ色が好きなのかも。
◆
今まで、色は理論的に考えていた。
好きな色も特にないし(と言っておきながら明らかに青が好き)、魔術ではアーキタイプを考えるためにわたし自身の思考はフラットにしなければいけないと思っていた。
でもこの1年はわたしのなかでウィッチクラフトに専念する1年と決めて、日々何かしらのクラフトをしたり、それをすぐ忘れるのでこうして日記を公開するようにした。
クラフトもそうだし、植物を通して季節を感じることで、情緒が多彩になった感覚がある。
たとえばお花を飾るときに、庭を眺めて、この真っ青な花と、ちょっと薄い水色と、優しい紫と、白い小さなキク。そこにシルバーみの葉とふつうの緑の葉を合わせて…
みたいな感じで、繊細な色の違いを認識するようになった。
今まではただクレヨン箱の色通りに、理論で解釈していたはずなのに、だ。
理論というか最低限の基礎知識はもちろんだいじだが、その上に洗練された情緒が乗っかるのは「奥ゆかしさ」がある…気がする。
能ある鷹の、隠された部分、抽斗のなかにある「目に見えない感性」みたいな部分。
そういう深みのある人間性を磨くためには、ウィッチクラフトはめちゃくちゃいいと思った。
色合わせに苦手意識があったが、最近は自信がある。
こういうのも、経験のなかで育むもの。
今日も善い一日を。
旦那「誕プレなにがいい?」
わたし「ひつじ」
旦那「むり。ほかには?」
わたし「アンゴラウサギ」
旦那「むり。ほかには?」
わたし「はたおり機」
旦那「(検索中)十万する…でも羊とアンゴラよりは可能。でも置き場所…」
わたし「糸紡ぎでもいいけど、ひつじとアンゴラがいないと紡げないしね~」
というやりとりを月1は繰り返して、いまだに誕プレを貰っていない。
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