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2021年、マンデン占星術を活用しエンタメ化した日本社会から離れる。二極化の話。

スピリチュアルや西洋占星術界隈では「風の時代」ともてはやされ、何も知らないカモにエサをばら撒き、マスコミはそれを拡散している。馬鹿馬鹿しい。本当に西洋占星術をやっているプロは、それを冷めた目で見つめ「どうでもいい浅瀬の情報に踊らされる人は馬鹿だ。文字通り自分では何も考えられない獣だ。」と嘆いている(主にわたしが)。

冒頭からこんな話題をぶっこみたくて書いている。
わたしの生放送でも話題に出したが、とあるテレビ番組が耳に入った時に、芸能人が「風水ではこれからは風の時代なのよ!」と言っていて「ふ~ん。風水でも風なのかー」と思っていたら、次のナレーションで「西洋占星術では風の時代と言われていて…」と解説が流れた。
風水と西洋占星術は違うし、それを混同させるようなマスコミのやり方はどうなんだろう。芸能人はプロではないから仕方がないとする。しかしマスコミよ、というかそれ以前に「風の時代」と言っている「その方面の第一人者であり流行を生みだそうとする人たち」、きちんとした知識で広めてほしいものだ。

そのテレビ番組では、つまるところ「風の時代は流れに乗ることがいい」と解説されていた。しかし、西洋占星術をきちんと理解したプロの人々は、この解釈に疑問を抱くのではないか。

まず「風の時代」の「風」だが、西洋魔術では4つのエレメントが世界を構成するという考え方があって、そのうちのひとつが風なんだが、時代をたったの4つに分けるなどさすがに大雑把すぎやしないか。血液型占いを未だに信じている日本人ならではの発想だ。

日本人には簡単なものほど好まれ、支持される。だから12星座占いや動物占いでは「はっきりわからないけど当たってる」が好まれる=ブームになる。でも西洋占星術の世界はもっと複雑で難しい。きちんとやれば「全て当たっている」にも成り得る。
だから「風の時代」というのが大雑把すぎてなんとも言えない。せめて「水瓶座の時代」と言ってほしいもんだ。さらに「流れに乗る」という解釈は風には相応しくないと思う。それは水だ。川の流れのように逆らわず、流れに乗ると言うのは。
しかし風はそうではない。北風と太陽の話のように、当たりが強く、寒く、厳しく、葛藤と試練を想起させる。風は知性やコミュニケーションも含むが、それらは全て葛藤と試練を含んでいる。人と接するのも学ぶのも、葛藤や試練があるだろう?

こうしてマスコミによって、よりハッピーに聞こえるように解釈され、真意とは別の今ひとつ不完全な知識が伝播されると「似非スピリチュアル」になってしまう。正直なところ、広義の目で見ればわたしまでそこにジャンル分けされてしまうのが屈辱だ。
しかし賢い人々は盲目ではない。知っているのだ。「簡単で、浅くて、誰にでもできるようなものが、一番稼げるから、誰が得をしているのか」ってことを。それはスピリチュアル・占い・オカルト業界だけでなく、すべての業界に言えることだから。

さて、前置きが長くなってしまったのだが、では本当の「風の時代」とやらを実践で解説したい。その前にまだ読んでいない人は、マンデン占星術で今年1年を予測した記事があるのでこちらを一読されたし。

2020年12月15日の日食図を元に、今年の冬は寒いということでやはりこの予測値は信頼できると感じた。春から1年の様子も念頭に置いて準備しておいた方が良いと思う。

ではどんな準備をするのか、という話だ。こうした占いやオカルトという分野は、知識を得たら実践して初めて即戦力になる。知っているだけでは意味がないのだ。ぜひ自分の未来をクリエイトするために活用してほしい。ここでわたしが実際にやったことを紹介したい。

1.銀行振込を廃止

わたしはWEBショップ(ECサイト)オーナーで、オカルト道具の専門店を経営しているが、2021年に入ってから決済方法の「銀行振込」を廃止した。(厳密に言うと2月から廃止になる。)
銀行振込というのは、注文後にお客さんがATMやらで入金するしくみで、だいたいの店では振込期限1週間としている。EC業界が始まった頃(インターネットが普及してきた頃)の2000年代くらいからあり、多くの店が取り入れている決済方法だ。
もちろん、今でもお客さんの多くが利用する。しかし中には注文したけど入金しなかったり、入金を忘れて期限が切れてしまったり、入金の金額を間違えてしまったりなどのトラブルが多い。

よもすれば20年経った今の方がこうしたトラブルが多いように思える。インターネットが始まった頃、みんな頑張ってその知識を勉強し、ネットショップを利用する時なんて特商法をよく読んで、細心の注意を払って<注文ボタン>を押したものだ。
しかし今や、特商法は読まないどころか(読まないとまずお客さんが困ることになるから読んだ方がいいし、通販やるならお客さんに特商法を示さないとダメ)、商品が掲載してあるページの文章すらも読まない人が多い。だいたいAmazonのせいなんだけど。わたしもAmazonユーザーだが、Amazonの商品ページはめちゃくちゃ読むけどね。

そんなこんなで時代の移り変わりによって人が変わっていく様を眺めている。木星が水瓶座に入り、さらに土星が水瓶座に入り。こうして古いものと新しいものを見つめ、トラブルになるのは排除し新しいツール(カード決済)に移行していくのだろう。
わたしのECサイトではペイパルが使えるので、今後はペイパルのみの決済方法となる。しかしこれも海外ではごく普通のことなので、日本が少し遅れている感じすらある。

2.LINEでの問い合わせを廃止

ECサイトといえば問い合わせだが、最近「問い合わせる必要性」を感じなくなった。わたしが他サイトで注文する時、いちいち問い合わせしないな、と。だってよく読めば知りたいことが書いてあるし、写真もある。Amazonならレビューもある。動画があるところもある。至れり尽くせりで、何を問い合わせる必要があるのだろう。
わたしのECサイトでも、商品ページ・写真に加えてブログ(文章)での解説、YouTubeでの動画解説、noteで説明所販売…もう良くね? 難しいことを言っているわけではない。よく読めばわかることを書いている。

しかし魔術はめちゃくちゃめんどい。道具を揃えるのも、やる日を計算するのも面倒だ。つまるところ問い合わせをしてくる人々は「もっと簡単な方法で願いが叶いませんか?」と聞いているように思えてならない。もっと簡単な方法を知りたいのなら自分で検索するものであって、わたしが解説するものではない。わたしのやり方は、すでに掲載しているのだから。
そもそも本気で願いを叶えたい、明日をも気が気で知れない人は自分でとことん調べるか、ちゃっちゃと実践してしまうだろう。それで叶わなかったらトライ&エラーしていく。それでいい。やる前からgdgd言うな。

二極化

これらは、わたしの中では「二極化」だと思っている。わたしは「人間にはもともと悪い人はいない」という性善説が根底にあって、例えば誰かから悪口を言われたり、目の前で何かを指摘されたりしても「わたしのために、いい意味で言ってくれてるんだなー」と理解してしまう癖がある。ビジネスではこの考えが結構向いていて、人々を多角的に見つめることができ、気付きも多い。
しかし2017年頃から、わたしはだんだんこの考えを改めよう、気を付けようと思うようになってきた。つまり「世の中には絶対的に悪を成そうとする人がいる」ということを知ったのだ。例えば、あてつけや仕返しのようにして自分だけの主観で風評をまき散らし、そのうち幻想が拡大していくやつ。要するに自分が正しいと考えて、歪んだ正義をもっている人だ。(以下、面倒なので歪んだ正義者と言うことにする)

別の言い方をしよう。話が全く通じない、日本語の文章を理解しない、日本語も文章も何を言いたいのかわからない、解釈を捻じ曲げてくる、そんな歪んだ正義者には理解して貰えないのだから、魔術はできない。ということはうちのお客さんじゃない。という結論になった。

これはわたしが無慈悲なのではない。よく考えてほしい。もし本当に願いを叶えたくて、明日が気が気じゃない、切羽詰まっていたら、自分のことはさて置き、とにかく理解に努めない? だってそれが希望になるかもしれないんだから。
わたしは最近YouTubeで編み物の動画をよく見るが、スペインの作家さんがスペイン語で解説してるの、まったくわからないけど理解しようと必死よ? 本気なら、好きなことなら、そうすると思う。
しかし鼻から理解しようとしないなら、それは本気でもないし願いを叶えようともしていないということと、わたしは解釈する!

昨今、コロナの影響によりリモートワーク・外出控えに陥る日本社会だが、通販を利用する人も多いだろう。わたしはこうしてEC業界の「銀行振込と問い合せ」という当たり前をぶち壊したわけだが、おそらく遠くない未来、多くのECサイトがそうなっていくのではないか。大手のように人件費を費やしてメールの問い合わせ対応につぎ込むなどたかが知れている。小規模ECサイトならブランド力を上げていくべきだ。

AIを搭載して自動応答してくれるシステムも考えた。しかしそれでは元も子もない。お客さんが成長しないので、なんでも問い合わせてくることになるし、AIが答えられないことは結局人間が手動で解答することになる。AIは単に仕事を増やすので、費用対効果が望めない。

お客さん側も、これからは試されている、人選されているという意識を持った方がいい。確実に店側がお客さんを選ぶ時代が来る。マンデン占星術的にも、これからの時代は小規模経営・小規模流通・小規模交流が増えて来る。そうすると分母がもともと狭いので、リピーターを大事にしたり、交流するイベントが増えてお店とお客さん同士も仲良くなって「顔見知り」の商売がインターネット上で広がっていくだろう。そんな中で歪んだ正義者がいたら、店側はそいつをあっさり出禁にするだろう。

皆に関係あるような日常的なことをもっと言えば、小規模なコミュニティーやグループ活動が盛んになる。この小規模は「信頼できる」と置き換えてもいい。例えばイベントを催すにも、行くにも「信頼できる人だけの集まり」にフォーカスされる。最近うちでも始めた「ウィッチクラフトお茶会」YouTube生放送もこういった経緯があるためだ。(ウィッチクラフトのアクティビティ実践してほしいという意味もある)
これは水瓶座的でもあるし、海王星のバランスも関わる。前述の通り、そこで歪んだ正義者となれば距離を置かれるだろう。これは各々の「心」が関係している。

店のスタッフを人間とも思っていないような「心」をもつ人は存在する。自分から遠い人間だから、何をしてもいい、もう人間でもないという認識なのだろう。わたしはばあちゃん子で、躾に厳しかったから「どこへ行っても節度ある礼儀正しく、挨拶をしなさい、ハキハキしゃべりなさい、嘘つきは泥棒の始まり」と言われて今に至る。別にそれを押し付ける気はないが、せめてメールの中で名乗って、万人共通日本の言語で書いてくれと思う。意味がわからなくて返せないものは結構多い。

さてここで冒頭に戻るが、「浅い知識」でわちゃわちゃやっているエンタメは、小規模コミュニティー(この人たちが言っている風の時代)に当てはまるだろうか? わたしはノーだと思う。エンタメは間口が広く、誰にでも受け入れて貰えなければお金にならないからだ。
しかし小規模コミュニティーは最初から大勢を相手にしていない。ここにはお金以外の価値を生み出している「信頼関係」が根底にある。お金を稼ごうと言う人には到底到達できないところであり、なおかつ、ディープなことでも開催できる。万人に受け入れられる必要はないからだ。

要するに、エンタメは莫大な経費をかけて常にカモを生産し相手にし続ける必要がある(その等価交換としてお金を得る)が、小規模コミュニティーは深い信頼関係と知識が得られる(お金にはならないかもしれないが経費も最小)。
この二極で社会が進んだ時、わたしたちはどちらに属するのか(自分のポジション)、そして相手はどちらに属しているのかを明確に心眼で判断されたし。これはどちらが良いか悪いかではない。自分が選ぶだけのことだ。

魔女も魔術も大量生産に向かない上に業界分母も大きくないので、わたしは必然的に後者だ。当たり前だが、大手や別の業界と同じように決済方法をとり、大量の問い合わせを処理することはできるはずがない。トラブルが多いものは、売上が減っても取り除いていかないといずれ自分たちの首を絞めることがわかりきっている。すぐに改善できるのも小規模の良いところ。
思えばリモートワークになった時も対応が早いところは小規模だったり、最新のシステムだったりだ。

「風の時代」と言い張るからには、風のこうした性質をうまく使いこなさなければ意味がない。風は迅速さや効率が求められる、小規模なコミュニティー交流だからこその臨機応変さがウリだ。そのためには、山羊座最終局でめちゃめちゃスロウに努力してきたあの感覚を一新させねばなるまい。
問題は切り捨てるという、ソードクイーン的ドライ冷血も必要だ。むしろ常にバックに控えててもらいたいね。

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ソードのクイーンはいつもこの人のことを想像してしまうな。

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