溟海に降るセルロイド:FIVE
人形の器にはセルロイドの心。
可愛がられたその子も飽きられ
また恋をして、捨てられて
それでも忠誠を誓う。
週末のDOLLSは、カウンターもボックスも見知った顔で並んでいた。鮮やかに彩られるフルーツカクテルに光るミラーボールのような氷に、あたしは今にも溶けてしまいたい程、心は灰色にくすんでいた。
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3,113字
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溟海に降るセルロイド
500円
あたしはチョビコとして生きていくしかない。 だからお願い、惑わせないで。 10話完結 読み切り 短編小説 41000文字程度 多少の性…
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