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身構える


① (市場点検 債券編)債券、3年ぶり値上がり

金利収入があらかじめ決まっている債券はインフレに弱い。世界の投資家が参照する代表的な債券指数、ブルームバーグ・グローバル総合指数は22年は16%のマイナスと遡れる90年以降で最大の運用損だった。今年は22年末比5.2%のプラスとなっている。
ニューヨーク大学のアスワス・ダモダラン教授のデータによると、仮に米国債が今年も下げると1928年以降で初の3年連続の下落だった
(中略)
世界はコロナ後のインフレを克服しつつあるものの、その後の経済の姿はまだ見えない。アセットマネジメントOneの岩間恒・運用本部アセットアロケーションチーム長は「先進国はコロナ禍でばらまいた資金を回収する見込みはない。(景気に中立的な金利水準である)中立金利が上がっていないか、再び議論になる可能性がある」とみる。
ティー・ロウ・プライス・ジャパンの中満剛・株式運用戦略部長は「次の10年は脱グローバル化やエネルギーコストの上昇、労働力不足で高インフレ・高金利の時代になる可能性がある」と指摘する。投資家はインフレピークアウト後の世界をどう見定めるかが重要になっている。

日本経済新聞

実は今年の債券市場が100年一度の危機というか出来事が起ころうといたということにちょっと驚きにゃ😳 それだけ前例のない利上げ局面を無事にゃんとか乗り切ってさあこれから、という仕切り直しのタイミングが来年といった感じかにゃ? けどまだその先の世界は見えてにゃくて、中には高インフレと高金利が当たり前の時代ににゃるとの声も🧐 確かに、そう思わざるを得ない材料が揃ってるにゃ⏬

② 惑う商品市況(中)世界で異常気象、高騰の嵐

2023年の日本を覆った高温の影響は今なお残る。タマネギは北海道産の収穫量が下振れし、12月中旬の卸値は前年比8割高。北海道産の流通は春先まで続くため、「高値は長引きそう」との見方が多い。リンゴは青森県や長野県で猛暑による着色不良などが発生し出荷量が減少。9月以降、前年より3~4割高い相場が続く。
首都圏の大手スーパーのバイヤーは「こうした気象が今後当たり前になると考えたほうがいい。農家との関係強化や供給元の分散を図りたい」と身構える。
(中略)
異常気象は輸送にも影を落とした。大西洋と太平洋をつなぐ海上輸送の要所、パナマ運河。雨期の遅れや少雨によって運河に水を供給する湖の水位が低下したことを受け、7月から通航隻数の制限がかかった。パナマ運河を回避してスエズ運河や喜望峰を経由する船が増えた。
運賃は跳ね上がった。米国からパナマ運河を通りアジアに液化石油ガス(LPG)を運ぶ運搬船は滞船や迂回ルートの増加で船腹需給が逼迫し、主要航路のスポット運賃は9月に1トン183ドルと過去最高を更新した。22年12月に付けた最高値を24%上回った。

日本経済新聞

最近も何かの記事で長期的にみれば商品というのは上昇し続けるもの、という指摘があった気がするけど、気候変動、いや、気候危機とも相まって来年もインフレ再燃リスクは付きまとうような気がしてにゃらにゃいにゃ😾 モノの値段だけではにゃくて、異常気象は海上輸送にも影を落としてて、さらに2024年問題という日本特有の事情も重なって、物流コストの上昇によるインフレには警戒しておいた方がよさそうにゃ🚢🚚

③ 中国、来年4.6%成長予測 現地エコノミスト調査

凱基証券の陳浩氏は23年の成長率予想を5.3%と0.2ポイント引き上げた。「工業生産が予想以上の伸びをみせた」と生産が復調傾向だと強調した。11月の工業生産は電気自動車(EV)を中心とした自動車などがけん引して前年同月比6.6%増となり、伸び率は10月の4.6%から拡大していた。
ただ調査では「工業生産などの供給サイドは改善傾向が見える一方、小売売上高など需要サイドは低迷する乖離(かいり)が続いている」(ジュリアス・ベアのソフィー・アルタマット氏)とアンバランスさを指摘する声が目立った。
(中略)
フィッチ・レーティングスのジェレミー・ズーク氏は「24年は不動産の販売と着工はさらに落ち込む可能性が高い」と予想する。S&Pグローバルのルイス・クイジス氏は24年の成長率を4.6%と予想するが、「不動産の危機が悪化すれば2.9%まで低下する可能性がある」と身構える。

日本経済新聞

ねこ的に来年は中国のまさかの復活を予想してて、工業生産が上向いてる、よっしゃ!と思ったけど肝心の消費が相変わらずの見通しで、にゃかにゃか現実はやはり厳しそうですにゃ😹 不動産市況の行方によってはさらなる下振れを予想する人もいて、ねこのような楽観的な人は1〜2割くらいしかいにゃい模様にゃ☔️

来年は色々と身構えておく必要がありそうですにゃ。

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