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Japanese Neo Traditional Companyが1Qを引っ張るか?


きょうはJTCと揶揄されがちな日本の古い会社の意識が変わって株高のエンジンになってくれそうな記事がいくつかあったので紹介するにゃ。


① 設備投資、景気けん引役に 半導体・省人化が軸

「25年以降は作りきれないくらい需要が増える可能性がある」(京セラの谷本秀夫社長)。京セラは人工知能(AI)向けなど半導体需要の高まりを見据え、鹿児島や長崎で工場を増設する。26年3月期までの2年間で同社として過去最大規模となる約6000億円の設備投資を見込む。
大企業製造業の24年度の設備投資額は、23年3月時点の23年度計画(5.8%増)を上回る水準となる。大企業非製造業も24年度に1.5%増と、23年度計画(1.6%増)と同水準の伸びを保つ見通しだ。2000~22年度計画の平均は製造業が2.3%増、非製造業は2.1%減で、計画は過去の平均を大きく上回る。
企業は3月時点で翌年度の設備投資を低めに見積もる傾向がある。3月調査では23年度の設備投資額が大企業製造業で14.5%増と、22年度実績(6.5%増)を上回る見通しとなっている。24年度も高水準の投資で着地する可能性がある。

日本経済新聞

きのうの「景況感4期ぶり悪化」というネガティブな見出しだった夕刊から一転、旺盛な設備投資を祝福するような内容になってるにゃ😹 大企業製造業でバブル期以来の高い伸びとにゃっていて、25年にかけてまさに設備投資ラッシュとなりそうにゃ予感にゃ。さっそく市場も反応していて、「機械関連株が逆行高」という記事も載ってたにゃ⤴️
いわゆるJTCと呼ばれるような企業群が多い業種で、いまだにバブル期の高値を抜けられてにゃい銘柄もたくさんあるから、そういう中で上抜けていけそうにゃのを探してみるのも面白いかもにゃ😸


② 【スクランブル】4万円割れ、変革の「成長痛」

「日本企業の持ち合い解消やMBO(経営陣が参加する買収)が加速すると期待している」。米系運用会社ティー・ロウ・プライス・ジャパンのアーシバルド・シガネール日本株式運用部長ポートフォリオ・マネジャーは「資本効率改善に向けた施策が株主総会前の4~5月にかなり出るのではないか」と話す。

日本経済新聞

もうひとつ、JTCに注目できる理由として、かねてからテーマとなっている資本効率の改善策が株主総会を前に続々と出てくるんじゃにゃいかという期待もあるにゃ☝️ 四季報にゃんかを見てても大方のところはすでに発表済みな印象が強かったけど、未発表のところで発表しそうなところに加えて、追加で第二弾、第三弾と動ける余力のあるところはさらに妙味がありそうですにゃ😼


③ 【経済教室】好調・日本企業、今後の戦略(中) すべては経営者次第

マクロはミクロの集積にすぎない。経済を駆動する実体は個別企業であり、そのドライバーは経営者だ。米キャピタル・グループ社長のマイク・ギトリン氏は「日本企業の変化は本物」だとしつつも「すべての企業が変化しているわけではない。投資先選びで重要なのは特定の業種ではなく、個々の企業の経営者だ」と指摘している(2月27日付日経新聞)。株主は経営者の力量を注視している。
株高は喜ばしい。だが考えてみればこれまでが低すぎただけだ。「失われた30年」の一義的な責任は、バブル崩壊、円安(円高)、少子高齢化などを挙げて、マクロ環境他責に明け暮れてきたJTC(日本の伝統的大企業)の経営者にある。
原因と結果を取り違えてはならない。日経平均の最高値更新は、上場企業の一部が利益の源泉のレベルアップを着実に進め、稼ぐ力を取り戻した結果だ。企業価値向上の原因は企業の稼ぐ力にある。ひとえに経営者の高い目標設定と果断な意思決定にかかっている
目先の小さな損得に流れず、将来に向けた戦略ストーリーを構想し、攻めの投資に踏み切れるか。厳選した経営チームで戦略を断行し、次世代の経営者を育成できるか。すべては経営者次第だ。長期利益の創出に正面から向き合う気概と自信がない経営者は今すぐ他の人に代わった方がいい。

日本経済新聞

この記事で紹介されてる利益の源泉に関する4階層は銘柄を選別していく上でとても参考になるにゃ💡 今はまだ全体的にレベル1に当たる「追い風」が吹いている状況で、ここから空高く飛んでいけるかどうかは、経営者が描く「ストーリー」次第。ここがハッキリと見えてくるかどうかが投資に踏み切るかどうかの判断基準にできそうですにゃ😺
数多あるJTCの中から、Neoに進化したJapanese Neo Traditional Companyを探り当てていくには今はちょうどいいタイミングかもしれないですにゃ。


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