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不足と不測


きょうは不足が足を引っ張ってる状況と、まだまだ不測の事態が続きそうなことを感じさせる記事があったので紹介するにゃ。


① GDP年率2.0%減 景気回復、足取り鈍く

GDPの半分以上を占める個人消費は前期比0.7%減で4四半期連続のマイナスだった。4期連続の減少はリーマン危機に見舞われた2009年1~3月期以来で、さかのぼれる範囲で減少期間として最も長い。
内閣府の担当者は「消費のマイナス要因の多くは自動車問題が占めた」と説明する。認証不正に伴うダイハツ工業の生産停止が販売減につながった。日本自動車工業会によると乗用車の販売台数は1~3月にかけ前年割れが続いた。
(中略)
人手不足による建設工事や生産の目詰まりも解消されていない。民間の非居住用建築の出来高は2月まで5カ月連続で前年同月割れだ。企業が発注した生産設備などの機械類のうち出荷や受け渡しに至っていない受注残高が2月末で37兆円と過去最高に積み上がる。
 民間住宅は2.5%減で、住宅メーカーは資材高や人手不足による建築費の高騰で着工件数が減っていると指摘する。内需は民間部門が総崩れで、プラスだったのは公共投資(3.1%増)や政府最終消費(0.2%増)など政府部門だった。

日本経済新聞

実質賃金がマイナスにゃんだから消費も弱くにゃって当然にゃんだけど、減少期間の長さがリーマンショック以来と言われるとちょっとびっくりですにゃ🙀 もうひとつ足を引っ張っているのが人手不足。設備投資意欲は旺盛にゃことはきのうの記事でも確認したけど、人手が足りにゃくて全然消化し切れてにゃいのが現状。この辺も考慮しつつ決算の内容を見極めていきたいですにゃ☝️


② 「強い内需」へ改革急務 4~6月、消費回復でプラス成長

そもそも日本経済の成長はおぼつかない。内閣府が経済協力開発機構(OECD)などのデータをもとに平均的な成長率である潜在成長率を推計したところ、23年に日本は0.6%と、主要7カ国(G7)で最低だった。米国の2.2%と差は大きい
自動車不正は一部の企業によるものだったのに、1~3月期のGDPがマイナスに転落する大きな要因となった。海外は地政学上のリスクが高まり、中国の減速が鮮明になっている。国内で需要を喚起し、自動車以外に日本経済をけん引する企業を育てなければ、経済の好循環は回らない

日本経済新聞

人手不足うんぬん以前に、生産性の低さや自動車頼みの構造を変えていく必要もありそいですにゃ。とりあえず4-6月期のGDPはいったんプラスを回復できそうだけど、持続的なものにしていくにはまだまだ時間がかかりそうですにゃ。


③ 米経済「軟着陸論」に回帰 NY株一時4万ドル

FRBは物価の動向を見極めるため、CPIを過去のさまざまな時点と比較する。1~3月の伸びが高かったため、たとえば3カ月前と比べた上昇率は年換算で4%半ばまで上昇した。6カ月前比では3月の3.2%から4月は3.7%にむしろ加速した。こうした数値までが落ち着くにはまだ時間がかかる。
(中略)
カネ余りが投資家のリスク選好を助長している面は否めない。期待先行でマネーが動いているだけにショックには脆弱だ。想定外に強い景気指標で利下げ観測が後退した場合、金利上昇を起点に株式市場が不安定になる可能性がある。

日本経済新聞

ようやく落ち着いてきた🇺🇸CPI。一気に利下げ観測も復活して株価も上昇⤴️ けど、CPIショックが起きるほど高い数値が出た前期比ではにゃく、その前の期で比べてみるとむしろ加速している状況があらわに💨 日本ではいろんなものが不足しまくってるけど、アメリカではまだまだ「不測」の事態が起こる可能性は消えていにゃい? 日本もアメリカもマネーだけは不足していにゃいから、現実との乖離に耐え切れにゃくにゃる波乱にも引き続き要注意ですにゃ☝️

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